アユ
学名 | Plecoglossus altivelis |
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分類 | アユ科アユ属 |
特徴 | 最大30センチ程度まで成長する。 体色は背が灰緑色、腹部に近づくにつれ白っぽくなり、エラの後方に黄色の斑紋がある。 とても縄張り意識が強く、おとりを使った友釣りが高い人気を誇る。 |
分布 | 北海道からベトナム北部までの東アジア一帯。 |
生息環境 | 成魚は主に河川の中流域に生息。 卵から孵化したばかりの稚魚は、河川を下り海の沿岸部で過ごし、大きくなると河川に戻ってくることが知られている。 例外として琵琶湖などの流入河川に生息しているアユは、海の代わりに湖を利用している。 |
食性 | 稚魚の時期はプランクトンや昆虫。成魚になるにつれ歯が櫛のような形に変化し、岩に付着したコケを主な餌とするようになる。 |
その他 | スイカのような独特の香りを持つ。 漢字では「鮎」が一般的だが、独特の香りがすることから「香魚」、1年で寿命を迎えることから「年魚」など、様々な漢字表記がある。 産卵期を迎えると体側に黒、エラから腹部にかけてオレンジの婚姻色が出る特徴がある。 |
主な食べ方 | 1.塩焼き 2.甘露煮 3.天ぷら |
味わい | 白身で加熱すると柔らかく食べやすい。 生食も可能ではあるが、寄生虫が付いていることがあるので注意が必要。 |
アユの主な釣り方
縄張り意識の強い性格を利用するなど、アユは独自の進化を遂げた釣り方が多いです。
しかしその釣り方は、いずれも理にかなったものとなっています。
友釣り
アユで最も有名な友釣り。おとりアユを泳がせ野生のアユの縄張りに侵入させ、追い払ってきたところを針に掛ける釣り方です。
針掛かりしたら水面から抜き上げ、タモでキャッチする姿は友釣りならでは。
おとりアユを自然な状態で泳がせることが、友釣り最大のコツとなります。
ドブ釣り
ドブ釣りとは流れがゆっくりな深場で行う釣り方のこと。
道糸調節器を利用して仕掛けのタナを調整し、アユが掛かったら竿を縮めて取り込む独特なスタイルが特徴です。
仕掛けは毛針を使用し、川底を上下に動かしつつ誘いを入れるのがコツです。
サビキ釣り
琵琶湖などに流入する浅い河川で人気なのがサビキ釣りです。
シラスなどのコマセをカゴやラセンに詰め、寄ってきたアユをフラッシャーやパールが付いた専用のサビキ仕掛けに食わせます。
場所によって使用出来る針の本数が決められていたり、コマセの使用が禁止となっていることもあるので、事前に情報を調べて釣りを楽しみましょう。
ルアー釣り
近年注目を集めているのが、ルアーを使ってアユを釣るキャスティングゲーム。
ミノーなどのハードルアーに専用の掛け針やシンカーをセットし、アユの縄張りに何度も通してヒットに持ち込むのがコツです。
遊漁規則で禁止となっている場所もあるので、可能とされている場所でのみルアー釣りは楽しむようにしましょう。