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「それ、誤解ですよ!」な、魚と釣りにまつわる豆知識9選

「それ、誤解ですよ!」な、魚と釣りにまつわる豆知識9選

魚や釣りに関する誤解を解き明かしながら、役立つ豆知識をお届け!

「カジキはマグロじゃない」「魚卵のプリン体量の真実」など、意外と知られていない事実が満載です。

釣り人はもちろん、魚好きの方にも新しい発見があるはず。あなたはいくつの勘違いに気づけるでしょうか?

目次

世の中には誤解が溢れている

メコンオオナマズ

こんにちは、怪魚ハンターの山根です!

突然ですが、世の中には誤解が溢れていると思いませんか?

今回の記事では、魚や釣りに関する誤解を解きつつ、役立つ豆知識をお届けします。

さて、皆さんは10問中いくつの勘違いに気づけるでしょうか?

山根

時々、左側のタイ人と間違われることがありますが、オオナマズを持っている右側が山根です!

カジキマグロはマグロじゃない

カジキマグロ

カジキはマグロの仲間と誤解されがちですが、実際には全く異なる種類の魚です。

カジキは赤身魚であるため、「カジキマグロ」という呼び名で流通することがありますが、上顎が角のように突出している点で生体を見ればその違いは明らかです。

分類学上、マグロはスズキ目サバ科、カジキはスズキ目カジキ亜目に属し、さらにマカジキ科またはメカジキ科に分類されます。

山根

極端に言えば、マグロはカジキよりもサバに近い魚と言えるでしょう。

チョウザメはサメじゃない

チョウザメ

普段から魚に触れる機会の多い釣り人でも、意外と間違えているのが”チョウザメ”です。

名前にサメとつきますし、魚体もサメっぽいですよね。尾ビレもサメと同様に異尾ですが、チョウザメは硬骨魚類であるため、軟骨魚類のサメとは全く別の系統の生き物です。

チョウザメは身近な魚ではないと思われがちですが、実はかつて北海道にはミカドチョウザメとダウリアチョウザメの2種が生息していたことを、この機会にぜひ知っていただきたいです。

山根

それも残念ながら、大正時代から昭和初期の間に激減し、現在では絶滅種とされています。

魚は馬鹿じゃない

テッポウウオ

魚が人の顔を覚えると聞いて、信じられますか?

さらに驚くべきことに、同種間で知り合いかどうかを見分けられる魚も存在します。

例えば、テッポウウオを用いた実験では、餌をくれる人の顔を数日から2週間ほどで記憶することが確認されています。

また、シクリッドの仲間では、顔の模様を使って個体を識別する能力が報告されています。

これらの研究は、魚が意外にも高度な認識能力を持つことを示しています。

山根

大型熱帯魚の飼育経験のある方は実感したことがあるかもしれませんね!

イシダイは縦縞模様でななく横縞模様

イシダイ

磯釣りで人気のターゲット、イシダイ。この魚を皆さんならどう紹介しますか?

「白と黒の縦縞模様が特徴の魚」と説明すれば分かりやすいですが、実はそれは厳密には間違いです。

魚の模様は、頭から尾にかけての模様が「縦」、背から腹にかけての模様が「横」とされます。

山根

つまり、イシダイの模様は正確には横縞ということになります。

つくねは肉、つみれは魚は間違い

つくねとつみれ

つくねは肉を使った料理、つみれは魚を使った料理というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

しかし実際には、つくねは生地を一口大に丸めたり串に刺して成形してから加熱する料理であり、つみれは生地を摘み取ってそのまま鍋に入れる料理のことです。

つまり、つくねとつみれの違いは材料ではなく、生地の成形方法にあるのです。

山根

因みに、つくねと肉団子の違いは曖昧で諸説あるようです。個人的には写真の商品を串焼きにしたらつくね、甘酢あんかけをかけたら肉団子というイメージですね。これも誤解かもしれませんが……

釣り人は食費が浮く……ワケがない

市場

大きな魚が釣れたとき、ご近所さんにお裾分けすることがあります。その際によく「魚釣りが趣味だと食費が浮いていいね!」なんて言われることも。

確かに、家の裏が海で、アジやサバがルアーで簡単に釣れる環境なら話は別ですが、大半の釣り人にとって、釣りにかけた費用を回収するなんてことは、まず不可能でしょう。

山根

僕のように、海まで車で1時間以上かかる場所に住んでいると、苦笑いしながら「そうですね……!」と答えるしかありません。

イクラはプリン体が多いは誤解である

イクラ

魚卵を食べすぎると痛風になる、なんて聞いたことはありませんか? 私もそう思い込んでいました。

魚卵=プリン体というイメージがありましたが、実際には魚種によってプリン体の含有量は大きく異なるようです。

「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」では、生活指導として「1日400mgを目安にしたプリン体摂取制限」が示されています。

この基準をもとに、公益財団法人 痛風・尿酸財団のウェブサイトで魚卵のプリン体量を調べてみたところ、その結果には驚かされました。

品目プリン体含有量(mg/100g)
スジコ (イクラ)15.7
カズノコ21.9
タラコ120.7
カツオ211.4
マダイ128.9
マイワシ201.4

山根

こんなに少ないの? 今日から魚卵の限定解除や! ってなりたいところですが、魚卵製品の多くは塩分が高いので、ほどほどにしておいた方が良さそうです

天気予報の波高は最大値ではありません

磯釣り

海釣りに出かける際、天気とともに波の高さを確認するのは重要ですが、天気予報の波高をそのまま信じてはいけません。

予報で示される波高は、100波の中から高い順に30波を選び、その平均値を表したものです。

しかし、統計的には100波に1波の割合で波高の1.5倍、1000波に1波の割合で1.9倍の高さの波が発生します。

そのため、波高1mの予報でも、2m近い大波が時折押し寄せる可能性があることを理解しておきましょう。

山根

何事も過信が事故に繋がりますよ!

サーモンは赤身魚ではなく白身魚

サーモン

魚の身は赤身と白身に大別されますが、オレンジ色のサーモンは一見赤身に思われがちでも、実は白身魚です。

さらに紛らわしいのがブリやヒラマサ。刺身では白っぽい見た目ですが、赤身と捉えても違和感がない魚です。

赤身と白身の定義は、ミオグロビンなどの色素タンパク質が100gあたり10以上含まれていれば赤身魚、それ以下であれば白身魚とされています。

山根

この定義から、ブリやヒラマサは赤身魚となり、他にもサワラやサンマも赤身魚に該当します。

いくつ勘違いしてましたか?

マハタ

個人的には、スジコのプリン体の少なさに驚きましたが、皆さんはいくつ勘違いがあったでしょうか?

意外と知られていない事実を知ることで、釣りや魚への理解が深まるはずです。

山根

これからもTSURI HACKでは、新たな視点で魚や釣りの魅力をお届けしますので、ぜひ次回もお楽しみに!

撮影:山根央之

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