ちょっと本気の釣り学【魚釣りで一番良い時間帯】をあらゆる面から徹底考察!

2018/05/11 更新

「魚は何時ごろが一番釣れるのか?」魚釣りをしてる殆ど方が一度は抱くこの疑問。今回は釣りにおける最も良い時間帯を様々な観点から考察します。

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TSURI HACK編集部

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魚釣りで一番良い時間帯とは?

釣りの時間帯
出典:pixabay
魚釣りは、魚という生物と、海や川といった自然のフィールドを相手にした不確定要素の多いゲームです。その為「朝7時から8時まで」というように、魚が釣れる時間を断定する事は出来ません。しかし、魚が「生物」である以上は、ある程度の行動パターンや法則が存在し、自然のサイクルに沿って生活している事は確かです。ここでは、魚、自然、アングラー側からの視点など、様々な角度に立って、魚が釣れやすい時間を考察していきます。

釣りの時間帯「マズメ時」

朝マズメ
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マズメ時(まずめどき)とは、日の出・日没の前後1時間程度の時間帯を表す釣り用語で、朝は「朝マズメ」、夕方は「夕マズメ」と呼ばれます。どちらも魚釣りにおいて魚が良く釣れる時間帯と言われています。

マズメ時はどうして魚が釣れやすいのか?

マズメのプランクトン
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マズメ時が釣れやすいと言われてい理由に「水中のプランクトン」の存在があります。朝マズメは水中の植物プランクトンが光合成の為に浮上します。

それと同時に、そのプランクトンを餌とする小魚も捕食活動を始めます。さらには、その小魚を餌とする大型魚も捕食活動を始めます。

このように、朝夕をキッカケとするプランクトンの活動がトリガーとなり、水中の食物連鎖を活発にし、魚が釣れやすくなるという訳です。

夕マズメには夜行性の動物プランクトンが活動をはじめますので水中では朝と同様の変化が起こります。

■釣り場にもある先行者利益
先行者
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宝箱の中にある宝物は、先に誰かにとられてしまえば、それで終わりです。先行者利益とは、ビジネスにおいて市場にいち早く参入したり、既に先にいる者たちが得られるメリットの事を指します。

これは釣り場においても同じ事が言えます。朝は、誰よりも良い釣り座を確保できるチャンスであり、釣り場に新たに入ってきた、人的プレッシャーのかかっていない魚を釣りあげるチャンスなのです。

朝マズメについての記事はコチラ

釣りの時間帯「夜間」

夜釣り
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夜に釣れる代表的な魚には、アオリイカ、太刀魚、クロダイ、シーバス、カサゴなどの根魚等が挙げられます。これらの魚は夜行性であったり、その性質が強い魚と言えますが、逆に昼行性の魚であっても、夜に釣れやすいと言われる事があります。

それは一体何故なのでしょうか?その理由を考察します。

夜はどうして魚が釣れやすいのか?

■アングラー側が、魚のいるポイントが絞りやすい
常夜灯 漁港内を照らす常夜灯、橋から水面に漏れる街灯の灯り、満月の夜の月明りなど、夜の光の下には光に集まる性質のプランクトンが寄ってきます。

それらを捕食するため、光の下に小魚が集まり、小魚を捕食する大型魚が集まります。つまり「夜だから魚が良く釣れる」のではなく、「夜だから魚のいるポイントが絞りやすく、結果的に良く釣れる」と言ったほうが正しいかもしれません。

■釣り人が減り、人的プレッシャーが下がる
昼間は釣り人の姿に警戒し、岸から離れていた魚も、釣り人が減る夜は岸際に魚が寄って(戻って)きやすくなります。キャストが届く範囲に魚がいれば、とうぜん魚の目の前にルアーをアプローチ出来る確率が高まり、釣れる確率も高まるという訳です。

■夜行性の魚が釣れる
魚には、夜に活発に捕食活動を始める夜行性の種がおり、太刀魚、ウナギ、ナマズなどは、夜に釣れやすい魚と言われています。

昼行性の魚が夜に釣れる理由を考察

■魚の睡眠時間はまちまち
魚の睡眠
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魚の睡眠時間は、数10分単位の短い睡眠を昼夜関係なく繰り返す種もいれば、2~3時間といった睡眠をランダムにとる種もいたりと、種類によって異なる事が分かっています。

ですが、人間のように8時間グッスリという例はあまり耳にしません。その為、たとえ昼行性の魚であっても、夜に起きている時間・時間帯が存在するという事になります。

この前提があれば、昼行性の魚が夜に釣れたり、夜行性の魚が昼に釣れる事はなんら不自然ではないのです。また余談ですが、魚種によっては、泳ぎながら眠っているという種類も存在します。

泳ぎながら眠る回遊魚についてはコチラ


■魚の世界は弱肉強食
側線
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魚には、側線(そくせん)とよ呼ばれる、水圧や水流の変化を感じとるための器官があります。その為、暗い場所でも魚同士がぶつかることなく泳げたり、獲物を捕らえる事が出来ると言われています。

冷蔵庫
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また、人間や一部の哺乳類は体外で食料を蓄えておく術がありますが、魚にその術がありません。魚によっては数週間食べなくても生きられる種類もいると言われますが、「食べれる時に餌を食べておく」事は、弱肉強食の世界に生きる彼らにとって、必要な行為であると言えます。

昼行性の魚が夜に釣れ、夜行性の魚が昼に釣れる理由や、お食事タイムと言われる、いわゆるマズメ時以外の時間帯でも魚が釣れる理由は、この辺りにあるのかもしれません。

夜釣りについては以下のリンクで詳しく説明しています。

釣りの時間帯「昼」

昼の釣り
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魚が良く釣れる時間帯の話しに「昼」が挙げられる事はあまりありません。ですが、それは相対的にみてマズメ時、夜間のほうが「短時間で釣れやすい」という意味であり、昼間だからと言って魚が釣れないという訳ではありません。

潮目
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大事なのは時間帯だけではなく、魚の生態、水温、風の吹き方、潮回りなど、様々な「釣れる要素」を多角的に分析し、状況に合わせたアプローチをする事です。

自然の発するあらゆるヒントを読み取り、自身の釣りに反映させることが出来れば、時間帯に左右されない釣果を得る事も出来るのです。

■釣り場にもあるブルー・オーシャン戦略
釣り船
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ブルー・オーシャン戦略とは W・チャン・キムが著したビジネス書のタイトル。競争相手の多い既存市場を「レッド・オーシャン」、競争相手の少ない未開拓市場を「ブルー・オーシャン」とし、ビジネスでは競争相手の少ないブルー・オーシャンを切り開くべきだと説いています。これは釣りにおいても似たような事が言えます。

競合
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例えば、人気が集中するマズメ時の有名ポイントで勝負するよりも、釣り人が少なく、魚の量が多い昼のポイントで勝負するほうが圧倒的に釣果が望めるケースもあります。

これは、昼間に魚が大量にいるポイントを自力で探し出しておくという前提ありきの話しではありますが、一度そんな有力ポイントを見つけてしまえば、わざわざ競争相手の多いマズメ時に、眠い目を擦りながら釣りをする必要もありません。

海釣りでは時間帯よりも「潮」

潮の流れ
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潮・潮汐(ちょうせき)は、海釣りでは時間帯よりも重要な「釣る為の要素」とされています。例えマズメ時だとしても、潮の動きが鈍くなる小潮や潮止まりにぶつかると、全く釣れないという事が往々にしてありす。

その為、時間帯だけに目を向けるのではなく、潮の満ち引きも同時にチェックする事が大切です。

■海釣りをするなら必ず知っておきたい「潮」のメカニズムを解説しています

結局いつが釣れるのか

亀山湖のボート屋の疑問
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これまでの話しを踏まえると「マズメ時>夜>昼」という順番で釣りやすい度合が測れ、さらに「大潮」といった別の要素が合わさる時間帯が、相対的には最も釣れやすい時間帯と言えます。

ですが、これはあくまでも仮説としての話しであり、全ての釣り場や魚種に当てはまる「正解」でないという事を、心に留めておいてください。

探偵
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釣りを長く経験していると「ポイント・時期・天候・魚種によっても釣れる時間帯がまったく異なる」という事が分かってきます。これは狙う魚の生態を勉強したり、実際の釣り場に何度も通ってみないと分からない事です。

説はあくまでも説とし、自分の釣り場・釣り方で検証してみる事が最も大切です。

 釣りは知略

水辺の時計
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魚釣りと時間帯の関係を考察していくと、釣り人が相手にしているのは、まさに自然であると実感できます。時には何も考えず、心を無にして釣り糸を垂れるの事も一興ですが、今日は真昼間に沢山釣れたけど、それにはどんな理由があるのだろう?と考えを巡らせば、釣りの楽しみはさらに広がっていく事でしょう。

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