21ジリオンSV TWの魅力①:徹底的に煮詰められたギアスピード
煮詰められているからこそ、特化運用できるのが強み
口を開いたかと思えば、ギア比の話しかしない私MONSTER。21ジリオンSV TWを使い込むなかでもっとも感動したのは、開発者の意図がそのまま伝わってくるかのようなギアレシオ・ラインナップ。
既出のジリオンシリーズと共存を考慮した、“エクストラハイギア”
軽量なジリオンSV TWならより繊細なオペレーションが可能に!
旧16ジリオンSV TWにはあった、ギアレシオ9.1の『XXH』モデルが廃止され、最高ギアレシオは8.5の『XHモデル』へと変わりました。
これは、より高強度なハウジングを纏ったジリオン10、ジリオン9(9.1)との棲み分けが想定されてのことではないでしょうか。
こうして21ジリオンSV TWは、無駄にデカいギアボックスや、余裕を持たせたハウジングデザインである必要がなくなり、小型軽量化(後述)にも成功しています。
とはいえ、それでもハイスピードギアとしては十分速い部類で、直近のリールで匹敵するモデルといえば16メタニウムMGL XGぐらいのもの。
よりいっそうバーサタイルなハイギアモデル
一方で、ボリュームゾーンにあたるハイギアモデルはと言うと、誰もが使いやすさを感じるギアレシオ7.1にスピードダウン。
ひと巻き75cm回収というごくごく標準的なスピードなのに、これまでしばらくの間、ダイワのベイトリールでは16スティーズSV TW、17スティーズA TW、モアザンTW、そしてバスXという選択肢しかなかったんですよね。
ローギア主義を唸らせる2種のクランキングモデル
ノーマルギアモデルは当然として、パワーギアモデルまでラインナップされていることにダイワの本気を感じずにいられません。
前述のとおり、現行の汎用ベイトリールで同等のクランキングモデルまで網羅しているのは、17スティーズA TW、18バンタムMGLの2機種のみ。
丸型を含めれば多少選択肢は増えますが、とにかくローギア帯は希少種になりつつあります。