電動ジギ専用のハイエンドロッド
オシアEJは、2019年にシマノから発売された電動ジギング専用ロッドです。
ハイパワーかつハイスピードな電動リールからの負荷を受け止めるために、一から専用に設計されています。
本記事では、そんなオシアEJの使用感をお届けします。
ラインナップ
番手 | 全長(ft) | 自重(g) | 仕舞寸法(cm) | ルアーウエイト(g) | PEライン適合(号) | 定価(円) |
B63-3 | 6’3″ | 164 | 130 | MAX230 | MAX3 | 52,500 |
B63-4 | 6’3″ | 172 | 130 | MAX300 | MAX4 | 52,500 |
B63-5 | 6’3″ | 175 | 130 | MAX350 | MAX5 | 53,100 |
B63-6 | 6’3″ | 181 | 130 | MAX400 | MAX5 | 53,600 |
オシアEJの特徴
まずはオシアEJのスペック的な特徴から解説します。
ブランク
スパイラルXを東レのナノアロイ®︎テクノロジーによってさらに強化した、スパイラルXコアを採用しています。
さらにこれを、カーボンテープでX状に締め上げるハイパワーX、成型時にテーピングを密にするナノピッチで補強。
これによって強い負荷を受け止めるためのパワーと強度を確保しています。
ガイド
ガイドはすべてチタンフレームのSiCガイドです。
スパイラルガイドにセッティングすることで糸絡みを軽減し、電動リールの巻き込みによる破損を防いでくれます。
リールシート
フロントグリップは長めの設計なので、両手でフロントグリップを持って力強くジャークできます。
リールシートのトリガーは小さめで、大きな電動リールでもしっかり包み込めるように配慮されています。
スクリューロック
グリップとブランクの継ぎ目は、捻って抜き差しするスクリューロックジョイント仕様です。
継ぎ目が緩みにくいため、抜けや“込み浅”による破損を防ぎます。
専用ロッドベルト付き
リアグリップにベルトをセットできる仕様になっています。
専用のロッドベルトが付属しており、リールのケーブルを固定することでジャーク時のバタつきを抑えてくれます。
オシアEJ B63-5のインプレ
ここからはオシアEJのB63-5の使用感をお届けします。
中深海ジギングや深場の青物ジギング、トンジギなどを想定していたので、硬めのB63-5を選びました。
アクションについて
こちらは200gのジグを操作している様子です。
速いピッチから遅いピッチ、ショートジャークからロングジャークまで、難なくこなせます。
ブレの収束が速くてジャーク後の挙動が安定しているため、電動リールのハイスピードなアクションと相性バッチリ。
それと、ベルトでケーブルを固定できるのはいいですね。ジャーク中もバタつきません。
ちなみに、動画後半のロングフォールからの巻き上げでヒットしています。
続いて300gのジグを操作している様子です。
曲がりはやや深くなるものの、操作感は200gの時とほぼ変わらず、速いアクションも十分こなせます。
カタログスペック通り、最大ウエイトの350gまでは余裕をもって操作できそうでした。
オーバーウエイトの400gを操作している様子です。
さらに曲がりは深くなり、操作時の負担も大きくなってきますが、アクションは十分できます。
ただし、400g以上になるとジグは少し緩めに動いているはずです。
粘りと反発力がある
ブランクにはかなり強度があり、超ハイスピードでジャークしたり、やりとり時にガッツリ曲げたりしても安心感があります。
メジロクラスなら一方的にファイトでき、まるで“大人 VS 子ども”ぐらいの感覚でした。
その一方で、ロッドワークに対するレスポンスがよく、強い反発力でジグを動かしてくれます。
そのため、電動リールのスピードを活かしたハイピッチジャークはもちろん、ロッド主体のスロー系ジャークも可能です。
高負荷なジギングにおすすめ!
150〜250gのジグを使い、水深100m前後をドテラで流すディープの青物ジギングはとても快適でした。
普通のジギングロッドを流用する方もいますが、ハイスピードで巻き上げている最中にヒットすると、とくに高弾性系のロッドは衝撃で破損することがあります。
その点、オシアEJは高強度に設計されているので、電動のスピードをフルに活かせるのが強みですね。
丹後エリアのように、深場かつハイスピードで誘う海域には相性抜群。
深いところから浅いところまで、ひたすら広範囲に探り続けるトンジギとも好相性。
使用頻度の高い300〜400gのジグを扱いやすく、種トンサイズにも対応できるパワーを備えています。
トンジギをしている時にヒットした35kgのキハダも難なく上げれました。
水深150〜300m(ジグ300〜400g)の中深海ジギングにも使えました。
スロージギング専用ロッドほどではありませんが、ロッドの反発力も十分にあるので、深場でもしっかりジグを動かせます。
ただし、沖メバルやアカムツなどの小型底生魚には少々強過ぎ、これらにベストなのはB63-4、タラなどの大型魚も狙うならB63-5が良いと思います。
“専用”なだけある!
「専用ロッドじゃなくても大丈夫なんじゃないの〜?」と、半信半疑で購入しましたが、やっぱり専用ロッドは違いますね。
電動リールのスピードを活かせる強度に加え、細かい部分にも配慮されているので快適に電動ジギングを楽しめます。
今となっては買って良かった1本です!
▼今回使った番手
シマノ オシアEJ B63-5
全長 | 6ft3in |
---|---|
自重 | 175g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 130cm |
ジグウエイト | MAX350g |
PEライン適合 | MAX5号 |
▼その他の番手
シマノ オシアEJ B63-3
全長 | 6ft3in |
---|---|
自重 | 164g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 130cm |
ジグウエイト | MAX230g |
PEライン適合 | MAX3号 |
シマノ オシアEJ B63-4
全長 | 6ft3in |
---|---|
自重 | 172g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 130cm |
ジグウエイト | MAX300g |
PEライン適合 | MAX4号 |
シマノ オシアEJ B63-6
全長 | 6FT3IN |
---|---|
自重 | 181g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 130cm |
ジグウエイト | MAX5号 |
PEライン適合 | MAX5号 |