ガチで惚れ込んだPEライン

釣り歴28年(俳句歴2.5時間)、自他ともに認めるドケチな釣り好きライターuoppayです。
いや〜、PEライン選びってほんと難しいですよね?「高いの買えば間違いないのか?」って言われても、正直そうじゃない。
だってPEって、定期的に巻き替えが必要な“消耗品”ですから。毎回高級ラインなんて巻いてたら……財布が激痩せしてしまいます。
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というわけで今回は、そんな私が本気で惚れ込んだPEライン――DUEL ハードコア X4をご紹介します!
DUEL ハードコア X4
カラー | ミルキーグリーン/5色マーキング |
---|---|
号数 | 0.5~4号 |
長さ | 150m/200m/300m |
ハードコアX4の特徴

出典:DUEL
──多くを語らない「できる奴」って、いますよね。DUELのハードコアX4、公式サイトではこんな感じで紹介されています。
マイクロピッチブレイデッド加工
ウルトラPEをマイクロピッチブレイデッド加工(4本組)した、強くコシがあって扱い易いPEライン。
イージーパワー
PEならではの低伸度に優れ、運動伝達率がよく、細かなロッドワークやリーリング操作で効率よくルアーを動かすことが出来ます。
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やたら饒舌に語るわけでもなく、派手な装飾もない。ただ、必要なことだけを、淡々と、的確に。こういうの、個人的にグッときます。
補足をすると……

さて、ラインの性能を語るうえで避けて通れないのが“中身”の話。
ハードコアX4に使われているのは、あの「IZANAS®(イザナス)」。東洋紡が製造する、信頼の国産・超高強力PE繊維です。
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正体不明の激安PEじゃなくて、“MADE in JAPAN”ってだけで、こっちはもう半分安心してるんですよ。
ハードコアX4のインプレッション

本項では、DUEL ハードコアX4について、実際の使用感に基づき、良いところも気になる点も、包み隠さずお伝えしていきます。
そのあたり、よくある「ちょっと使ってみた系レビュー」とは一線を画します。なにせ、付き合いはもう5年超え。
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そう、これは長年連れ添った相棒”に捧げる、本音のラブレターなんです。
出会いは2019年6月――それは突然に

Amazonの購入履歴
ハードコアX4との出会いは、2019年の初夏。ちょうど、ベイトリール用に“ほどよくコシのあるPEライン”を探していた頃のことです。
「レビューも悪くないし、ちょっと使ってみるか」――そんな軽いノリでした。
〜ふたりの歩みと、証人(証魚)たち〜

※白いラインは単色のハードコアX4(現在は廃盤)
70cmオーバーの真鯛に、磯のダンプカーの異名を持つタマン。さらに、青物、ヒラスズキ、シーバス、アイナメ、マゴチ――などなど。
そうなんです。これぜ〜んぶ、ショア(沖堤防含む)から、ハードコアX4と一緒に釣り上げてきた獲物たち。
まさに釣果が物語る、“本当に頼れる相棒”の姿です。
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……結果、今では手持ちスピニング全機に搭載。もはや“浮気する理由が見つからない”状態です。
トラブルとはほぼ無縁

個人的に推したいのが、“トラブルの少なさ”。
ハードコアX4には、マイクロピッチブレイデッド加工という高密度な編み製法が使われており、
手に取った瞬間にわかる、しっかりとした“ハリ”があります。
これが何をもたらすかというと――
- キャスト時にラインがバタつかない
- 風の影響を受けにくい
- 穂先やガイドへの絡みが激減
- リーダーとの結束も安定しやすい
と、いいことだらけ。
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とくに堤防や磯といった風や波の影響が強い場所では、この扱いやすさがそのまま釣果に直結します。
実用的なカラー(5色マーキング)がある

出典:DUEL
ハードコアX4は、10mごとに色が切り替わる5色マーキングがラインナップにあります。
これがあると、ボトムやタナの把握がめちゃくちゃラクなんですよね。
狙ったポイントを正確に攻めやすくなるのは、けっこう大きなメリットです。
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5色ラインは、バーチカルな誘いが主流のオフショア(船釣り)はもちろん、実は岸からの釣り――いわゆるショアの釣りでも大いに役立ちます。
糸鳴りはします

メタルジグをシャクると「ギュンギュン」と鳴る“糸鳴り”。
4本編みPEは原糸が太く、編み目も粗め。そのため表面に凹凸ができやすく、ガイドとの摩擦で音が出やすいんです。これ、4ブレイドならではの仕様です。
8本編みのような滑らかさを期待すると「おや?」と思うかもしれませんが、ハードコアX4が特別うるさいというわけではありません。
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とはいえ、音に敏感な方は少し注意かもしれませんね。
色落ちもガンガンします

最初のうちは「お、なかなか発色いいじゃん!」と感じても、数回釣りに出れば「あれ?なんか白っぽくなってきた?」――これ、PEラインあるあるですよね。
ハードコアX4もその点では例外じゃありません。使い込めば、色落ちはそれなりに進みますし、最初に感じていた“コシ”も徐々に抜けていきます。
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とはいえ、これはハードコアX4に限った話ではなく、むしろPEラインとしては標準的な変化だと私は思っています。
体感強度について

カタログスペックだけを見ると、「ハードコアX4って、ちょっと強度控えめ?」と感じる方もいるかもしれません。
実際、同じ4本編みで同価格帯の人気PEライン――シマノ ピットブル4(1.5号)と比較してみると、最大強力はピットブル4:約14.4kg、ハードコアX4:10.0kgという差があります。
でも実際に使っていて――ラインの強度が原因でブレイクした記憶、ほんとに無いんです。
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大事なのは、過信せず、安全マージンを持たせた号数選びをすることだと思っています。
派手な遠投性能はない

ピットブルと比較すると、カタログスペック上では、ハードコアX4の直線強力はやや控えめ。
そのため、同等の強度を求める場合は一段階太い号数を選ぶ必要があり、結果として、ラインが太くなって、飛距離が落ちる――というのが、よくある懸念点です。
でも私は、「飛ばないより切られる方がイヤ」なタイプ。
だから安全マージンを取って少し太めを選んでいますが、それで釣果に明確な差が出たことって……正直、記憶にございません。(都合の悪い事は忘れる政治家じゃありませんよ!)
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飛距離よりも、毎投トラブルなく安定して飛んでくれる。この安定感は、実釣では何よりも信頼できます。
平均強力(AVE値)がちゃんと公開されている

出典:DUEL
忘れてはいけないのが、ハードコアX4が“平均強力(AVE値)”をちゃんと公開しているという誠実さ。
実際の釣りでは「MAX値」よりも「いつでも安定して出る力」のほうがよっぽど大事ですからね。このあたりに、実戦重視のモノづくり精神が見えるんです。
コストパフォーマンスについて

ハードコアX4を一言で表すなら、“安いのに、きっちり働く堅実タイプ”。
ああ、まるで私のようなラインじゃないですか!(冗談はさておき)
価格はECサイトにもよりますが150m巻で1,200円前後、200m巻で1,700円前後。
PEラインの中でもかなり手頃で、巻き替えに迷わない価格設定です。
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派手なスペックはないけれど、トラブルレスで、すべてがそつなく、バランス良くまとまっている。それって実はすごく“優秀”なことだと思いませんか?
数字じゃ語れない信頼が、ここにある

未来の一流アングラー?の手にはハードコアX4が…(父の仕事のダシに使われる可哀想な娘)
私がこのラインを巻いたのは、もう5年以上も前のこと。
以来、真鯛、タマン、ランカーシーバスにヒラスズキまで――ぜんぶ、この一本で釣り上げてきました。
たしかに、スペックシートの上だけ見れば、もっと派手で“飛びそうな”ラインもあります。
ですが、実際の現場で一度も裏切られたことがない。この“静かな安心感”が、どれだけ大きいかは、使い続けてこそわかると思います。
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巻き替えて またこの糸に 戻る夏
DUEL ハードコア X4
カラー | ミルキーグリーン/5色マーキング |
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号数 | 0.5~4号 |
長さ | 150m/200m/300m |
徳間ジャパンコミュニケーションズ 三木道三 Lifetime Respect
この記事のテーマ「長年使い続けた信頼」にちなんで、“ずっと一緒にいたい”想いを歌った名曲、三木道三の「Lifetime Respect」もぜひ聴いてみてください。
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ここまでハードコアX4を高く評価してきましたが、どんなラインにも“相性”は存在します。
ロッドやリールとの組み合わせ、自分の釣りスタイル、多用する号数、フィールドの特性によって、使い心地は大きく変わってきます。
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私の言葉は参考程度に、ぜひ他のラインとも比較してみてください。ピットブル、弾丸ブレイドなど、各社から評価の高い製品が揃っています。