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今年もノッコミが始まるぞ〜!現役船長が春のタイラバ攻略法を伝授します

早いもので2025年ももう3月。朝晩の冷え込みはまだ厳しく、春の訪れには少し気が早い気もしますが、水中の世界はすでに春へとシフトし始めています。

そして、春といえばノッコミ真鯛の季節でもあります。

2月末現在の東京湾、ついにその兆しが見え始め、ハイシーズンの足音が聞こえてきました。

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目次

アイキャッチ・記事内画像:須江一樹

【昨今の傾向】ノッコミが深い

ノッコミといえば“浅場”というイメージをお持ちの方も多いですよね。

水深30〜40m程度の浅いポイントに産卵を控えた大型のマダイが上がってきてそれを狙って釣るというのがノッコミだったのですが、昨年(2024年)の東京湾に限っていうと、一番釣れたのは70m前後の深場

今年も今のところ深場が好調という状況です。

とはいえ、20m前後の浅場も釣れており、さらにその前は40〜50mが絶好調と、状況はめまぐるしく変化しています。

須江

今やどこにでもいるマダイ。
 
その時々で好調なポイントを効率よく狙うのが、現在の東京湾タイラバの現状です。

深場狙いならバーチカル

水深70mのポイントというと、東京湾でのタイラバにおいて最深部クラス。

毎回パターンが変わって、なかなか一筋縄ではいかない東京湾のタイラバですが、70mを攻めるときは基本バーチカル。いわゆる”普通のタイラバ”で狙います。

攻め方がハマれば、素直に口を使ってくれるのが深場の魅力だと思います。

いつ来るかわからない“時合”に備える

タイラバに限らず、厳しい状況ほど時合は一瞬。

その一瞬を逃さないためにも、常にトラブルなく釣りを続けられる体制を整えておくことが大切です。

いざ時合が来たときに、万全の準備で挑めるかどうかが釣果を左右すると言っても過言ではないでしょう。

とくに時合でのバラしやライントラブルは致命的。だからこそ、トラブルを未然に防ぎ、チャンスを確実にものにできるよう備えておきましょう。

リーリングで潮の変化を感じ取る

タイラバでは、リールを巻いているときのハンドルの重さが釣果を左右する重要な要素です。

例えば、巻きが“重ければ潮が流れている”、“軽ければ潮が緩んでいる”と判断できるでしょう。

巻きの重さに変化があった時、それは潮の流れの変化でもあるということ。もしかしたら時合突入の合図かもしれません

変化を敏感に感じ取ることで、時合を先読みし、釣果につなげることができるかもしれませんね。

状況に応じて適切なヘッドを使おう

水深70mでは、100〜150gのヘッドを使用します。着底を明確に感じ取れることが、釣果を出す上での最低条件です。

ただし、ヘッドが重すぎると、シルエットが大きくなりすぎたり、より垂直に巻いてくることになり、広範囲を効率的に探ることができなくなる場合もあります。

もちろん船の真下で食う状況なら、あえて重いヘッドを使うのも有効。狙いに合わせて、最適なウエイトを選びましょう。

深場狙いの推奨タックル

    テイルウォーク ヴィレイヤー DG 100-DH/R

    ギア比6.6:1
    自重250g
    最大ドラグ力6.5kg
    巻取り長さ66cm

    ドテラ流しで100m以上ラインを出すことも珍しくない深場のタイラバ。

    水深70mに対してどれだけラインを出したかが分かると、ヒットの再現性を高めることができます。

    深場に限らず、デジタルカウンター付きのリールは今のタイラバでは必須のタックルです。

    70mの深場を攻めるためには、100g以上の重いヘッドを使用します。

    100g以上の重さになると、鉛ヘッドだとかなりシルエットが大きくなってしまうので、タングステンのヘッドに越したことはないでしょう。

    形状は丸型が基本ですが、菱形があると攻め方にバリエーションが出せます。

    ネクタイは基本的にカーリー形状を使用します。

    ノッコミ時期は大きいカーリーで大きいタイを狙うのが基本ではありますが、小さいカーリーの弱波動が効く日も少なくありません。

    カラーもオレンジ、赤系統で各種形状を用意しておくと安心。ネクタイの種類が多ければ多いほど状況に対応できますよ。

    浅場はキャスラバ

    15〜30m程度の浅場は、バーチカルで落とすタイラバよりも投げて釣るキャスティングタイラバ、いわゆる“キャスラバ”の方が有利です。

    フルキャストして広く狙うのが基本ですが、あまり飛ばさない方が釣れる場合もあります。

    ポイントはライン角度

    マゴチやホウボウなどのゲストフィッシュが多い春の浅場は、お土産釣りのポイントとしても重宝します。

    釣れるライン角度を探し出せ

    浅場に限らずですが、タイラバには釣れるライン角度というものが存在するので、それを見つけ出すことが好釣果のポイントといえるでしょう。

    水平よりの角度で引いた方が反応が良い場合はキャスラバで問題ありませんが、浅場でも垂直よりに引いた方が良い場合も。

    そういうときはベイトでバーチカルに攻めた方が良いでしょう。

    スピニングタックル必須

    キャスラバの場合、ベイトタックルでもできますが、やはりバックラッシュのことを考えるとスピニングタックルの方が現実的です。

    もちろん専用タックルが望ましいですが、なければボートシーバスタックルなどでも代用できます。

    浅場狙いの推奨タックル

      テイルウォーク タイゲームSSD S70ML/FSL

      全長7ft2in
      自重145g
      継数2本
      仕舞寸法172cm
      ルアー重量MAX200g

      キャスラバは広範囲を探れるだけでなく、タイラバを引いてくる角度を調整できるというメリットもあります。

      スピニングタックルの利点を活かして遠くにキャストし、水平よりの角度で巻いてくる。もしくは足元に落として垂直よりの角度で巻いてくる。

      どのくらいキャストするかで、巻いてくるラインの角度を調節できるんです。

      キャスラバで最も厄介なことはキャスト切れでタイラバが切れて飛んでいってしまうこと。

      キャスト切れのおもな原因はガイド絡みによることが多く、それを防ぐためにはショートリーダーが有効です。

      リーダーの長さは1m程度がトラブルレスと食いのバランスが良いと感じています。

      浅場にはマゴチやヒラメ、ホウボウなど様々なゲストフィッシュが多いですが、そのようなボトムフィッシュやフラットフィッシュには強波動のカーリーが効くことが多いです。

      タイが渋い場合は、あえて強めの波動を出すカーリーをつけてお土産釣りに切り替えるのもありかもしれません。

      まだまだノッコミはこれから

      深場と浅場という2つの極端なシチュエーションの釣りを紹介しましたが、ノッコミの本命は30〜40m程度の水深。ちなみにこのくらいの水深だと、深場と同じくバーチカルの釣りになるでしょう。

      現在ノッコミが始まってきたとはいえ、本格シーズンはこれから。釣れる水深が変わってくる可能性もまだまだあります。

      シーズン本番に備えての準備はもちろん、今から状況を追ってシーズン開始をしっかり捉えましょう!

      ハイシーズンは意外と短いですよ!

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