管理釣り場について
“管理釣り場”とは、おもにトラウト(鱒)などが放流されている、人工的に整備された釣り場のこと。
池を利用したもの、川を利用したものなど、その形は様々で中にはプールを利用した釣り場も存在します。
管理釣り場で釣れる魚
管理釣り場の代表的な魚といえばニジマスが有名ですが、施設によってはヤマメ、イワナ、ブラウントラウトなどなど、じつに様々な魚種を狙うことができます。
料金や利用時間
料金は施設によっても様々ですが、1日券では5000円前後が相場。
時間は1日券、AM券、PM券、半日券など。
これも施設によって様々ですが、なかには3時間などショートコースで楽しめるところも存在します。
購入した釣券は、必ず見える所につけておきましょう。
管理釣り場に行く前にチェックしたいこと
レギュレーション
管理釣り場には、その施設ごとのレギュレーション(規定)があります。もっとも一般的なのは、カエシのある針の使用の禁止。
魚へのダメージを極力減らす為に、バーブレスフック(カエシのない針)の使用が基本です。
その他にも、施設ごとに使用できるルアーの種類や大きさの規定、魚の持ち帰り数の規定などがあります。なかにはキャッチ&リリースのみの施設もありますので、魚をお持ち帰りしたい方は要確認です。
また、施設内にも釣り禁止の場所がある場合がありますので、その点の確認もお忘れなく。
タックルについて
タックルは管理釣り場用のスピニングタックルを用います。
ロッドの長さは1.5m~1.8mの前後。軽量ルアーを扱うため、ロッドの硬さはUL(ウルトラライト)あたりがおすすめ。
リールは1000〜2000番のスピニングリールに、ナイロンライン3~4lb(ポンド)を巻いておきます。
管理釣り場の定番ルアーは1~3g程度の“スプーン”。
カラー、重さ、形状の異なるものを複数個用意しておくと安心です。
また、クランクベイトも定番ルアーの一つ。レンジキープがしやすいので、初心者の方でも非常に扱いやすいルアーです。
レンタルタックルもおすすめ
管理釣り場は大半の施設において、レンタルタックルがあります。
「まずは管理釣り場がどんなものなのかを体験してみたい」という方は、レンタルタックルからはじめてみるのもおすすめです。
アプローチ方法
リールを巻くスピード
リールを巻くスピード(リトリーブスピード)は、1秒にハンドル1回転が基本。
リトリーブスピードによって魚の反応が変わることもありますので、追ってくる魚の反応をよく観察しながら調整を加えていきましょう。
カラーやルアーのローテーション
カラーやルアーのローテーションは管理釣り場を攻略する上で非常に重要なテクニックです。
ローテーションはヒットルアーを探るといった意味合いもありますが、“見切られ対策”としての意味合いも含まれています。
管理釣り場の魚は、常日頃からルアーを目の当たりにしている状態。つまりルアーを見切る(ルアーに対してスレる)までのスピードが非常に早いです。
その為、常にフレッシュな(魚が見たことのない)ルアーを届ける意味合いも含め、定期的なローテーションが必要になってきます。
狙い目のポイント
自然の魚と同様、管理釣り場の魚であっても水の流れを好むのはみな同じ。流れのある場所は酸素量が多く、彼らにとっては過ごしやすい場所です。
また、魚は水流で流されてくる餌を、その流れの中で待ち構えるといった習性がありますので、流れの中は必ず攻めてみたいポイントです。
池タイプの管理釣り場であれば、流れ込みの他に、噴水やかくはん機といった水が循環されて流れが発生している所がとくに狙い目。
川タイプの管理釣り場であれば、川を区切る石積みから水が流れ落ちているような場所と覚えておいて下さい。
狙い目の時間
管理釣り場によっても異なりますが、一般的にはオープン直後(朝マズメに近い時間帯)、餌撒き直後、放流直後、閉店15分前(夕マズメに近い時間帯)などが狙い目。
自然の釣り場と管理釣り場の大きな違いの一つに、“餌撒き”と“放流”があります。
普段からペレットと呼ばれる餌を与えられている管理釣り場の魚。その為、餌撒き直後は魚の活性が格段に上がります。また、放流直後も魚がスレていない為、非常に釣れやすいです。
餌撒きと放流の時間は公表している場合と、していない場合があるので、気になる方は管理釣り場にお問い合わせください。
分からないことは積極的に聞いてみよう
「狙い目のポイントやヒットルアーが分からない……」そんな時は遠慮せずにスタッフの方に聞いてみましょう。
一口に管理釣り場といっても、魚が反応しやすいリトリーブスピードやルアーなど、釣り場によっても特徴があります。
釣り場の特徴を把握したスタッフさんがいるというのは管理釣り場の強みの一つです。