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大都会で釣ったシーバス、ほんとに食べて大丈夫?

「東京で釣れた魚って食べれるの?」

そんな疑念を抱いている方って結構多いのではないでしょうか?

では、私が身を持って検証しましょう!

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目次

アイキャッチ画像:GUPPY

大都会で釣った魚、みんな食べてる?

真っ暗な写真で恐縮ですが……こちらは“大都会”東京の夜景です。

こんな夜景が望めてしまう東京湾奥のとある運河筋で釣ったのが……

じゃじゃ〜〜ん! グッドサイズのシーバス(スズキ)です!

こんな大都会で釣れたシーバスですが、工業地帯やビル群のイメージから「本当に食べて大丈夫?」なんて声もよく聞きます。

今回は、そんな“ちょっと怪しまれがち”な東京湾シーバスを、自らさばいて食べてみました!

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美味しい魚も多い東京湾ですが、今回釣ったのは東京ド真ん中といっても過言ではないポイント。
 
そんなところで釣れた魚は美味しいのか、ガッツリ検証していきますよ!

早速さばいていく〜!

鮮度も気になるところなので、帰宅してすぐ調理に取り掛かっていきます。

それでは、鱗からを落としていきましょう!

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ちなみにこちらのシーバスは、「エラを切って血抜き→氷締め」という現場でできる基本的な処理を行って、持って帰ってきました。

鱗を落とした段階では、とくに変わったニオイは無し。

次は頭、内臓をとっていきます。

内蔵を取り出す段階で、少しだけですがシーバス特有の臭さが感じられるように。

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ビル群の夜景が脳裏をよぎります(笑)

胃袋を調査してみると……

お腹からはカタクチイワシが出てきました!

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良質なエサを食べていることが分かって、ひとまず安心(ホッ)

内臓の中の油膜や血合を流して、三枚おろしにしていきましょう。

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おぉ! 食材っぽくなってきたぞ〜

少し身が残ってしまいましたが、まぁ良しとしましょう。

気になるニオイは……とくに問題なさそうです。

最後に、皮をひいて柵ができあがりました。 

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普通に美味そう!
 
(これは刺身で決まりだ……)

作った料理は3品。いざ、実食!

ということで、まず1品目は、柵を切り分け立派な刺身に仕上げました。

スーパーの鮮魚コーナーに並んでても遜色ない色で、食べてみると……普通に美味い!

臭みもなく、食べているイワシ由来なのか非常に脂が乗っており、醤油には脂の膜が張っていました。

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まさか、あんな大都会で釣れたとは思えないくらい新鮮!

続いて、島醤油を使って漬けを作っていきます。

1時間ほど身を漬けたら、酢飯の上に乗せ、さらにネギ・胡麻・卵黄を乗せれば……

2品目の漬け丼が完成です!

唐辛子ベースの島醤油がシーバスの白身とベストマッチでした。

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食欲を刺激するこの香り……たまらん。
 
米ごとガツガツかきこみました!

そして最後は、残った身をフライにしていきます。

いい色で揚がりましたね。

パンにこのフライとレタス、タルタルソースを挟み込めば……

3品目、シーバスバーガーの完成です。

これも本当に本当に絶品! 白身魚のフライは間違いないですね!

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ジャンキーな見た目もそそられますね。
 
タルタルとの相性も最高〜〜!

“臭み”はまったく無かった

皆さんも一番気になるのが、“臭み”だと思うのですが、3品ともにまったく臭みは感じられませんでした

刺身も普段より長めに咀嚼してみましたが、泥臭さもとくに出ず、非常に美味しくいただけました。

フライが一番相性良い

今回作った料理の中で、とくに美味しかったのはシーバスバーガーでした。

シーバスは脂が少ない魚なので、油を使った揚げ物と相性がとても良い魚だと感じました。

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油を使った料理でいうと、ムニエルなんかも定番ですよね!

東京湾シーバスが臭いと言われる理由を考察

こんな美味しい東京湾シーバスですが、なぜ「不味い・臭い」というイメージが先行しているのか、筆者なりに考察してみました。

独特な粘膜の香り

シーバスは水質の綺麗な地域で釣れた個体であっても、粘膜から特殊な匂いがします。

釣り上げた直後の独特な臭いを嗅いで、「こりゃダメだ!」という先入観を持ってしまう方が多いのかもしれません。

適切な処理を行わないで持ち帰った結果……

東京湾のシーバスはゲームフィッシングの対象魚として人気な魚ですが、現場で適切な処理をして持ち帰ることができている方が少ないのかなとも感じました。

血抜きや氷締めをせずに持ち帰り、粘膜がベタッとついたまな板で身を処理した結果、臭みが出てしまい「シーバス=臭い」というイメージがついてしまった、ということも十分あり得るでしょう。

個体選別が不十分

シーバスは様々な生活様式を持つ魚です。

ベイトの群れを追って外洋でイワシなどのベイトフィッシュを追って広大なエリアを泳ぎ回っている回遊型。ストラクチャーに身を潜め、落ちてきたエビやカニなどの甲殻類をメインに捕食する居着き型。その他にも河川や運河など、塩分濃度の低いエリアに登る遡上型など……。

その中でも居着き型・遡上型は臭みが出やすい傾向にあります。しかし、その場で判断するのは難しいのが正直なところです。

例えば、居着き型は体色が黒かったりヒレに擦り傷があったりと見た目からしてニオイを発しそうなので判別が容易ですが、遡上型は見た目が銀ピカで綺麗な魚体であっても、身に泥臭さがある場合が多いので、なかなか判別するのが難しいといえます。

美味しいシーバスを釣りたいのであれば、外洋に面したエリアやイワシやアジなど回遊型のベイトに着いている個体を狙っていくのがベストといえるでしょう。

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外洋に面したエリアのシーバスが美味しいと言われるのは、回遊型個体が多いことと、流入河川が少ないことが関係しているのではないでしょうか。

じつはブランドになるほどの魚なんだぞ!

今回は、”大都会”東京で釣り上げたシーバスを食べてみましたが、何も違和感なく普段食べている美味しい魚と同様の感覚で食することができました。

じつは、東京湾に面する千葉県船橋市で水揚げされるシーバスは「瞬〆スズキ」というブランド品。水揚げから10秒以内で血抜き、神経締め、そしてすぐに氷締めされているようです。

要は東京湾のシーバスはそれなりのポテンシャルがあるということ。「そりゃ美味いはずだわ!」と、今回は身を持って実感することができました。

ぜひ皆さんも、東京湾に限らず、釣ったシーバスを美味しくいただいてみてくださいね!

撮影:GUPPY

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