釣り師にとって夢の島『対馬』へ!
飛行機の窓から見える楽園『対馬』の姿
こんにちは、怪魚ハンター山根(兄)です!
今回は僕も初上陸……行きたくて仕方がなかった“憧れの島”にいった釣行記をお届けします。
九州と朝鮮半島のちょうど中間に浮かび、対馬海流が直接当たるという日本でも指折りの地理的要因により、一年を通して様々な魚を釣ることができるため釣り人から「憧れの島」と呼ばれる対馬。
そんな夢と希望だらけのフィールドへ、私、怪魚ハンター山根(兄)を含めたTSURI HACK TVレギュラーメンバーの4人が集結しました!
あの磯から突き出た堤防……馬鹿デカいんが絶対潜んでいますって!
対馬と言えば、『ヒラマサ』、『クエ』、『大型のヒラスズキ』というイメージが強いですよね。何が掛かってもドキドキするだろうなっ!
僕の目標は……幻の大物『クエ(アラ)』!
今回の対馬釣行はTSURI HACK TVのロケであり、お題はズバリっ“大物釣り”。
魚釣り界のスーパースターと胸を張っていえる、『クエ』や『ヒラマサ』、『マダイ』や『ハマフエフキ』などに目標を定めて準備をしてきました。
各人、それぞれ胸に秘めた釣りたい魚がいるでしょうが、僕は未だ釣ったことのないクエに対して、並々ならぬ闘志を燃やしておりました!
今までクエをヒットさせたことすらありませんが、今回こそは人生1匹目のクエを釣り上げたいです!
“ガチ装備”で対馬に挑む
がまかつさんにサポートいただき大物に挑戦します!
がまかつさんから、対大物用に我夢者(がむしゃ)アルティメイト・グランドインパルス、そして対馬の魅力を幅広く体感するためにライトなターゲット用に、汐来防3・アルデナをお借りして万全の装備で挑みます!
この竿ならヒラマサと真っ向勝負できるじゃないですか!
魚が違和感を覚えずに食い込むしなやかさと、磯から数十kg級の巨大魚の引きを受け止める超剛腕力を兼ね揃えた竿と聞いています!
希望と体力に満ち溢れた実釣初日の朝
今回の実釣日数は、堤防と沖磯それぞれ1日ずつ。
2日間とは短く感じますが、沖磯では24時間ぶっ通しで釣りをする予定ですよ!
堤防際に魚がたくさん見えるゾ!
早速、堤防から海面を覗き込むと……グレやアジがたくさん泳いでいます。
海の透明度も高く、海底に薄っすら見えているブロックの隙間はいかにもクエが潜んでいそうです。
あのグレの群れ、全部30cmくらいありますよ!
じつは、僕とナオトさんは対馬の地を初めて踏みました。2人とも、対馬の堤防のポテンシャルの高さに驚愕しています。
泳がせ釣りの餌がすぐ釣れる対馬って凄い
ものの15分でアジ確保
まずは、堤防の先端に回遊してくるであろうヒラマサや敷石に棲みついていそうなクエを泳がせ釣りで狙うべく、活き餌をサビキ釣りで調達していきます。
と提案していたのですが……
本当に活き餌の確保は、たった15分で完了! 凄すぎる対馬の魚影に感服。そして期待感がますます膨らみます。
早速、釣れたアジを泳がせると……
釣りたてのアジを泳がせてみると……編集部イシカワの我夢者アルティメイトが絞りこまれます!
竿のパワーを活かして一気に堤防の敷石から引き剥がしにかかるイシカワ!
一同、どんな魚が上がってくるのかドキドキしながら見守ります。
良型のマハタをGET!
皆の期待を受けながら、水面に上がってきたのは縞々模様が美しい良型のマハタ!
幸先の良いスタートに俄然やる気がUPします!
対馬の堤防の釣れっぷりが凄すぎた
対馬の魚影の濃さを体感してみた
この日は湾内への青物の来遊がなく、マハタ以降は根魚のヒットも出ず時間だけが過ぎていきます。
堤防の周りを泳ぎ回るグレが気になって仕方ないので、試しにコマセを撒いてみると……。
これはグレも難しそうじゃないですか?
良型のグレが入食いだ!
やっぱり対馬でも餌取り勢が優勢なんだと思って観察していると、スズメダイの群れを堤防際に追いやるようにグレ達が深みから湧き上がってくるではありませんか!
がま磯 アルデナの1.5号を手にとり、針につけたオキアミを投入してみると、30cm前後のグレが次々とヒットしてきます!
狙った場所にスムーズに仕掛けが投入できます!
「可変式」の調子って表現が合っているか分からないケド、凄く使いやすい!
対馬の魚影の濃さは本当だった!
結局、夕マヅメまで様々な釣法でクエやヒラマサといった大物を狙ってみましたが、釣果は得られず。
「でも、明日の朝からの24時間沖磯フィッシングが本番だ!」と自分に言い聞かせます。
それにしても、アジやグレの勢いは凄かった。本当に夢の島だなと実感。大物釣りだけでなく、身近な魚が簡単に釣れるって意味でも対馬は魅力的だなと感じました。
対馬の沖磯で“スルスルスルルー”に初挑戦!
早朝から一級磯へ渡してもらいます
実釣2日目も晴天微風により海況は穏やかです。
数々の実績を残してきたという“一級磯”へ渡していただきました。
スルスルスルルーとは
スルスルスルルー釣法とは、沖縄でスルルーと呼ばれる『キビナゴ』をスルスル♪っと沖に向かって流していくフカセ釣りに似た釣り方です。
フエダイやフエフキダイの仲間、ハタ類、回遊魚など様々なフィッシュイーターを釣ることのできる釣法として沖縄ではド定番、近年では本州でも人気が出始めています。
スルスルスルルーに初挑戦
まずは、沖に向かって潮が流れるポイントからキビナゴを撒いてみます。
キビナゴがヒラヒラ揺れながら沈み流されていく姿が、いかにも大物たちが寄ってきそうな雰囲気。
これは、なにかとんでもない魚が釣れそうです。
スルルーにあの魚が食いついたぞ
シモリが乱立する場所でキビナゴを流していたナオトさんに大物がヒット!
我夢者アルティメイトを目一杯ブチ曲げて、根に突っ込もうとする大物の引きを受け止めるナオトさん……。
デカいんキタでー!
昼間のクエに一同歓喜
渡船の船長さんからの大声伝言ゲームでナオトさんがクエを釣ったと知り急いで駆けつけ、みんなで歓喜喝采!
そして、「僕もクエを釣ってみたい!」と一気に闘志に火がつきました。
このクエでも、まだまだ竿に充分な余裕を感じましたが、魚の引きの強弱に合わせて的確かつ粘っこく曲がるこの竿なら、10kg超えのヒラマサが掛かっても恐怖感なく目一杯竿を絞れそうです!
そして遂に!念願のクエGET!
いよいよ夜の部!僕の竿にもクエがHIT!
夕方を迎え、幾らかの緊張感を抱きながらクエ釣りの準備を開始します。
いつか磯からクエを釣ってみたいと夢見て、僕なりにクエ竿やリール、竿受けや工具といったクエ釣りに必要な道具を少しずつ揃えてきました。
遂に夢の島“対馬”で、それもずっとずっと憧れていた『がまくえ グランドインパルス』という超ド級の竿を使わせてもらってクエ釣りに挑戦できる日がやってきたのです。
40万円という価格も、この作り込みを見れば納得の代物です。
ワイヤー仕掛けと餌はサバの1匹掛け
憧れのグランドインパルスに自前のリールや竿受けをセットできるだけで感動しながら、100号の極太ナイロンラインをガイドに通していきます。
この日の為に、丁寧に作ってきたワイヤー仕掛けにサバを豪快に丸ごと1匹掛けして投入!
グランドインパルスが美しく舞い込んだ
そして、遂に……ずっとイメトレしてきた通りのアタリがグランドインパルスの穂先に現れたのです!
意識的に心を落ち着かせ、竿に駆け付け「ギュギュギュッ!」っとグランドインパルスが舞い込むと同時に一気にリールを巻き上げます!
またひとつ、僕の夢が叶いました
落ち着いて穂先を磯際へ動かし、ナオトさんがクエをランディングしてくれた瞬間、全身の力が抜けてしまいました。
どんな魚も初めての1匹は嬉しいものですが、クエという魚は子供の頃からずっと憧れていた魚なだけに喜びもひとしおです。
小さくたって初めての1匹は格別に嬉しい
5.5kgとグランドインパルスをブチ曲げるにはサイズが小さすぎ……正直「途中でバレたかな?」と思わせる程、竿のパワーに余裕がありました。
もしも叶うのであれば、100kg……いや200kgも当たり前に掛かってくるフロリダのゴライアスグルーパーを相手に、グランドインパルス120号で真っ向勝負を挑んでみたいものですね!
朝まで体力の限り釣り続けました!
夜もスルスルスルルーで釣果あり
クエの歓喜が落ち着いた頃、昼の部から引き続き、スルスルスルルーで大物を狙っていたナオトさんにフエフキダイがヒット!
他にも良型のイスズミやカサゴ、キジハタなど、キビナゴを餌にすると色んな魚が釣れ盛りました。
釣り人憧れの島はやっぱり凄かった!
釣り人にとって夢の島『対馬』で大物を夢見た2日間の釣行を振り返ると、憧れの大物から親近感のある魚まで、魚たちが最高のポテンシャルで釣り人を迎えてくれる島だなと実感しました。
そんな夢の対馬へせっかく釣行するなら、(もし幾らかお財布に余裕があれば)普段よりもワンランク上の強度や操作性の良い道具を持っておくと千載一遇のビッグチャンスにも物怖じせずに挑むことができることでしょう!
▼TSURI HACK TVでチェック!