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唐揚げだけじゃ損してる。ハゼのおすすめ料理10選!

唐揚げだけじゃ損してる。ハゼのおすすめ料理10選!

ハゼといえば唐揚げをイメージする方も多いと思いますが、いろんな食べ方ができる魚です。

天ぷらにしたり南蛮漬けにしたり……じつは刺身もとても美味しいんです。

ハゼを美味しく持ち帰るための方法とおすすめ料理を紹介します!

目次

ハゼ釣りを楽しんでいますか?

マハゼ

初心者でも簡単に釣れ、食べても美味しいハゼはとても人気の釣り物です。

夏から晩秋にかけてがベストシーズンとされ、都会を流れる川の河口部でも楽しめます。

今回はそんな身近なターゲットであるハゼを、より美味しく食べるためのコツやレシピをお伝えいたします!

ハゼを鮮度良く持ち帰る方法

ハゼは傷みやすい魚です

ハゼの身

じつは、ハゼは鮮度が落ちやすい魚なんです。

この写真、左側3匹がバケツで長時間放置して死なせてしまったハゼ、右側3匹が氷で締めて持ち帰ったハゼ

見比べてみると、左側3匹は身がやや白く濁っていて、右側3匹は透明感があるのがわかります。

怪魚ハンター山根

せっかくなら新鮮な状態で持ち帰りたいものですよね。

ハゼは氷締めがベスト

クーラーボックス

ハゼの締め方はとっても簡単。用意するものはクーラーボックスと氷、水汲みバケツです。

釣り場に着いたら、海水をクーラーボックスに汲み入れて潮氷と呼ばれる状態にしておきます。

氷が解けて無くなってしまっては本末転倒ですので、氷は多め、注ぎ入れる海水は控えめを意識しましょう。

怪魚ハンター山根

保冷剤やペットボトル氷など、解けても海水の濃度が薄くならない氷がオススメです。

釣れたら生きているうちにクーラーへ

氷締め

釣れたハゼを潮氷に入れるだけでOK!

急速にハゼの温度を下げ、低温で保冷できます。

この締め方を氷締めと呼び、ハゼのような小さな魚は血抜き等は不要です。

怪魚ハンター山根

ハゼが沢山釣れて氷水が足りなくなった場合は、氷が解け切らない程度に海水を少しずつ足してあげましょう。

効率の良いハゼの捌き方&料理のコツ

レシピに合わせて捌く

ハゼの調理

下処理を終えたハゼは、サイズやレシピに合わせて捌きます。

小さなハゼの場合は骨を気にせず食べられますので、頭を落とす際に内蔵も引き抜いてしまえばOKです。

背骨が気になる方は3枚おろしか開いてから背骨を取りましょう。

怪魚ハンター山根

手間がかからないのもハゼの魅力です。

たくさん釣れた時は排水溝ネットが活躍

たくさん釣れたハゼ

ハゼはウロコと内蔵を取ってから調理する魚ですので、たくさん釣れた時ほど効率重視で捌いていきましょう。

まずは、排水溝ネット(ミカンネットでも可)、塩、ボールを用意します。

ハゼのウロコ・ヌメリ取り

ネットにハゼを入れて塩をたっぷりふりかけ、揉み洗いしましょう。

ボールに水を溜めながら水が綺麗になるまで濯ぎ洗いをすれば、ウロコとヌメリが落ちています。

怪魚ハンター山根

強く揉んだり、長く洗いすぎると身がダレてしまうので、冷たい水道水でサッと洗うように心掛けましょう。

慣れれば1匹30秒で捌けます

ハゼの腹開き

ハゼの頭、内蔵、背骨を効率良く取り去るには腹開きがオススメです。

頭を右側、背中を奥に置いて頭を落とします。次に背中の皮を切らないように開いてください。

皮を上にした状態で反対側も同じように包丁を入れ、身と骨を剥がします。

怪魚ハンター山根

骨は骨せんべいとして美味しく食べられるので、血合いを流して取っておくと良いでしょう。

素焼きや素揚げがコツ

ハゼの素焼き

ハゼを汁物や煮物にする場合は、素揚げや素焼きといったひと手間を加えることでとても美味しくなります。

火を通してから調理することで、香りが良くなったり、骨が気にならなくなったりしますよ。

怪魚ハンター山根

この一手間でけっこー変わりますよ!

ハゼの揚げ物

唐揚げ

唐揚げ

シーズン初期の小さなハゼは頭や骨ごと唐揚げにするのが定番。

キッチンペーパーなどで水気を切ったハゼに片栗粉や薄力粉をまぶし、180℃の油で揚げればでき上がりです。

南蛮漬け

南蛮漬け

ハゼが沢山釣れた時は南蛮漬けもオススメ。

酢を使うことで頭や骨も食べやすくなりますし、サッパリとした食味で熱い時期にもピッタリですよ!

調理方法

下記の調味料を合わせ、ひと煮立ちさせてから冷まします。

片栗粉か薄力粉をハゼにまぶし、180℃の油で揚げ、冷ましておいた調味料に入れます。

スライスした玉ねぎやパプリカなどの野菜も追加し、3時間ほど漬ければでき上がりです。

材料

  • 水 300ml
  • 酢 100ml
  • 砂糖 大さじ4
  • 醤油 大さじ4
  • 料理酒 大さじ2
  • 顆粒出汁 小さじ1
  • 鷹の爪 お好みで

※調味料の割合はお好みで調整してください。

天ぷら

天ぷら

秋口から晩秋にかけて10cm以上に成長してきたハゼは、身がふっくらして天ぷら向きです。

カリっとした食感を楽しみたい方は骨を残した背開きもアリですよ。

フワッとした天ぷららしい食感がお好きな方は、背骨をとることで上品な味わいを楽しめますよ。

ハゼの焼き物

塩焼き

塩焼き

ハゼは塩焼きでも美味しく食べられます。

塩焼きのコツは水分を上手く飛ばしてあげること。

例えば、焼く30分前に塩を振っておいたり、炭火でジックリ焼き上げるととても美味しいですよ!

一夜干し

一夜干し

ハゼは干物にすることで旨味が凝縮され、とても美味しくなります。

3~4%程度の塩水に料理酒を少々加え、ハゼを1時間ほど漬け込みましょう。

水気をふき取ってから半日ほど冷蔵庫や干網で乾かし、焼き上げます。

ハゼの汁物

味噌汁

味噌汁

ハゼは良い出汁が出るので汁物とも相性抜群。

血やエラを取って綺麗に洗った頭や身を素焼きにして出汁を取り、味噌汁を作ると香り豊かで美味しいんです。

ちょっと面倒ですが、肝や卵巣を取っておくと、味噌汁の具材として使えますよ。

ハゼの煮物

煮つけ

煮つけ

ハゼの煮つけは白身魚らしいフワッとした食感、上品な味わいを楽しめます。

素焼きしてから煮付けると煮崩れしにくく、香りの良い一品に仕上げられますよ。

調理方法

調味料と水を合わせて、一度煮立てます。

素焼きにしたハゼを静かに煮汁に入れ、中火で5〜10分ほど落とし蓋をして煮ます。

煮汁はハゼの量と鍋の大きさに合わせて調整。調理中に煮汁が少なくなってしまったら少しずつ水を追加しても問題ありません。

材料

  • 醤油 大さじ3
  • みりん 大さじ3
  • 砂糖 大さじ3
  • 酒 大さじ1
  • 水 50~100cc
  • 生姜やごぼうをお好みで

甘露煮

甘露煮

甘露煮はヨシノボリやウキゴリなどの小型ハゼ類を使うこともありますが、もちろんマハゼでも美味しく仕上がります。

調理方法

下処理をしたハゼを素焼きにします。

蓋をせずにハゼを調味料1に入れて弱火にかけ、ハゼの高さを目安に水分が飛ぶまで30分〜1時間ほど煮ます。

調味料2をお好みの割合で加えて落し蓋をかぶせ、焦げないように注意しながら、煮汁にトロミが出るまで弱火で30分ほど煮て完成です。

材料

調味料1

  • 緑茶もしくは水500ml(緑茶の方が風味良く仕上がります)
  • 酢 大さじ2
  • 顆粒だし 小さじ2

調味料2(量はハゼの数に合わせてお好みで調整しましょう)

  • 醤油2 : 酒2: みりん2 : 砂糖3

柳川鍋風卵とじ

柳川鍋風卵とじ

小さなハゼは卵とじにしても美味しく食べられます。

柳川鍋のドジョウをハゼに置き換えたようなイメージで、ご飯が進みます。

素揚げしたハゼを使えば、骨も気になりませんよ。

調理方法

親子丼やカツとじを作るのと同じ要領で丼つゆを煮立て、ゴボウを2~3分煮ます。

素揚げしたハゼを入れて煮汁の量を見ながら2~3分煮込み、最後に溶き卵を入れて半熟程度に火を通せば完成です。

材料

  • 素揚げにしたハゼ 20尾前後(大きさに合わせてお好みで)
  • ゴボウの千切り 100g
  • 玉ねぎやネギ お好みで
  • ほんだし 小さじ1
  • 水 200cc
  • 醤油 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 酒 大さじ1
  • 卵 2個
  • 鷹の爪や一味唐辛子をお好みで

ハゼの生食

洗い(刺身)

洗い

鮮度抜群な状態で持ち帰ったハゼは刺身でも食べられ、透明感のある白身には甘みがあります。

冒頭でも説明した通り、ハゼは鮮度が落ちやすい魚ですので、刺身で食べる場合はとくに注意しながら持ち帰りましょう。

ハゼの刺身の美味しさを知り、エアレーションと保冷剤を使って活かして持ち帰る人もいるほど美味ですよ。

ハゼの寄生虫について

ハゼの寄生虫対策

ハゼの生食によるアニサキス被害は報告されていませんが、淡水および汽水域で釣れたハゼは腸管内に異形球虫が寄生していることがあるので注意しましょう。

ハゼに寄生する異形球虫を多量に摂取すると、腹痛や下痢などの症状をきたすとされています。

異形球虫による食中毒リスクを減らす方法として、内蔵処理をしたハゼやまな板を綺麗に洗うこと刺身ではなく洗いにすることなどが挙げられます。

ハゼはどんな料理にもできる美味しい魚

ハゼ料理

ハゼといえば唐揚げを想像する人も多いと思いますが、この通り、ハゼ料理は揚げ物だけではありません。

今年のハゼ釣りシーズンは、氷締めで鮮度良く持ち帰り、色んな食べ方で楽しんでみてはいかがでしょうか?

撮影:山根 央之

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