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「アナタは大丈夫?」お酒を飲む釣り人に知ってほしい──逃した魚と見えない危険

「アナタは大丈夫?」お酒を飲む釣り人に知ってほしい──逃した魚と見えない危険

釣った魚で晩酌、最高。

でもその一杯が、睡眠・脱水・集中力を削って翌日の釣果を落としているかも。

もちろん、お酒を完全にやめろとは言いません。

しかし、釣り人が健康を保って長く釣りを楽しむために、飲酒の健康リスクと“賢い晩酌術”を紹介します。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

アイキャッチ画像出典:AIによるイメージ

晩酌が釣果と安全を削る“隠れリスク”

出典:PhotoAC

釣った魚で飲む一杯は格別ですよね。

けれどそのお酒が、知らぬ間に釣りを邪魔していることもあります。

深酒で寝坊し朝マズメを逃したり、脱水で磯や船上でふらついたり──。

水辺では事故の危険が増える点も見過ごせません。

今回は、酒と釣りを長く楽しむために知っておきたいリスクと、今日からできる“ちょい工夫”を紹介します。

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アルコールを完全にやめるのではなく、賢く楽しむ知恵を身につけて、晩酌も釣行も、もっと満喫していきましょう!

寝酒で浅くなる睡眠、残る疲労感

出典:PhotoAC

釣り帰りの晩酌は心地よいものですが、寝酒には注意が必要です。

アルコールは体内で分解される際に「アセトアルデヒド」という覚醒作用のある物質に変わり、夜中に目が覚めやすくなります。

そのため、寝落ちしたはずなのに数時間後に目が覚め、再び眠れず睡眠不足になるのはよくあることです。

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研究では、寝酒によって記憶や感情を整理する大切なレム睡眠が減ることも確認されています。

その結果、疲労感や集中力の低下、気分の不安定さを招き、翌日の釣りにも影響しかねません。

参考:Altered sleep architecture following consecutive nights of presleep alcohol

参考:The effect of alcohol on subsequent sleep in healthy adults: A systematic review and meta-analysis

二日酔いで鈍る集中力と反応

出典:PhotoAC

飲みすぎた翌朝に反応が遅れるのは、決して気のせいではありません。

研究によれば、二日酔いになると集中力が続きにくく、反応も鈍ることが確認されています。そのため、繊細さが求められる釣りの動作全般に影響が出やすくなるのです。

また、判断に必要な“脳のスタミナ”も削られるため、適切な決断ができず、前夜の深酒が思わぬチャンスを逃す原因になることもあります。

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二日酔いの状態では体内にアルコールが残っていることも多く、場合によっては飲酒運転にあたる可能性も。

少しでも不安を感じたら、思い切って釣行を控える判断が欠かせません。

参考:A systematic review of the next‐day effects of heavy alcohol consumption on cognitive performance

参考:Effects of Alcohol Hangover on Cognitive Performance: Findings from a Field/Internet Mixed Methodology Study

釣り中の飲酒が招く重大リスク

出典:Unsplash

釣り場で、のんびりお酒を楽しみたい気持ちはわかりますが、水辺での飲酒は、命に関わるリスクがあることを忘れてはいけません。

実際に、レジャー水域での溺死事故の30〜70%からアルコールが検出されています。

「少しだけ」でもリスクは上がりますが、血中アルコール濃度が0.10%に達すると、死亡リスクは飲んでいない人の約10倍に跳ね上がるという報告もあるのです。

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アルコールは判断力を鈍らせ、「自分は大丈夫」と過信させます。

その小さな油断が、大きな事故につながるのです。

参考:Review of the role of alcohol in drowning associated with recreational aquatic activity

酒好きアングラーが直面する重篤なリスク

出典:PhotoAC

周知の事実ですが、飲酒を重ねるほど見過ごせない健康リスクが迫ってきます。

肝臓のダメージから肝硬変や肝がん、心臓や血管の病気、さらにはがんを含む生活習慣病まで。

どれも釣りを長く楽しむ力を削る深刻なリスクです。

肝臓のダメージと肝硬変リスク

出典:PhotoAC

お酒を長年飲み続けると、まず「脂肪肝」が進み、そこから肝炎、さらに悪化すると肝硬変や肝がんに至るリスクがあります。

海外を含む多数の人を追跡した調査でも、「飲酒量が多い人ほど肝硬変の危険が高い」というはっきりした結果が出ています。

とくに「毎日飲む」「休肝日ゼロ」といった飲み方は危険信号。

気付かないうちに肝臓がダメージを受け、回復できなくなるケースが報告されています。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、症状が出にくいのが特徴です。

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疲れやすい、だるいと感じたときにはすでに進行している可能性も。

釣りに行く体力どころか、日常生活さえつらくなる前に、飲み方を見直すことが大切です。

参考:Alcohol Consumption and Risk of Liver Cirrhosis: A Systematic Review and Meta-Analysis

心血管疾患や高血圧のリスク

出典:PhotoAC

アルコールは血圧を上げやすく、長く飲み続けることで心筋症や不整脈など、心臓のトラブルを招くリスクが高まります。

実際に、多数の人を追跡した研究では「飲酒量が増えるほど高血圧や心血管の病気が増える」ことが示されています。

少量のお酒は一部で「心臓に良い」と言われることもありますが、それはごく限られた範囲の話で、量が増えるとリスクが一気に高まるのが実情です。

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磯や船上といった不安定な場所では、急な動悸やめまいが重大な事故につながる危険も。

晩酌の積み重ねが、釣行中の思わぬ体調不良や事故につながることを忘れないようにしましょう。

参考:Association of alcohol consumption with selected cardiovascular disease outcomes: a systematic review and meta-analysis

がんのリスクも高まる

出典:PhotoAC

アルコールは、国際がん研究機関(IARC)が「発がん性がある」と明確に認めている物質です。

研究では、飲酒量が増えるほど、口の中やのど、食道、肝臓、乳房、大腸など、複数の部位でがんのリスクが上がることが示されています。

とくに多く飲む人では、口やのど・食道がんのリスクが5倍前後、肝臓がんで2倍と、大幅に高まることが報告されており、大腸がんや乳がんのリスクも飲酒量に応じて上昇します。

つまり「少しくらいなら……」と思っていても、積み重ねによって確実にリスクが高まっていくのです。

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お酒を楽しむこと自体は悪くありません。

ですが、毎日の晩酌が当たり前になると、知らず知らずのうちに自分の“釣りの時間”そのものを削ってしまう危険因子になりかねません。

参考:Alcohol consumption and site-specific cancer risk: a comprehensive dose-response meta-analysis

健康を保ちながら晩酌を賢く楽しむ工夫

出典:PhotoAC

酒好きアングラーに必要なのは「禁酒」じゃなくて「賢く飲む工夫」です。

ちょっとした工夫を採り入れて、翌日のパフォーマンスと将来の健康を守りましょう!

定期的な休肝日を作る

出典:PhotoAC

毎日少しずつでも連続して飲めば、肝臓には確実に負担がたまっていきます。

だからこそ、ときには肝臓を休ませることが大切。週に1〜2日の休肝日を設けるだけで、将来のトラブルを減らす一手になるでしょう。

研究によれば、飲む量だけでなく「毎日続けるかどうか」や「一気飲み」といった飲み方のパターンも、脂肪肝から肝炎、肝硬変へと進むリスクを高める要因となっています。

とくに女性は、同じ量でも影響が出やすいとされます。

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休肝日は「我慢」ではなく、“美味しく長く飲み続けるための投資”

釣りを長く楽しむための準備日だと思えば、自然と採り入れられるはずです。

参考:Alcohol consumption and risk of liver cirrhosis: a systematic review and meta-analysis

参考:BINGE DRINKING AS A RISK FACTOR FOR ADVANCED ALCOHOLIC LIVER DISEASE

チェイサー習慣をつける

出典:PhotoAC

お酒を飲むと利尿作用で身体から水分が抜けていき、だるさや頭痛の原因になりやすくなります。

そこでシンプルですが効果的なのが「お酒を一杯飲むごとに、チェイサー(水や炭酸水)をはさむ」こと。

アルコール度数を下げ、体内での吸収や分解をゆるやかにする効果があります。

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汗をかいた日や長時間外にいた日は、ミネラルを含んだ電解質飲料を組み合わせるとさらに理想的。

ちょっとの工夫で翌朝の目覚めや身体の軽さが変わります。

参考:健康に配慮した飲酒に関するガイドライン|厚生労働省

就寝3~4時間前までに飲み終える

出典:PhotoAC

寝る直前まで飲むと、夜中に目が覚めたり眠りが浅くなったりしやすいのは前のセクションで触れたとおり。

大切なのは、就寝前にアルコールが少し抜ける時間を確保することです。一般的には「寝る3~4時間前には飲酒を終える」のが望ましいとされています。

たとえば「夕食後に軽く一杯飲んで片付け、お風呂に入り、水を飲んで歯を磨き、そのまま就寝」という流れを習慣にしてみましょう。

寝る前にトイレを済ませ、枕元に常温の水を置いておけば安心です。

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こうした小さな工夫で、翌朝の目覚めや集中力が驚くほど安定し、仕事も釣りも十分にパフォーマンスを発揮しやすくなります。

参考:Alcohol and the Sleeping Brain

釣り前夜は晩酌しない、または少なめに

出典:PhotoAC

釣りの前日は「飲まない」か「少なめにして早めに寝る」のが鉄則

二日酔いの状態では注意力や反応の速さを下げることが研究で示されており、運転や釣り自体のパフォーマンスを落とす危険があります。

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ベストな体調で朝を迎えれば、魚との勝負にも集中でき、釣果もぐっと伸びるはずです。

参考:A systematic review of the next‐day effects of heavy alcohol consumption on cognitive performance

お酒好きな釣り人におすすめのグッズ

750ml入る真空ボトルは、釣り中の水分補給に便利。

保冷力も高いから、暑い日の水分管理に安心。

釣りが終わった後は、冷えたお酒を注いで晩酌タイムにも活躍する一本です。

ワンプッシュで適量注げるから、お酒作りの手間をぐっと軽減。

ハイボールも割りものも、好みに合わせて量を調整しやすいのが魅力。

釣りあとの晩酌をスマートに楽しみやすくなります!

腕につけているだけで、活動量や心拍変動、さらには睡眠時間や質までトラッキングしてくれるアイテム。

お酒による身体の変化も可視化されるため、健康管理がしやすくなります。

さらにスマホ通知も手元で確認できるから、釣りに集中しながら大事な連絡も逃さないところも、釣り人的に魅力的なポイントです。

釣りも酒も“長く”楽しむために

出典:PhotoAC

釣りを長く続けるために一番大切なのは、道具でもテクニックでもなく「健康」です。

つまり釣りは身体が資本であり、その身体を守るためには酒との付き合い方を工夫することが近道ということ。

週1の“休肝日”を作る、一杯ごとに水を飲む、寝る直前まで飲みすぎない、そして前夜の晩酌は控えめにして翌日に備える。

どれも今日から実践できる小さな工夫ですが、その積み重ねが健康を守り、釣り寿命を延ばし、晩酌の幸せを長く続けることにつながります。

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魚もお酒も、ずっと旨く楽しんでいきましょう!

※本記事はPubMed/PMC等の一次情報に基づいていますが、持病のある方や服薬中の方は主治医の指示を優先してください。

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