イカジギングとは

スルメイカをジギングで狙う釣りで、三陸沿岸では7月〜10月がハイシーズンです。
専用のタックルがなくても、スロージギングやライトジギングタックルでの応用が効くので、手軽に始められるのも人気の要素。

5月〜6月は「ムギイカ(スルメイカの新子)」のためサイズが小さく、ムギイカの場合はメタルスッテで狙うことの方が多いです。

またここ数年、三陸沿岸ではケンサキイカも釣れており、状況によってはケンサキイカとスルメイカが同時に狙えるなんてことも少なくありません。
タックルについて
イカジギングタックル

【筆者のイカジギングタックル】
ロッド:メガバス 海煙VSM-65MHC-LR
リール:シマノ 19グラップラーCT151XG
ハンドル:スタジオオーシャンマーク AG37BS
ライン:シマノ セフィア8+ PE0.6号200m
三陸のイカジギングでは、水深70〜100m前後を攻める場合が多く、よほど潮が速い場合を除き扱うジグの重さは80〜180gぐらいを使用します。
40号(150g)前後をカバーできる柔らかめのロッドが扱いやすく、リールは水深やイカのアタリ棚が分かるので小型のカウンターリールがオススメです。
ハンドルはワンピッチアクションがしやすいようにダブルからシングルに変更しています。
メガバス 海煙 VSM-65MHC-LR
シマノ 19 グラップラー CT 151XG

【筆者のイカメタルタックル】
ロッド:メガバス 海煙VSM-511MHC-LR
リール:シマノ 21バルケッタ101DHHG
ハンドル:リブレ クランク120(ハンドルノブ:リブレEF30)
ライン:シマノ セフィア8+PE0.5号200m
ロッド:テイルウォーク メタルゾンTZC510MH-K/TISL
リール:シマノ 21バルケッタ151DHPG
ハンドル:純正
ライン:シマノ セフィア8+PE0.5号200m
こちらはメタルスッテをメインに扱うタックルです。
メタルスッテの場合は、30号(112.5g)前後まで扱えるロッドであれば汎用性がかなり高く、ジグに反応が悪い時のスルメイカまで対応できます。
リールはこちらも同様に小型のカウンター付きリールがオススメで、ハンドルはダブルハンドルの方が細かいアクションを付けやすいです。
メガバス 海煙 VSM-511MC-LR
シマノ 21 バルケッタ 151DH-HG
テイルウォーク メタルゾン TZ C510MH-K/TISL
シマノ 21 バルケッタ 151DH-PG
イカジグ

こちらがイカジグ。ジグのリア部分にカンナが付いているのが特徴です。
スルメイカはとても攻撃的な性格をしており、シルエットの大きな物などアピール力が高いものによく反応します。中でもグロー(夜光)系のカラーはよく目立ちオススメです。
メタルスッテ

メタルスッテは10号〜30号まで、さまざまな重さ・形状・カラーのものを使用します。
その日の潮の速さやイカが釣れた棚によって使い分けるため、どれがアタリのスッテなのかはその時々で変化していきます。
とくに潮が速い時は、重いスッテがないと釣りにならない場合があるので、まずは重さごとに揃えていくのがおすすめです。
ドロッパー

多点掛けする場合、「ドロッパー」という枝分かれした部分に付けるスッテも使用します。
こちらもたくさん種類がありますが、メインで使うジグやメタルスッテとの愛称、潮の速さ、浮き姿勢、アクションなどで使い分けることが重要。
メインのジグやメタルスッテとは異なるカラーを使用することで、その日のアタリカラーを効率良く見つけたりするのにも使います。
PEライン

PEラインは、使うジグやスッテの重さにもよりますが、基本0.5〜0.8号ぐらいを使用します。
乗船する船によっては、お祭り防止のためPEラインの太さが指定されているところもありますので、事前に船頭さんに確認するのが一番確実です。
リーダー

リーダーは、2号〜4号ぐらいの太さのものを使用します。
張りがあるラインの方がイカのアタリを感知しやすいので、フロロカーボンやエステルラインがおすすめです。
仕掛け

リーダーの先には、あらかじめスナップなどがセットされているイカメタル専用仕掛けをセットします。
ジグやスッテ単体で釣る方法もありますが、サバなどが多い場合を除いて、基本的にはドロッパーを付けられるものを用意しましょう。
ドロッパーを1つ付けるシングルタイプと2つ付けるダブルタイプとありますが、筆者的には扱いやすいシングルの仕掛けがオススメです。

各メーカーからセット仕掛けが販売されていますが、簡単に作れるので、慣れてきたら自作して自分好みの仕掛けを作るもの楽しみの一つです。
収納ボックス

オフショアの収納ボックスは、メイホーの「バケットマウスBM-9000」がオススメです。

大容量なのはもちろん、ロッドホルダーやドリングホルダーなど自分好みにカスタムできるのがとても便利です。
メイホウ バケットマウス 9000
釣り方

イカジギングでのスルメイカの釣り方は、基本的にボトムまで落としてワンピッチで探ってきます。
ステイを入れないようにとにかく上に上に探っていき、そこで反応がなければワンピッチの速さや幅を変えたり、ステイやフォールなどを織り交ぜつつその日のアタリのアクションを探します。

イカメタルの場合もほぼ同じですが、狙うイカの種類によってアクションを変えています。
スルメイカは先ほどと同様にステイ無しで上に上に探っていくのに対し、ケンサキイカはアクション後のステイでアタリを取ることが多いです。

3回ワンピッチしたらステイのような流れを繰り返していき、イカのヒットゾーンを探していきます。
状況にもよりますが、この時期のイカジギング・イカメタルでは、ライト点灯後はケンサキイカは表層付近、スルメイカは中層〜ボトム付近で釣れることが多いです。

活性が高い状況では、軽くキャストしてアタリの棚付近でクラッチを切り、テンションフォールだけで連発するなんてこともあります。

ちなみに釣ったイカはこのように、生簀で生かしておきましょう。

生簀で生かしておいたイカは、クーラーに入れる前にカゴのまま生簀からだして水を吐かせます。
10分ぐらい置いておくと、水を吐き出すので、そしたらクーラーに入れていきましょう。
※生簀がない船もありますが、その場合はカゴに入れて水を吐き出させたあとに、クーラーに入れます。

クーラーボックスにイカを入れる時に便利なのがシマノの「冷えキントレー」です。
このトレーのおかげでイカをとても新鮮な状態でキープできるので、おすすめです!
シマノ 冷えキントレー M イエローブルー
イカのオススメ料理3選
イカ刺し

「イカ刺し」だけは釣ったその日にぜひ食べてほしいです!
釣りたてのイカは本当に極上の一言です。
どんなに疲れていても食べる価値があるぐらい、釣りたてのイカは甘くて美味。スルメイカとケンサキイカ両方釣れたら、食べ比べもしてみてくださいね!
イカの腑炒り

肝が美味しいスルメイカならではの一品。新鮮で濃厚な肝の風味が本当にたまりません!
筆者の裏メニューですが、腑炒りを使ったチャーハンもまた極上です!
いがめんち

青森県の郷土料理「いがめんち」です。
スルメイカを包丁で細かく叩いて作るので少し手間ですが、とても美味しいのでぜひやってみてください。
食べるとスルメイカの身のプツプツとした食感が楽しめ、やみつきになること間違いないです。
最後に

釣って楽しい、食べて美味しいイカ釣り、いかがでしたでしょうか?
イカの小さなアタリを掛けた時の楽しさはもう中毒レベルです。
イカはたくさん釣れても冷凍しておけるので、ぜひ三陸に足を運んだ際にはイカジギング・イカメタルに挑戦してみてください!
それではまた!