2024年の新作イカメタルロッド

2024年にシマノから発売された、セフィアSS メタルスッテ。
イカメタルマニアの筆者は今までハイエンドからエントリーモデルまで、いろいろなロッドを使ってきましたが、何やら良さげな雰囲気だったので購入してみました。
ということで、その使用感をお届けします!
ラインナップ
F:ファーストテーパー(イカメタル調子)、R:レギュラーテーパー(オモリグ調子)
セフィアSS メタルスッテの特徴

まずは、セフィアSSメタルスッテのスペック的な特徴を解説します。
スパイラルX+ハイパワーX

シマノ独自のスパイラルXとハイパワーXを組み合わせたブランクです。
スパイラルXとは、縦方向のカーボンの内層と外層にカーボンテープを斜めに密巻きする、三層の基本構造。
ハイパワーXは、ブランクの最外層からカーボンテープを斜めに密巻きする強化構造です。
このふたつを組み合わせることで、細身かつ軽量、そしてシャープなブランクに仕上げています。
オールSiCガイド

ガイドはすべて、ステンレスフレームのSiCリング仕様です。
SiCリングは放熱性に優れるため、ラインへのダメージも少なく、細いPEラインでも安心して扱えます。
スピニングモデルはKガイド、ベイトモデルはスパイラルガイドです。
ハイレスポンスソリッド(オモリグ対応モデル)

オモリグ対応モデルは、一般的なソリッドよりも高反発なハイレスポンスソリッドを搭載しています。
イカメタルモデルには、しなやかかつ高強度なタフテックインフィニティを搭載。
釣り方に合わせ、穂先の仕様を変えるこだわり設計です。
オリジナルのリールシート

リールシートは、スピニングもベイトもシマノオリジナルの仕様。
スピニングはパーフェクションシートXT、ベイトはXシートフロントトリガーです。
セフィアSS メタルスッテ R-S610MH-Sをインプレ

オモリグ用に購入したR-S610MH-Sを試すべく、早速釣行してきました。
今回は、京都の網野町浅茂川より出船のオールブルーさんにお世話になって網野沖へ!
ホームとしている若狭方面は不調が続いているみたいなので、今回はコンスタントに釣れている少し西のエリアへと足を伸ばしてみました。
釣行は7月の後半、月明かりのある中潮周り、風は無くてコンディション的には良くもなく悪くもない感じ?

ポイントまでは15分と超近い! 水深も61mと浅くて釣りやすそうですが……
3日ほど前から潮が速い状況が続いており、この日も少し潮は速そうという状況。
仕掛けを入れてみると25号のシンカーでギリギリ流されないくらいでした。
潮が速い時はオモリグが有利になることも多いので、期待はできそうです。

開始からしばらくアタリが無い状況でしたが、オモリグを大遠投してボトムを探っているとヒット!
明るい時間帯は、やはりボトムをじっくり探るのがセオリーですね。
遠投して広範囲のボトムをゆっくり探れる、オモリグの強さを改めて体感しました♪

暗くなると本番!
ボトムから中層まで、広い範囲で釣れている状況です。
イカメタルで釣りをしている人達は、中層付近で数が釣れていますが、型はイマイチの様子。

オモリグで同じタナを探っても小さい個体が多かったので、明るい時間帯と同じく遠投+ボトムをメインに探ります。
とにかく底の明暗部を意識して探り、警戒心の強い大型を狙っていく作戦です。
セフィアSSは少しマイルドな調子ですが、25号くらいならしっかり振り抜け、狙いたい範囲に仕掛けを入れられました!

作戦が功を奏し、大剣サイズを含む良型が連発!
イカメタルと比べると手返しは悪くなってしまいますが、これくらいのサイズが釣れると釣り応えがありますね。
イカメタルで釣れている個体より、明らかに大きいサイズを揃えられましたよ♪

サイズは小さくなっていきましたが、その後も連発!
小さな個体の判りにくいアタリもしっかり取れました。
マイルドな調子のためか、バラしも比較的少ない印象です(°▽°)

この日の最終釣果は26杯。船の平均は30杯前後でしたので、数としてはイマイチ……。
しかし、型はダントツに良かったので満足度は高めです。
イカメタルで数釣りをしていた人達はほとんどが小型でしたので、オモリグでしか釣れない個体であったのは間違いないでしょう!
ここからはセフィアSSの使用感を詳しく振り返ります。
ベストウエイトは20号前後
こちらは20号のシンカーをセットして、水深50mでアクションしている様子です。
操作感は良好でキャストもしやすく、25号までは気持ちよく投げられます。
15〜25号までが使いやすいので、若狭湾など潮が緩めのエリアでは使いやすいですね。
上限ウエイトである30号をアクションしている様子です。
ベリーまで大きく曲がりこみ、ややロッドが負け気味の状態になっています。
キャストの際にもブレが大きくなるので遠投は効きにくく、30号以上がメインとなるエリアでは使いにくいかもしれません。
感度はハイエンドに匹敵!
オモリグロッドとしては繊細なソリッドティップが搭載されており、目感度と手感度は良好。
オモリグは仕掛けの構造上、シンカーを引っ張るような強いアタリしか取れないのですが、繊細なティップが意外とモゾモゾ系のアタリも表現してくれます。
今まで使ってきたハイエンドロッドとも大きく変わらず、モタれるような微妙なアタリも取りやすいように感じました。
絶妙なアクション設計

オモリグ対応モデルはレギュラーテーパーに設計されており、マイルドな使用感になっています。
オモリグは仕掛けが長い分だけ強くアワせる必要がありますが、ロッドが硬いと身切れでのバラシも増えがち。
しかし、このロッドは曲がりが深くて衝撃吸収性に優れるので、フッキングや引き込み時の身切れを軽減してくれます。
また、腕への負担も和らげてくれるので、強い誘いを続けても疲れにくいです。
イカメタルにもバッチリ対応

オモリグ以外にもイカメタル(オバマリグ)も問題なくできます。
スピニングである利点を活かして、遠投+カーブフォールで広範囲を探る釣りに最適。
長くてマイルドな調子のため、じっくりステイさせて釣る状況にも向いています。
ライトなオモリグに最適です!

セフィアSS メタルスッテ R-S610MH-Sは、マイルドで高感度なオモリグロッドでした。
30号以上のシンカーでバシバシ誘えるロッドではありませんが、25号以下のライトなオモリグにはピッタリ。
潮が緩いことも多い小浜や越前などの若狭湾エリアでは、非常に使いやすいロッドでした。
コスパの良いオモリグロッドをお探しの方は、ぜひお試しください。
撮影:tsuki
シマノ セフィア SS メタルスッテ R-S610MH-S
全長(ft) | 6'10" |
---|---|
継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 107.5 |
自重(g) | 98 |
先径(mm) | 0.9 |
オモリ負荷(号) | 10-30 |
定価(円) | 32,500 |
シマノ セフィア SS メタルスッテ F-B511ML-S
全長(ft) | 5'11" |
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継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 93.7 |
自重(g) | 89 |
先径(mm) | 0.9 |
オモリ負荷(号) | 5-20 |
定価(円) | 30,500 |
シマノ セフィア SS メタルスッテ F-B66ML-S
全長(ft) | 6'6" |
---|---|
継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 102.7 |
自重(g) | 92 |
先径(mm) | 0.9 |
オモリ負荷(号) | 5-20 |
定価(円) | 31,000 |
シマノ セフィア SS メタルスッテ F-B66M-S
全長(ft) | 6'6" |
---|---|
継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 102.7 |
自重(g) | 92 |
先径(mm) | 0.9 |
オモリ負荷(号) | 8-25 |
定価(円) | 31,500 |
シマノ セフィア SS メタルスッテ F-B66MH-S
全長(ft) | 6'6" |
---|---|
継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 102.7 |
自重(g) | 96 |
先径(mm) | 0.9 |
オモリ負荷(号) | 10-30 |
定価(円) | 32,100 |
シマノ セフィア SS メタルスッテ F-S68ML-S
全長(ft) | 6'8" |
---|---|
継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 105.2 |
自重(g) | 92 |
先径(mm) | 0.9 |
オモリ負荷(号) | 5-20 |
定価(円) | 31,500 |
シマノ セフィア SS メタルスッテ R-B68M-S
全長(ft) | 6'8" |
---|---|
継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 105 |
自重(g) | 96 |
先径(mm) | 0.9 |
オモリ負荷(号) | 8-25 |
定価(円) | 31,500 |
シマノ セフィア SS メタルスッテ R-B66H-S
全長(ft) | 6'6" |
---|---|
継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 102.5 |
自重(g) | 98 |
先径(mm) | 0.9 |
オモリ負荷(号) | 12-35 |
定価(円) | 32,500 |