21フリームスを使ってみて
「実際に使った時に旧作とどう違うのか?」という部分に焦点を当て、使用感をインプレします!
やや軽くなったが……
21フリームスLT2500の自重は200gで、旧作から5g軽くなっています。
しかし、LT2500の5g差は「使ってわかるの?」と聞かれると、正直多くの方が「うーん」というところでしょう。
ロッドに付けてルアーを動かしても明らかな差を感じることはなく、操作性に関しては“ほぼ同じ”というレベルです。
ただし、回転部品であるローターが軽くなっているため、このわずかな軽量化は回転性能の面で大きく効いていると思います。
価格以上の巻き感
ローターが軽くなる最大のメリットは、持った時の軽さではなく、巻き始めが軽くなることです。
前作と比べ、巻き始めは明らかに軽くなっています。アジングなどのストップ&ゴーを繰り返す釣りや、ジグヘッドやシンペンなどの巻き抵抗が少ないルアーの使用感は格段に向上しました。
巻き心地に関していえば、テイストは大きく変わっていないものの「やや良くなったかな」という印象です。
あえて辛口に評価するならば、上位機種の21カルディアと比べて高負荷・高回転域では少しノイズが多くなります。
もちろん、価格を考慮すると巻きの質がかなり優秀なのは間違いありません。
パワーロスが少なくなった
前作から格段に強くなったというわけではありませんが、ローター・ボディー素材が良くなったせいか、リールのたわみが少なくなってパワーロスが軽減されている印象を受けました。
良型シーバスとのファイトを繰り返しても、不安定な挙動にはならないので“魚を釣る”ためには十分すぎる強さがあると思います。
たしかに、モノコックボディや金属ボディのリールに比べると及ばないですが、そこはコストや重量とのトレードオフと考えるしかないでしょう。
やはりATDは優秀
前作からドラグ構造の変更はなく、性能も変わっていないと思います。
こんな風に言うと聞こえが悪かったかもしれませんが、ATD自体の完成度が高いのでドラグ性能に不満を感じることはないでしょう。
実際、PE0.8号で良型シーバス、フロロ2lbで25cm級のアジをたくさん釣りましたが、ラインブレイクはゼロ、バラシもほとんどありませんでした。