アルファス AIR TWのフィールドインプレ
ここからはフィールドインプレッションです。リザーバー(片倉ダム、津久井湖)でバスフィッシングに使用してきました。
ラインはシーガーフロロマイスターの8lbを35m程度巻いたセッティングです。
スプールレスポンスは圧倒的
まずは少し重ためのルアー、ブルフラット3インチのノーシンカー(約7g)からキャストしてみました。
見た目だけでなく、28mm径スプールのレスポンスは素晴らしい仕上がりです。少ない力、コンパクトなキャストフォームでスパッと低弾道でルアーが飛んでいきます。
アルファスCT SVと比較してどうか?
不思議とアルファスCT SVは少しキャストにコツが必要な印象でした。
ベイトフィネスと一般的なバーサタイルリールの中間、という独特の性格がそういった印象を与えたのかもしれないですね。主にアングラー側が体験したことのない領域、という意味で慣れが必要でした。
しかし、アルファスAIR TWは28mm径という尖ったスプールを搭載しているのにも関わらず、神経質なところがありません。既存の他のベイトフィネス機のフィーリングに馴染んでいれば問題ないと感じます。
約3gのプラグが気持ちよく飛ぶ
3g台のレッドペッパーマイクロがシュパっと気持ちよく投げられるのは驚きましたね。(残念な事に少し強めのベイトフィネスロッドを合わせていた為、これ以上軽量なルアーについてはテストできていません)
キャストの伸びも上々
小さくて圧倒的に軽い28mm径スプールは、思わず飛距離が心配になりますよね。
しかし、32mm径スプールをもつライバル機と比べても、なんら遜色ない飛距離が出るのには驚きました。むしろ予想していた着水点よりちょっと先まで伸びる。
サミングしやすい
28mm径の小径スプールは、もしかしたら小さすぎてサミングしにくいのでは?なんて思っていましたが、全くの杞憂。
流石にこれ以上小さいと指の置き場に困る可能性はありますが、しっかりと親指を置くスペースが確保されています。
アルデバランBFSの一歩先、な印象
シマノ 「’16 アルデバランBFS」と交互にテストしてみました。
アルデバランBFSも悪く無いのですが、流石に28mm径のスプールを積むアルファスAIR TWの方が、軽量ルアーのレスポンスについては一歩先を行く印象です。
アルファスAIRのココが気になる
エンジンプレート(銘板)がややチープ
気になった点は、エンジンプレート(銘板)のチープさ。実売価格で3万円弱するリールですので、もう少し高級感が欲しいような気がしました。
とはいえ無塗装は軽量化の一環と考えれば納得いきますし、機能面ではなんら問題ない部分とも思っています。
巻き心地はいたって普通
巻き心地は特別良いわけではなく、普通な感覚です。とはいえ、他の多くのベイトフィネスリールと比べて劣るわけではありません。
ベイトフィネス機は、軽量化のためにジュラルミン製メインギアを採用している機種が多いからでしょう。
一般的に「巻き心地がしっとりする」と言われる真鍮製のメインギアは、重たいため軽量化には向いていないのかもしれませんね。
ラインにコイル状の巻きグセが付きやすい
28mmと極小サイズのスプールのため、ラインにコイル状の巻きグセがつきやすいことも細かい難点。
ただ使用するライン長が30〜40mと、頻繁に交換できる長さなのであまり問題ない気もします。さらに巻きグセのつかないPEラインを巻くことで、カバーすることもできるでしょう。
新世代ベイトフィネスの幕開け!
総合評価:★★★★☆
確かに既存のベイトフィネス機を上回るレスポンスは間違いないですが、いますぐ手持ちのリールを総入れ替えするほどではないというのが正直な感想。
というのも、普段の釣りでは1〜2g台の極端に軽量なリグばかりをキャストする訳ではないからです。
しかし、「スプールの立ち上がりがいい=軽いルアーを力まずにキャストできる」ことも事実。ライトウェイトのルアーを従来よりも低弾道、かつ正確にアプローチできるのは大きな武器でしょう。
ダイワ 20 アルファス AIR TW 8.6L
ライタープロフィール
ikahime
「バス釣り情報発信サイトikahime(イカヒメ)」を運営するikahimeです。ザ・アマチュアアングラー目線で、釣行記や製品レビュー等を書いています。リールカスタム、レンタルボートが大好き。バスはあまり釣れない、いわゆる「道具バサー」。
復刻されたT.Dハイパークランクを投げてみました?
モグリなのでオリジナルは使ったことが無いですが…
ギュンと潜って、タフなチタンリップも良い感じ‼️
[復刻]DAIWA T.D.ハイパークランク1066Ti インプレ。そそるチタンリップ。 https://t.co/XtDlno2rLx @@ikahime_netより
— ikahime (@ikahime_net) April 16, 2020