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流れが“当たる方”と“当たらない方”。どっちが釣れるん?

「流れが当たるポイント」「流れのヨレ」など、バス釣りをしているとキーポイントとしてよく耳にする言葉たち。

今回はこの“流れ”というキーワードについて、深ぼっていきたいと思います。

目次

流れの当たる方と当たらない方、どちらが良いのか考える

「流れの当たるところを釣った」「流れのヨレを狙った」……この2つの言葉、バス釣りにおいて耳にすることが頻繁にあると思います。

雑誌はもちろん、プロの動画でもよく言われていることですが、よく考えてみてください。

”流れが当たるところ”と”流れのヨレ(=当たらない場所)”、これって真逆の要素ではありませんか?

ビックリマン高田

結局のところ流れの当たる方を釣ったほうがいいのか、流れを避けた方がいいのかわからないですよね。
 
いまさら聞くに聞けないそんなところを今日はハッキリさせましょう。

まずは流れが当たる場所と当たらない場所を把握する

流れについて解き明かしていくために、まずは流れの当たる場所と当たらない場所について把握していきましょう。

わかりやすい例として湖に注ぎ込む川で考えてみます。

川の流れがある河口はいわゆる流れが当たる場所に分類されます。上の図で言えばアングラーが釣りをしている場所です。

対して岬の裏側は、岬が流れを止めることによってヨレ=流れが当たらない場所になります。

ダムなどで言えば、張り出したカーブや岬は流れが当たる場所で、ワンドは流れが当たらない場所と言えます。

流れは目に見えないレベルでも影響がある

放流量が少ないダムなどではルアーが流されたりしないので、実感として流れを感じにくいかもしれません。

しかし、人間の体感がなくても流れの当たる場所や当たらない場所というのは、魚にとって大きな変化となります。

基本的には、バックウォーター(上流の川)からダムサイトに向かって水が流れています。

ビックリマン高田

水中を泳いでいる魚にとって、微弱だとしても流れは無視できない存在なんですね。

止水でも風によって流れは生まれる

ため池などの一見流れが無さそうな場所でも同じです。

水が完全に止まっている時もありますが、風が吹けばそれによって流れは生まれますし、インレットアウトレットによる流れもあります。

そして、流れの出るタイミング、ポイントが釣果のキーになる場合が多いのです。

ビックリマン高田

流れが無関係なフィールドはないと言っても過言ではありません。

流れが当たるポイントの特徴

さて、どちらが優れているかを考える前に、流れが当たる当たらないによる特徴をそれぞれ見ていきましょう。

まずは、流れが当たるポイントの特徴を一つずつ確認していきます。

ビックリマン高田

流れの当たる、当たらないによって何が大きく違うのかを知ることが最初のステップです。

餌(ベイト)が流れてくる

流れが当たるポイントにはベイトが流れてくると言えます。魚はもちろんエビや虫なども流れに乗ってやってくるのです。

当然バスもそれを知っており、いわゆるフィーディングエリア(捕食場)になることが多いというわけです。

ビックリマン高田

余談ですが、海釣りにおいても潮上(流れの当たる場所)にはヤル気のある魚がつくと言います。
 
フィッシュイーターはベイトが流れてくることを知っているんですね。

酸素量の多い良質な水であることが多い

水には酸素が含まれています。

魚は酸素量が多い=生きたフレッシュな水を求め、動いている(流れている)場所を探すんですね。

そんな魚たちにとって、大きく水が動くエリアは居場所の良い場所と言えるでしょう。

外的要因による水温変化に強く、比較的水温が低い

流れが効いている場所は効いていない場所に比べると、冷え込みや日射による大きな変化を受けにくいと言えます。

そして、その水域において比較的低い水温で安定するのです。

ビックリマン高田

真冬に関しては例外もあり一概に言えませんが、基本的には水温は低い方で安定すると考えて間違いはないでしょう。
 
水温が高くなる夏場は、そんなエリアが好ポイントになり得るわけです。

良い地形を生む

流れが当たる場所というのは長い時間をかけて、地面が削られていきます。

それゆえに地形変化に富んでおり魚が好む地形を作りやすくなっています。

ビックリマン高田

岬や川のカーブなどもいい例ですね。
 
ちなみに流れの当たる場所に存在する”削られない”ストラクチャーやハードボトムは超一級ポイントであることが多いです。

流れが当たらないポイントの特徴

ここからは流れが当たらないポイントの特徴を見ていきましょう。

魚が休むことができる

流れが強い場所では、魚は泳ぎ続けなければいけません。

よって、魚が休みたいとなると、流れが当たらないもしくは緩い場所でステイする傾向があります。

とくに激流のそばにあるような流れのないポイント(=ヨレ)は、魚が身を隠すことのできる絶好の場所というわけです。

水が入れ替わりにくい

流れが当たらないということは、水が入れ替わりにくいということ。

何らかのマイナス要因の水(極端な冷水や濁水など)がフィールドに侵入した際も、悪影響を受けるのが最も遅いというメリットがあります。

その反面、古い水が溜まりやすく、とくに高水温期にはいわゆる“死んだ状態”に陥ることも多いです。

さらには流木やゴミが溜まりやすいといった特徴も。そして、その流木やゴミはストラクチャーとして機能することがある反面、ルアーを通せないというデメリットも発生します。

外的要因によって水温が変化しやすい

水が動きにくいので急激な冷え込み、極端な日射によって水温の上下が激しいのも特徴です。

秋の木枯らしなどでは一気に水温が低くなり難しくなる反面、春先などは水温が上がりやすく一気に状況が良くなるということもあります。

流れが当たる方が良いときとは

ビックリマン高田

さて、ここまで特徴を見てきましたが、皆様思っていらっしゃるでしょう……「結局、どっちを狙えばいいのか」と。
 
お答えしましょう……
 
基本的には流れの当たる場所を狙えば良いです!

絶対はないにしても、良い魚を狙っていくのには基本的に流れの当たる場所を狙っていけば間違いないです。

やる気のある釣りやすいバスは流れの当たるところにいる

ルアーフィッシングの鉄則として、“やる気のある魚を狙う”という考え方があります。

基本的にベイトの溜まりやすい流れの当たるポイントというのは、やる気満々のバスが集まってくる好ポイントである可能性が高いです。

高水温時は流れの当たるところ

高水温になると酸素も不足していきます。

よって、ほとんどのケースで、バスは酸素量の豊富な流れの当たるところを好むようになります。

朝まずめ、夕まずめは流れの当たるところ

朝マズメや夕マズメはベイトが動き出すことが多い時間帯。

より流れの当たる場所にベイトが集結する傾向があり、それに伴ってバスの動きも活発になると言えます。

流れが当たらない方が良いときとは

ビックリマン高田

流れが当たらない場所というのは、魚が何かしらのネガティブな要因から逃げるときに使われることが多いです。

魚はニュートラル(やる気のない状態)なことが多く、流れが当たる場所が機能しない時に積極的に狙いたいポイントです。

休んでいる魚を狙うには流れが当たらないところ

ベイトの捕食モードではない時のバスは、流れの当たらないポイントで待機していることが多いです。

流れの当たる場所が食事場だとすれば、流れの当たらない場所は家。

とはいえ、たまたま目の前に現れたエビや虫、魚などは捕食しているので、目の前を通すイメージでアプローチすると良いでしょう。

冬や早春など冷たい水を嫌う時

低水温期のバスは、高水温期とは反対に流れを避けた場所を好む傾向にあります。

そのため、できるだけ水が動かない場所を攻めた方が良い釣果が期待できるでしょう。

しかし、気をつけなければいけないのが、真冬であってもベイトを探しているバスは流れの当たる場所にいる場合もあるということです。

ビックリマン高田

冬は流れの止まっている方と決めつけず、流れの当たる方も欠かさずチェックしましょう!

激流時や大雨後など流れを避けたい時には流れが当たらない方

流れが強すぎたり、濁流だったりしてバスが避難するパターンです。

こういったシチュエーションでは、バスは強制的に流れの当たらない場所に身を潜めなくてはいけません。

反対にバスが集結する傾向にあるので、そういうポイントを見つけられれば爆釣も期待できるでしょう。

メリットデメリットを把握して流れを上手に攻略しよう

流れの当たるポイントにも流れの当たらないポイントにも双方メリットがあります。

決めつけるわけではなく、状況に応じでどちらを狙うべきか考えながら釣りをすると自ずと釣果は伸びるでしょう。

ビックリマン高田

初心者の方は、
 
まずは“流れの当たるポイント”を攻める。
反応がなければ“流れの当たらないポイント”も攻めてみる。
 
……ということを頭に入れておくと、効率の良い釣りが展開できるかもしれませんよ。