ダイワの超軽量スピニング「イグジストSF」がデビュー!
2022年にリニューアルされたEXIST(イグジスト)の熱が冷めやらぬまま、23年にスーパーフィネスコンセプトの「EXIST(イグジスト) SF」が登場!
これまでのフィネスの限界域をはるかに超えたコンセプトで、繊細なリグやラインを使用することを前提にした、ファインチューンモデルをご紹介します!
イグジストSFは、細部までこだわり抜いたスペシャリティモデル
昨年、様々な新機軸の引っさげて登場した22 イグジスト LT。
その性能はそのままに、フィネスに振り切ったスペシャリティモデルとなるのが、イグジストSFです。
1gに満たないルアーも高精度に扱え、水流の変化やボトムタッチを明確に感じ取れる仕様。随所に追い込んだセッティングが見て取れます。
イグジスト LTとの違いを比較しつつ、その特徴を見ていきましょう!
さらなる軽量化を突き詰めた、エアドライブスプール
綿密な強度計算のもと、不要な肉を徹底的に削ぎ落とし、軽量化を突き詰めた薄肉設計でつくられたエアドライブスプール。
イグジストSFは、イグジストLTよりもスプールをショート化。さらに軽量になることで、巻き出しの軽さやキャスト動作の操作性をアップさせています。
また、最大ドラグ力は3kgの設定。細かく調整しつつ、ドラグを出しながらやり取りすることを前提にしたリールであるのが見て取れるでしょう。
より細径化されたエアドライブベール。違いはベアリング
エアドライブベールはイグジストLTと同じもの。
さらなる軽量化を実現するために剛性を維持したまま細径化。スッキリとした見た目が印象的ですね。
加えて、ラインをラインローラーへスムーズに移行させるよう、ベールに角度をつけた傾斜セッティング。
イグジストLTと異なるのは、マグシールドレスになったラインローラー。ライトラインを使った時の糸よれを低減する設計になっています。
回転レスポンスの良いエアドライブローターは従来どおり
評判の良い特徴的なローター形状で、剛性を維持したまま、以前のスピニングリールに比べて大幅な軽量化に成功しています。
これにより回転レスポンスがアップ。巻き出しが軽くなったことで、操作性や感度の向上につながっています。
また、ビスのない外観は糸絡みといったライントラブルを低減。ストレスがなく、気持ちよく扱えるローターに仕上がっています。
大幅にダウンサイジングされたモノコックボディ
ひと目でわかる違いがボディサイズ。
イグジストLTの2500番とイグジストSFの同番手を比べると、約20%のコンパクト化を実現しています。これに合わせて、メインギアも小型化されています。
素材は高剛性のマグネシウム製で、エンジンプレートはアルミ製。ボディ素材は、すべて金属で構成。
自重を大幅に減らしているとはいえ、実釣に必要な強度は十分に保たれています。
エアドライブシャフトからリニアシャフトへ
イグジストSFでは、イグジストLTで組み込まれたエアドライブシャフトは用いられず、リニアシャフトが採用されています。
また、エアドライブシャフトで採用されている、ピニオン後端のボールベアリングも省略され、メインギアに合わせてメインシャフトも小型化することで、軽量化に貢献。
なお、単に小型化・省略するだけでなく、メインシャフトを支持するカラーを高精度化するといったこだわりも盛り込まれています。
イグジストSFのスペック・ラインナップ
スペック上で一際目立つのが、やはり自重。2000番で「135g」という驚きの数字になっています!
イグジストSFのラインナップは、全5機種。Sは浅溝、SSは極浅溝スプールというフィネス対応モデルならではの設定です。
品番 | 巻取り長さ(cm) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 自重(g) | ナイロン糸巻量(lb-m) | PE糸巻量(号-m) | ボールベアリング(ボール/ローラー) | 本体価格(円) |
SF1000S-P | 57 | 4.6 | 3 | 135 | 2.5-100 | 0.3-200 | 11/1 | 102,000 |
SF2000SS-P | 60 | 4.6 | 3 | 135 | 2.5-100 | 0.3-200 | 11/1 | 102,000 |
SF2000SS-H | 74 | 5.7 | 3 | 135 | 2.5-100 | 0.3-200 | 11/1 | 102,000 |
SF2500SS | 70 | 5.0 | 3 | 140 | 3-100 | 0.4-200 | 11/1 | 103,000 |
SF2500SS-H | 80 | 5.7 | 3 | 140 | 3-100 | 0.4-200 | 11/1 | 103,000 |
細ラインの使用を前提につくられているので、ラインキャパシティも相応に少なめ。
どのスペックを見ても、スーパーフィネスに特化していることがわかりますね。
実際どうなの?イグジストSFを触ってきた!
……と、数々の特徴があることはわかりましたが、「で、実際どうなの?」となるのが釣り人ですね。
というわけで、発表直後に開催された、キープキャスト2023で実機を触ってきました!
見た目は正直なところ、「ちょっと小さくなったな、コンパクトでいいね」ぐらいの感想。
ですが、持ってみるとその軽さは驚愕の一言。「うわぁ……」となりました。この軽さは異質。23エアリティと持ち比べもしましたが、圧倒的です。
筆者的には、「これはアジングでつかったら世界が変わりそう」と感じました。
なお、巻き心地については、イグジストLTとの違いはさほど感じられませんでした。必要十分にシルキーです。
スーパーフィネスの世界を体感しよう!
軽量ルアーを用いたバスフィッシング、エリアトラウト、ネイティブトラウト、ライトソルトなど、スーパーフィネスの釣りに特化したイグジストSF。
各種専用ロッドと組み合わせれば、トータル200gを切る超軽量タックルを組むことも容易です。
ダイワの最先端の技術とこだわりが詰まったスペシャリティモデルで、スーパーフィネスの世界を体感してみたいですね!