“過酷なテスト”をくぐりぬけたレインウェア
☝パッと見は、何の変哲もない「ゴアテックスウェア」。ところがどっこい。そこには、釣り具メーカーとしてのノウハウがぎっしりだったのです。
「胸元にDマークが入ってるから」なんて理由じゃあ、納得できませんよ?
しかも、それは私たち(レインウェアメーカー)が判断することではなく、ゴアテックス生地を供給しているゴア社さんによってテストされるんです。
☝こんなレインテストを何度も繰り返し、防水性を認定されたアイテムだけが市場へ。ただ単に、「ゴアテックスのファブリック(生地)を使えばいい」ということではないみたいです。
登山用だと、これが上方向からのテストをクリアするだけで良いウェアもあります。
☝何度もテストを繰り返し発売される。そう聞くと、一気に特別な一着に見えてきた。釣り人って単純です(笑)
☝ゴアテックス採用のレインウェアにぶらさがっている“タグ”。じつは幾多のレインテストをパスした証だそう。とくに釣り用は ――。
登山が用途の場合、気を付け(直立)のポーズをした状態で濡れなければOKだったりするんですけど、釣りだとそうはいかないんです。
そんなわけで、フィッシングウェアに対する、ゴア社の審査はとっても厳しいんです。
☝「たとえば」といいながら、胸ポケットのファスナーをめくる黒田さん。こういう場所にかなり神経を使い、防水処理をしているそう。すべては「濡れ」から守るため。
☝袖口を二重にし、インナー部分にもゴアテックスを惜しみなく。ロッドを上に構えた際、手首から伝って浸入してくる、不快な雨水をシャットアウトしてくれます。
☝「雨どい」の役割を果たすフード部分。雨水により視界が遮られないように考慮されている。徹底的にアングラー目線でブラッシュアップされていることが、最大の持ち味でありアドバンテージ。
とくにリブの部分はマジックテープだけで、こんな風に「釣りで使うこと前提」に処理されていなかったな。
このような釣りに特化したノウハウは、登山メーカーや低価格品には見られないこと。
いろんなメーカーから、レインウェアが発売されている昨今。同じように見えても、過酷な環境を再現したテストを潜り抜けたのが、釣り用のゴアテックスレインウェアというわけです。
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