簡単だけど奥深いサビキ釣り
色んなサビキを使ってきました

初めてサビキ釣りを覚えたのは小1の頃。
コマセを入手できないシンガポール在住ということもあり、集魚板を使ったサッパ釣りを楽しんでいました。
以来、敦賀の海釣り公園で豆アジ釣りをしたり、浜名湖でシロメを使ったり、伊豆で気難しいタカベを相手にしたり……。
じつに色んなサビキ仕掛を使った釣りを楽しんできました。
リピ買いしているサビキをご紹介します

今回は、僕が使ったサビキ仕掛の中から、リピ買いしている信頼の一品をご紹介します。
初心者の方でも楽しみやすい竿下狙いのサビキに絞って紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
魚皮系サビキ
サバ皮とハゲ皮の違い

オーソドックスで使用頻度の高いサビキといえば、サバ皮やハゲ皮、ナマズ皮といった魚皮を使った疑似(ギジ)ですね。
魚皮ごとの特性として、サバ皮<ハゲ皮<ナマズ皮の順に硬いといわれます。
柔らかいサバ皮は透明感があってナチュラルに動き、ハゲ皮やナマズ皮は硬くて丈夫、そして動きがハッキリするという特徴があります。
「小アジ専科」シリーズが大好きです

魚皮系の中では、僕は昔からハヤブサの小アジ専科シリーズが好きで使い続けています。
ちなみに、このシリーズは1974年から続いているそうです。
とくにオーロラサバ皮が好きで、可視光線でキラキラ光るのが効いているように思っています。
ハヤブサ 小アジ専科 オーロラサバ皮
| 針 | 3~10号 |
|---|---|
| ハリス | 0.6~3号 |
| 幹糸 | 1~5号 |
| 針数 | 6本 |
| 全長 | 全長1.4m/1.75m |
| 鈎種・色 | 小アジ・金 |
最近のマイブームは「職人サビキ」

最近よく購入するようになったのが、ダイワから発売されている職人サビキ サバ皮です。
疑似はケイムラ加工されたシンプルなサバ皮で、チモトが朱留されており、しなやかでコシのあるフロロハリスが使用されています。
なんと完全手作業で作られているのに、小アジ専科よりも安いんですよね。
ケイムラは紫外線発光なので、オーロラサバ皮との使い分けにもなりますよ。
ダイワ 快適職人サビキ サバ皮6本 ケイムラ(朱留)
| 針 | 3~10号 |
|---|---|
| ハリス | 0.8~3号 |
| 幹糸 | 1.5=5号 |
| 針数 | 6本 |
| 全長 | 140, 175cm |
| 鈎色 | 金 |
スキン系サビキ
リアルさが釣果に直結するかも

サバ皮と並んでポピュラーなのが、針にスキン(合成ゴム)が巻かれた疑似です。
このスキン、ピンクや白、蓄光といった色もさることながら、巻き方や長さが気になり始めると色んなタイプがあることに気付きます。
魚皮系は動きで食わせるイメージですが、スキン系はアミエビと勘違いさせるリアルさが重要かなと感じます。
やっぱり小アジ専科が好き

はいっ、再び登場の小アジ専科です。
このシリーズはサビキ仕掛としては高級なのですが、そのリアルさや釣れっぷりを知ってしまうとリピ買いせずにはいられません。
小アジ専科 リアルアミエビは、程よい量のオーロラ糸がチモトからも伸びていてリアル感抜群。
安定してよく釣れる印象です!
ハヤブサ 小アジ専科 リアルアミエビ
| 針 | 0.5~12号 |
|---|---|
| ハリス | 0.6~4号 |
| 幹糸 | 1~6号 |
| 針数 | 6本 |
| 全長 | 全長1.4m/1.75m |
| 鈎種・色 | 小アジ・赤 |
疑似の差をもっとも感じた「アミエビ実寸」

こんな記事を書きながら恐縮ですが、正直言って活性の高いアジやイワシはどんな仕掛でも針の大きささえ間違わなければ釣れますよね。
しかし、対象魚を変えてみると活性に関わらず、疑似の違いで釣果に雲泥の差が出ることもあるんです。
僕が経験したのはシナノユキマスという魚。この魚もアミエビを撒きながらサビキで釣っていくのですが、目が良いのかピンクスキンの種類でハッキリと釣果が分かれます。

初めて釣行した時は、何故自分だけ釣れないのか分からなくて混乱しましたが、親切な方にアミエビ実寸を分けていただき釣果を得られました。
ちなみに、アミエビ実寸はピンクスキンが短く、ビーズの上からスキンが巻かれているのが特徴。
また、針の大きさに対してハリスが細いのも好釣果の秘訣だと思います。
オーナー アミエビ実寸サビキピンクギジ
| 針 | 3~7号 |
|---|---|
| ハリス | 0.4~2号 |
| 幹糸 | 0.8~4号 |
| 針数 | 8本 |
| 全長 | 1.6m |
| 鈎種・色 | アジB・金 |
餌を付ける系サビキ
トリックサビキ

疑似を使わずに本物の餌(アミエビやシロメなど)を針につけて使用するサビキもあります。
コレは、もはやマルフジのお家芸とも言えますが「トリックサビキ」シリーズがよく釣れますね。
親子針仕様の「改良トリック7」が無難に釣れる

トリックサビキにも様々な種類がありますが、扱いやすさとシンプルさから改良トリック7朱塗が好みです。
小さい針がついた親子針になっているため、餌がつきやすくて針掛かりも良好。
一方でトリックサビキシリーズの共通事項として、餌付けの手返しを重視しているため、枝が極端に短くてバラシが多くなりがちです。
マルフジ マルフジ 改良トリック7 朱塗
| 針 | 2.5~8号 |
|---|---|
| ハリス | 0.4~2号 |
| 幹糸 | |
| 針数 | 7本 |
| 全長 | 1.3m |
| 鈎種・色 | 改良親子針・親:金, 子:赤 |
餌持ち重視ならWフック仕様の「トリックエース」

海中での餌持ちを良くしたい場合は、Wフックになっているトリックエースがオススメ。
親子針とは異なり、針のサイズが揃っているのがWフックです。
気分的には、親子針よりも針掛かりしにくい気がしますが、バレにくい気も……。
あくまでも感覚的にです。どちらの仕掛も本当によく釣れます。
マルフジ トリックエース 朱塗
| 針 | 3~8号 |
|---|---|
| ハリス | 0.6~2号 |
| 幹糸 | |
| 針数 | 7本 |
| 全長 | 1.3m |
| 鈎種・色 | Wフック・白 金 |
「ハイパーパニック」の方が釣れることも

食い渋った時や、対象魚がトウゴロウイワシやタカベなど目の良い魚の場合は、トリックサビキよりもハイパーパニックに餌を付けた方がよく釣れる場合があります。
これはおそらく、ハリスの細さや枝の長さが効いているのでしょう。
一方で、枝が長い分だけ餌付けがやりにくいのがデメリットです。
オーナー ハイパーパニック
| 針 | 1.5~5号 |
|---|---|
| ハリス | 0.2~0.6号 |
| 幹糸 | 0.2~0.8号 |
| 針数 | 14本(1.5~3号) / 10本(3.5~5号) |
| 全長 | 2.3m(1.5~3号) / 1.7m(3.5~5号) |
| 鈎種・色 | 細袖・金 |
コマセ無しでも釣れる系
撒き餌無しで釣れる状況&対象魚もあります

小サバや豆アジ、サッパなど、魚影が濃い状況ではコマセを使わずとも数釣りが楽しめる場合もあります。
小サバや豆アジが高活性の場合は、先ほど紹介したハイパーパニックが最強と言えます。
サッパ狙いは集魚板付きの「ママカリサビキ」

サッパ狙いの場合は、集魚板のついた魚皮サビキがオススメ。
「疑似がもっともシンプル」という理由から、僕はカワセミ針のママカリサビキを好んで使っています。
カワセミ針 ママカリサビキ
| 針 | 3~13号 |
|---|---|
| ハリス | 0.6~5号 |
| 幹糸 | 1.5~7号 |
| 針数 | 8本 |
| 全長 | 235cm |
| 鈎種・色 | 袖針・金/白 |
仕掛選びも釣りの醍醐味

サビキ仕掛はどれも同じように見えますが、1つ1つをよく見るとそれぞれ違いがあります。
疑似の種類、巻き方、針数、枝の長さ、などなど……。
それらの違いを意識しながら仕掛を選び、自分好みのサビキ仕掛を探してみてはいかがでしょうか。
撮影:山根央之








