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無視できない“釣りを取り巻く環境問題”。ISPOで感じた世界基準の価値観とは(2ページ目)

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日本の釣りも他人事ではない環境問題

ロストルアーのゴミ

“釣り”というアウトドアレジャーも「海洋マイクロプラスチック」などのゴミ問題や「水質汚染」「水産資源・生態系への影響」など環境問題と無関係な話ではありません。

もちろん、釣り業界でも、eマークの製品拡大やゴミ拾い運動など、各団体やメーカー・小売店が地球環境に目を向けた対策をしていますが。

『釣りという趣味を長く楽しむために』

自然の中で遊ばせてもらっている釣り人ひとりひとりができることはなんでしょうか?

『DAIWA』の環境問題へのチャレンジ


日本国内のアウトドアメーカーも数えるほどの出展数の中、
釣具メーカー『DAIWA』もISPOに出展しています。

※ロッドをデザインの一部に用い、ひときわ異彩を放つDAIWAブース

今回4年連続出展しているDAIWAの企画開発担当者、黒田さんにインタビューをしました。

 

ーなぜ釣具メーカーのダイワ がISPOに出展しているのでしょうか?

「フィッシングアパレルが確立されていない。」と、ISPO視察に来たときに感じました。アウトドアウェアよりも性能面も、デザインも決して負けているわけではないのに、世界的にフィッシングアパレルに対するユーザーからの地位がもの凄く低かったんです。

3,000社以上もブースがありますが、釣具メーカーは他にありませんね。

そうですね。ISPOに出展してから4年になりますが、釣具メーカーはみたことがありません。スポーツアウトドアの見本市ですが、フィッシングは切り離されていたんですね。DAIWAというフィッシングブランドの認知を上げると同時に、フィッシングアパレルという分野があること、またそのクオリティーの高さを世界に発信したかった。これが出展のきっかけですね。

ー実際に出展してみてどんな発見がありましたか?

出展してみると、興味本位できてくれた他のアウトドアユーザーに驚かれることもありました。例えば、フィッシングアパレルでは常識化している『2重袖口』。手を上げるシーンが多い釣りでは、袖口から水の侵入を防ぐ機能ですが、プロのアイスクライマーの方は感動していました。他にも肩の可動域の広さや防水性能など、フィッシングアパレルならではの強みもあるんだ!って自信につながりました。

ーどのブースも環境問題を意識するラインが展開されていますね

ヨーロッパでは以前より環境問題に対する意識は高いのですが、ここ数年さらに加速してきたように思います。実際に今年ISPOアワードを受賞したアイテムは、どれも環境問題に配慮していましたね。DAIWAとしても、釣りというアクティビティの持続可能性を目指す上で環境への配慮した製品の開発は無視できない問題です。

ISPO2020 ダイワブース

ーDAIWAの今後の展開は?

フィッシングアパレルを発信していく上で、環境に配慮したプロダクトの開発強化を図ること、これは私たちの重要なミッションだと考えています。いまDAIWAでは、環境に配慮し、石油資源を使わずに“服から服をつくること”を目指しています。それにより服を捨てる・燃やすことによる二酸化炭素の増加・温暖化を防ぎたいと考え、実際に先日の釣りフェスティバルでも、服からリサイクルしたポリエステルを使用したTシャツを販売しました。

また、今回出展したラインナップでは、洗濯による繊維の抜け落ちが少ない素材を積極的に採用し、海洋マイクロプラスティック生み出しにくい商品ラインナップ構成を意識しています。

ー釣り業界も“環境問題”への配慮を

もちろんすぐに結果が出るものではないと思ってます。ですが、取り組まなければ始まらない問題だなと……。釣り業界でも生分解プラスチックを使った製品などもありますが、強度や釣果への影響からかまだまだ一般的ではないと思います。DAIWAとしてもできるところから、環境問題と向き合い「釣り」をより長く楽しめるアクティビティーにしていきたいと思っています。

日本の釣りも環境への配慮を。

日本のフィッシングギアの進化は目覚ましく、世界に誇れる性能を持ち合わせています。しかし、今回のISPO取材を通し環境問題に取り組む姿勢は、まだまだ世界基準に達していないと感じました。

フィッシングアパレルの優位性を世界に発信しているDAIWA。これからの展開に注目すると共に、私自身“自然の中で遊ばせてもらっているいち釣り人”として、できることはないものか? 深く考えさせられたISPO取材でした。

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