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ビッグベイトシーバスが楽しすぎる!

年々盛り上がりを増すビッグベイトシーバス。
各メーカーから新しいアイテムがどんどん出ており、賑わいをみせているジャンルです。
明確なルアーサイズや重さなどに定義はなく、概ね全長150mm以上もしくは50g以上のハード系プラグであれば“ビッグベイト”と言って問題ないでしょう。

あかねん
「こんな大きくて重いルアーで釣れるの?」「こんな重いルアーを投げ続けられるの?」と、難しいイメージを持たれやすく敷居が高いと思われがちですが、じつは何も特別なことではないのです。
ビッグベイトの魅力

魅力はなんといっても、大きなルアーで大きな魚を狙って釣れること。
80cmを超えるランカーサイズやメーターも夢じゃないほど、安定して大型シーバスが釣れるのです。
とくにおかっぱりで釣れるビッグベイトシーバスは、記憶に残る嬉しい釣果になるのは間違いなく、一度ビッグベイトで釣ってしまうが最後、沼の入り口です……。

バス釣りやシーバス釣りでは、20年以上も前から大きなルアーが使用されていました。
当時は今のようなビッグベイトルアーはあまり無く、タックルハウス社の「ブルーオーシャン175mm」や、海外ルアーのボーマー社「ロングA 180mm」、コットンコーデル社の「レッドフィン170mm」などを使用していたそう。
昔からシーバスアングラーは、巨大なルアーで大きな魚を釣ることを夢見ていたというわけですね。

あかねん
ビッグベイトはロマンです!
そもそもなぜ巨大なルアーで釣れるのか
①アピール力

釣れる理由の1つ目が、巨大なルアーが醸し出す強烈なアピール力。
シーバスは基本的に目で見て捕食対象を選んでいるため、ルアーが大きければ必然的に遠くの魚を寄せることが可能。
活性の高い状況であれば、どんなビッグベイトルアーでも口を使ってくれます。
②大型ベイトフィッシュの存在

2つ目の理由は、シーバスの産卵前の時期に重なり、20~30cm程の大型ベイトフィッシュが浅い沿岸や河口の汽水域に接岸することによります。
東京湾港湾ではコノシロの群れが安定して入っていることが1つのファクター。河川では落ち鮎が流れてくるタイミングです。
シーバスは冬の産卵に向けて体力をつける為、大きなベイトを捕食する俗に言う“産卵前の荒食いモード”に入ります。

シーバスの個体数が多い東京湾では、ビッグベイトで釣れるフィッシュイーターはほとんどがシーバスで、おかっぱりでの外道はほぼ皆無。ボートで沖に出れば、稀にブリやサワラなどの青物が掛かります。
秋の風物詩コノシロは、涼しくなって活発になる大型フィッシュイーターの格好の餌というわけです。

あかねん
このように巨大なルアーを使うのは何も特別なことではなく、マッチザベイトを考えれば、このような巨大ルアーをセレクトするのは自然ななりゆきなのでしょう。
ビッグベイトでシーバスが釣れる条件
ベストシーズンは?

産卵を前にシーバスが秋の荒食いに入る、秋冬がビッグベイトのベストシーズン。年によりますが、8月末~12月下旬頃まで楽しめるでしょう。
河川や港湾にコノシロが入ってきたら大チャンス。その群れにシーバスがついていれば、かなりの確率で釣ることができるでしょう。

あかねん
東京湾では1月中旬頃〜3月までの早春ビッグベイトパターンも存在。
産卵後のアフターが帰ってきたタイミングで、コノシロが残っている沖のポイントをボートで狙います。
良いポイントの見つけ方、良い時間帯は?

まずは分かりやすく、コノシロを探すことです。
コノシロが浮いていたら大チャンス。水面でピチャピチャと音がします。
その群れにシーバスがついていれば、水面でコノシロは慌ただしく逃げ惑って音を立てているので、とても分かりやすいです。
イナッコやそれ以上のサイズのボラを食っているシーバスも、ビッグベイトで釣りやすいパターンといえます。
港湾・ベイエリア

港湾では潮通しの良い場所が有利。潮がしっかり効いているためプランクトンが多く、様々なベイトフィッシュが集まります。
潮通しの良い場所が分からないという方は、夜ならプランクトンが集まる常夜灯周りがおすすめ。日中なら目で見て分かる潮目や、アジが釣れている情報を元に探すと分かりやすいかもしれません。
朝マズメの薄暗い時間帯が絶好のチャンスで、コノシロが上ずっているため、最もビッグベイトで釣りやすい時間帯といえます。

あかねん
日が上るとコノシロもシーバスも沈んでしまうことが多く、浅場しか攻められないビッグベイトでは釣りにくくなります。
河川

河川では小魚などのベイトがたくさんいて、地形変化が多いシャローエリアを探します。
目に見えて分かりやすいベイトはイナッコ。ベイトの群れは潮位が下がると狭くなった川幅のかけあがりや落ち込みに移動し、シーバスはそこで待ち構えて捕食します。

あかねん
橋の明暗も一級ポイントですね!
秋冬は潮位の変動が大きいかつ、河川では流れが強いため、トップのビッグベイトルアーは上手く泳がなかったり動かしにくいと感じることも。
意外にも潮があまり動かない日や、緩やかな時間帯の方がルアー操作がきちんとできるため、シーバスが釣れやすかったりもします。
ビッグベイトのルアーローテーション術

レンジが合っていないと全く喰ってこない、そんなことが起こるのがシーバス釣り。
これはビッグベイトにも言えることです。
そこら中にボイルの嵐、コノシロが吹っ飛ばされていてもルアーには見向きもしない、これはレンジが合っていないか、ベイトが多すぎてルアーが見つけてもらえてないかの2択になるでしょう。

まずは、目立たせることが重要。そして次に、シーバス釣りにおいてレンジはとても重要な要素で、水面になるほどシビアになります。
水面上→水面中→水面直下→水深30cm→水深1m→それ以深といったイメージで考えて、ルアーの使い分けができれば、状況に合ったルアー選択ができるようになるでしょう。
あかねん流ルアーローテーション術
- 水面上|ビッグトップペンシル系
- 水面中|ラトル無しのトップペンシル系
- 水面直下|ウェイクベイト系
- 水深30cm|ジャークベイト系
- 水深1m|ジョイント系
- それ以深|バイブレーション系
①ビッグトップペンシル系

まずはなんといっても、ビッグトップペンシル。フィッシュイーターを寄せる力を持つラトル音から始めます。(とくにシーバスは「カチンカチン」といったワンノックサウンドが大好き)
ボイルが起きている時、ボイルは無いがベイトが浮いている時、ベイトはいないがじつはそこにシーバスがいた時など……
活性の高いシーバスであればすぐに反応してくれますし、捕食スイッチが突然入るなんて場合も。突然の水面爆発にドキドキしながら攻めてみましょう。

あかねん
水面の引き波やスプラッシュ、ラトル音で強烈にアピールしましょう。
ルアーの動かし方
水面をルアーが犬が愉快に散歩しているように見えることから、ドッグウォークと言います。
リールをゆっくり巻きながらロッドのティップをチョンチョン動かすのみ。
ラインのたるみを上手く操作することが重要です。
エバーグリーン アマゾン
| 全長 | 160mm |
|---|---|
| 自重 | 43g |
メガバス メガドッグ
| 全長 | 220mm |
|---|---|
| 自重 | 130g |
②ラトル無しのトップペンシル系

反応がなければラトル無しのトップペンシルで喰ってくるかを試してみましょう。
普段はラトル音が大好きなシーバスですが、そのラトル音を嫌う状況もあるということです。(小場所で水が動いていない静かな場所や、アングラーが多くプレッシャーが高い場所など)
シーバスが特定のルアーのラトル音を聞き慣れてしまい、スレてしまったのではないかと思わされる状況では有効かもしれません。

あかねん
とくにウッド系ルアーは、プラスチック製にはないウッド特有の「滑らかさ」や水に「絡み付く」素材なので、違和感なく喰ってくるといったメリットが!
飛距離も強度も抜群なので、シーバスビッグベイトにはとてもおすすめです。
ルアーの動かし方
ラトル入りと同様のドッグウォークでOKです。
デプス ヒュージペンシルウォーカー サイレント
| 全長 | 225mm |
|---|---|
| 自重 | 4.3oz |
③ウェイクベイト系

トップペンシルで反応を得られなければ、次にウェイクベイト系を入れてみましょう。
独特なくねる動きと引き波でシーバスを誘います。
水面直下を泳ぐウェイクベイト系ルアーが効く時がタイミングというのがあるんですよね。

あかねん
溺れている大型ベイトにでも見えているのでしょうか?
ルアーの動かし方
ただゆっくり巻くだけと使い方は簡単。ビッグベイト初心者にもおすすめです。
一部ルアーには「ワープアクション」と呼ばれる特殊な使い方もあります。
ロンジン ウェイキーブー
| 全長 | 137mm |
|---|---|
| 自重 | 48g |
フィッシュアロー ワイルドウェイカー Hi(ハイフロートモデル)
| 全長 | 150mm |
|---|---|
| 自重 | 約60g |
④ジャークベイト系

トップペンシルやウェイクベイトなどの水面系ルアーで反応がない時はジャークベイトです。
ジャークとはリズミカルにルアーを左右にダートさせるアクションを指します。
ルアーによってレンジは違えど、このアクションは必死に逃げ回っているベイトに見えるため、シーバスがついつい捕食したくなってしまう魔法のアクションです。
ルアーの動かし方
リールを巻きながらロッドのティップをパンッパンッとはじくように動かします。
攻めたいレンジ、足場の高さなどでロッドの角度を調整すると良いでしょう。
キモは“喰わせの間”を作ること。「弾いてピタッと止める、また弾いてピタッと止める」のように静と動はルアー釣りにおいてとても大事な要素です。
色んなスピードで試してみて下さい!
デュオ コノフラット 160F
| 全長 | 160mm |
|---|---|
| 自重 | 48g |
ジャッカル ダウズジャーク 190
| 全長 | 190mm |
|---|---|
| 自重 | 3.2oz |
⑤ジョイント系(S字系ジョイクロ、スラローム系ダウスイ、ロールアクションのK9など)

次に、ジョイント系ルアーでリアルなベイトを再現して、ナチュラルに攻めてみましょう。
ビッグベイトといえばジョイントルアー! ジョイントルアーといっても、昨今は各メーカーからさまざまなルアーが発売されています。
見た目で選ぶもよし、スイム動画などを見て選ぶもよし、カスタム可能なルアーもたくさんあり楽しみ方は無限大です。

あかねん
カスタムできるルアーは、リップやテールなどが別の種類に変えられたり、一つのルアーで何通りもの使い方ができたりもします。
ルアーの動かし方
基本はただ巻きでOK。時々ジャークを入れて魚の捕食スイッチを刺激します。
デイゲームでは早巻きも効き、ストップ&ゴーなどを試したりすると良い思いができるかもしれません。
連続ジャークでS字を描いたり、ダートアクションするルアーもあるので、その場合はロッドのティップをチョンチョン動かしながら、軽くリールハンドルを巻きます。
色んなスピードで試してみて下さい!
ガンクラフト ジョインテッドグロー 178F
| 全長 | 178mm |
|---|---|
| 自重 | 2oz |
ジャッカル ダウズスイマー 220SF
| 全長 | 220mm |
|---|---|
| 自重 | 3.6oz |
⑥バイブレーション系

ベイトもシーバスも沈んでいて上に出てこない、また、ボイルも何もない時はバイブレーション系の出番です。
これらはルアーの背中にアイがついているため、レンジが入ります。
水深のある場所など、シーバスが捕食しやすい泳層で食わせることができるルアーです。

あかねん
ビッグベイトの世界も同じ。最後の砦はバイブレーションです!
ルアーの動かし方
基本的にはスローなただ巻きでOKです。
エレメンツ ダヴィンチ 190 SW
| 全長 | 190mm |
|---|---|
| 自重 | 2oz |
フィッシュアロー VTジャック 230
| 全長 | 230mm |
|---|---|
| 自重 | 80g |
ビッグベイトシーバスは最高に面白い!!

釣れたら最高に嬉しいビッグベイトの釣り。
1匹の価値がとても高く、一生記憶に残るシーバスとの出会いになるでしょう。
パワフルで獰猛なシーバスのかっこよさと、豪快なファイトはスポーツフィッシングそのものです!
ビッグワンとの出会いが、これを読んでくれたみなさまに訪れますように!
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