LINE公式アカウント 最新の釣り情報をチェック! 友だち追加はこちら

釣果のカギは“潮色”。クロダイ・キビレはいつでも釣れる時代へ

今回は、東京湾で激増中のクロダイ・キビレの釣り方について。

これまでのボートチニングとちょっと違ったコツなんかも解説していきますよ!

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

クロダイ・キビレが激増中〜!

今、クロダイやキビレの数が増加しています。とくに、私たちがメインとする横浜川崎エリアでは顕著です。

我々のボートでは、2020年からチニングをスタートし、釣果は年々増加。これは単に「魚の個体数が増えている」ことが最も大きな要因です。

港湾部の増え方はかなり顕著

チニングを始めた当初、私たちのメインエリアは河口でした。しかし現在では、おもに港湾部での釣りが中心です。

その理由は、港湾部での個体数が明らかに増えているから。

複雑な地形や人工建造物が多く、クロダイやキビレにとって保護されるような環境が整っているためではないかと考えています。

釣り方はさまざま

クロダイやキビレを釣る方法は、餌を含めればさまざま。

それぞれに得意不得意な状況があるため、うまく組み合わせることでクロダイやキビレを安定的に釣ることができると最近実感しています。

須江

その状況を見極めるうえでカギになるのが、潮の濁り具合です。

潮が濁ったら『チニング』

潮が濁ると、ボトムゲームが強くなるのでチニングで狙います。

これまでチニングでよりメインターゲットになっていたのはキビレですが、港湾部中心になってからクロダイの出現率が異常に高くなったことも、近年の大きな変化の一つです。

クロダイはキビレに比べて乗らないアタリが多く、しつこく追ってくる性質を持っています

よって、低活性時によく見られる“アタリが多いけど乗らない”という現象は、クロダイが多い時も起きる現象と言えます。

須江

キビレに加えて、大型のクロダイが混ざってくれる現在のチニングは最高にエキサイティングなゲーム。
 
チニングで釣れるクロダイは基本的にデカく、40cmオーバーも当たり前のように釣れてくれます。

オフセットフックは使わない!?

ボトム狙いは基本的にフリーリグで狙います。

基本的なことに関しては、過去に書いたこちらの記事を見てもらうと良いでしょう。

また、クロダイが増えたことによって、従来のチニングとは微妙な違いがあるのも事実です。

キビレに比べてクロダイは明らかにバイトに対してのヒット率が悪いです。そのため、フッキングが悪いオフセットフックを使わないようにしています。

私の場合は、大きいマス針やチヌ針を縫挿しでセット。ジグヘッドみたいに針を剥き出しにすることでフッキング率を上げています。

オモリに関しては、最近改めてナス型のボトム感知能力が最強だと実感しています。

ボトムの形状をしっかり感じ取ることで、明確に釣果が伸びると言えるでしょう。

スティック型のオモリはボトムが取りづらく使いづらい印象なので、あまりオススメできません。

須江

根掛かり回避のためにスティック型を……という方もいらっしゃいますが、どんなオモリであっても根掛かりを避けられない状況は必ずあります。

澄み潮なら『落とし込み』

澄み潮になるとクロダイは浮いてくるので、落とし込み釣りが有利になります。

餌でももちろん釣れますが、消しゴム型のルアーを使用することで餌を準備する手間を省き、状況にフレキシブルに対応することができます。

落とし込み釣りとは

落とし込み釣りは、ストラクチャーの際に溜まっている黒鯛に対して、ピッチングで仕掛けをキャストして落とし込んで釣る方法です。

須江

“キャストの釣り”と言われるほどキャスト性能が重要で、狙って釣った感がこの上なく楽しい釣りです。

落とし込み釣りの基本

正確なキャスト

「ストラクチャー際“0cm”に仕掛けを入れないとクロダイは反応しない」と言われるほど、正確なキャストが求められます。

また、落とし込む時にラインが水面に寝てしまうとアタリが取りづらいので、山なりのキャストをして水面にラインが付かないように着水させます。

ラインでアタリを取る

アタリはラインの変化で感じます。ちなみに、手に感じるようなアタリは出ません。

着水したら仕掛けが沈むのと同じスピードで竿を倒し込んでいき、ラインを張らず緩めずの状態を作ります。

プンっとラインが弾けたり、クシャっとたわんだりしたらアタリ。即フッキングしましょう。

落とし込み釣りに必要なタックル

落とし込み釣りは非常に繊細でテクニカルな釣りなので、専用タックルに越したことはありません

といえども、専用で設計されているロッドなどはまだまだ少ないのが現状です。

    テイルウォーク ボートゲーマーSSD S76 FALL & BOTTOM

    全長7ft6in
    自重115g
    継数2本
    仕舞寸法118cm
    ルアー重量MAX40g

    例えばこちらは、的確に狙ったポイントを射抜ける高いキャスタビリティが特徴の落とし込みに対応した専用ロッドです。

    同じような専用ロッドを取り扱っているメーカーは少ないながらもありますので、ぜひチェックしてみてください。

    用意できない場合は、「ティップ柔らかめバット硬め」という特徴を持ったティップランロッドなどが代用できます。

    ロッドの長さは7ft6inほどがおすすめ。短すぎるとピッチングの飛距離が出なかったり、アタリを取る時の高さが出せず、アタリが取れるレンジも限られてしまいます。

      テイルウォーク スピーキー 3000HGX

      ギア比5.2:1
      自重255g
      最大ドラグ力9kg
      巻取り長さ78cm

        

       

      リールは2500番か3000番台のハイギアクラスが使いやすいです。

      ベテラン勢の中にはレバーブレーキリールを使用する方もいますが、普通の汎用スピニングリールで十分使いやすいので、番手が合っていれば手持ちのものでOKでしょう。

      須江

      私も汎用スピニングリールを使用しています。

      メインラインはPE1.2号リーダーは矢引き程度(約90cm)の長さでフロロカーボンの3号(12lb)です。

      アタリをラインでとるため、見やすくて目立つカラーのPEが使いやすいです。

      須江

      我々のボートは、この太さで指定させてもらっています。
       
      例えば、細いPEラインを使用するとルアーが飛びすぎてしまってブレーキが効かなくなり、コントロールが悪くなってしまうんです。

      ルアーは消しゴム型のルアーを使用します。

      5号のチヌバリに5Bのガン玉をセットして、ルアーを差し込みます。

      須江

      ガン玉用の専用プライヤーなどがあると便利です。

      釣り場に順応できれば釣果は上がる!

      魚が多ければ単純にいっぱい釣れる可能性が上がります。

      港湾部の良いところは風等で出船が中止になりづらいところです。つまり、釣り方がわかればいつでも確実に魚を手にすることができるということ。

      チニングと落とし込み釣りをやり込んで、いつでも釣れる釣りをマスターしてみてください!

      関連記事