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チカサビキ釣り

【チカ】ワカサギそっくりな北海道のサビキ釣り定番ターゲット

コレって巨大なワカサギ?!いえ、チカという別の魚。北海道や東北地方でお馴染みな大衆魚についてご紹介します。

目次

ワカサギとそっくりな魚『チカ』とは

チカとは

北海道チカ

ワカサギと姿かたちがそっくりなこの魚の名前は『チカ』

ワカサギと同様にチカもキュウリウオ目キュウリウオ科に分類され、チカは一生を海で暮らす海産魚、ワカサギは川で産まれ、海で育ち再び川を遡上して繁殖する遡河回遊魚です。

ワカサギは環境に対する適応範囲が広いため、日本各地の湖やダムへ放流され利用されています。

チカの生息域と生態

チカ釣り

冷水を好み、東北地方と北海道に生息するチカ。

チカは生後1年で成熟し、繁殖期の3月から5月に河口部で産卵します。

産卵後も親魚が生き残る場合があり、3~4年生きるとされています。

チカの大きさ

大型のチカ

ワカサギよりもチカは大型で、20cm~25cm程度まで成長します。

中には、25cmを超えるチカもいて、大きなチカは「大チカ」と呼ばれます。

チカとワカサギの違いや見分け方

チカとワカサギはそっくり

ワカサギ

ワカサギは湖やダムで釣れる魚、チカは海で釣れる魚と考えれば、釣り場で大まかには判断することができます。

しかしながら、ワカサギ本来の生態としては、海で育つ魚なのでこの機会にワカサギとチカの簡単な見分け方をぜひ、覚えてみて下さい。

背ビレと腹ビレの位置関係に注目

チカとワカサギの見分け方

ワカサギとチカは、背ビレと腹ビレの位置関係に違いがあります。

背ビレの方が頭寄りにあれば『チカ』、腹びれの方が頭寄りにあれば『ワカサギ』です。

ちなみに、キュウリウオってどんな魚?

キュウリウオとは

キュウリウオ

冒頭でチカやワカサギはキュウリウオ科に分類される魚とご紹介しましたが、「キュウリウオとはなんぞや?」と疑問を持たれた方もいらっしゃるでしょう。

キュウリウオという名前のとおり、釣り上げると爽やかな胡瓜(きゅうり)の香りがするのが特徴です。

ワカサギやチカは、このキュウリウオに近しい種類の魚なんですね。

あの有名食材もキュウリウオの仲間

シシャモもキュウリウオ科

余談になりますが、日本人が大好きな“シシャモ”という魚も、キュウリウオ科に分類される魚です。

シシャモは、北海道の一部の地域でサビキ釣りで釣ることができます。

アユもキュウリウオの仲間

アユもキュウリウオ科

ちなみに、川魚としてとても有名な“アユ”も、キュウリウオ科に分類される魚なんです。

世界にキュウリウオ科に分類される魚は約13種類いるとされ、他には“シラウオ”もキュウリウオの仲間として知られています。

総じて、キュウリウオ科の魚たちは食べて美味しいという特徴があり、釣りの対象魚である以上に食材として知名度が高い魚と言えますね。

チカが釣れる場所と時期

北海道全域で釣ることのできる魚

チカ釣れる場所

話をチカに戻していきましょう。

チカ釣りは北海道で盛んに行われる釣り物で、道内全域で釣ることができます

秋から春が好機、年中狙える場所も

チカのサビキ釣り

一般的にチカ釣りのシーズンは秋から春にかけてと言われており、夏場は釣果が落ちる傾向にあります。

道内でも地域によっては周年狙える場所もあるので、チカ釣りに出かける際は行き先の最新の釣果情報を参考にすると良いでしょう。

チカは港湾部や漁港の釣り物

チカサビキ釣り

チカ釣りは北海道の港湾部の堤防や漁港などで行われる釣りで、近くに川が流れ込むような場所がとくに狙い目です。

チカの釣り方

サビキ釣りが一般的

チカサビキ釣り餌

チカは、アジやイワシを釣るのと同じようにコマセを使ったサビキ釣りで釣ることができます。

チカの群れが居れば、何匹も同時に釣れてくるので、魚釣り初心者の方でも数釣りが楽しめますよ。

チカ用のサビキについて

チカサビキ仕掛け

サバ皮やスキンタイプのサビキ仕掛けの他に、小さなウィリー(毛糸)が針に付いたタイプのチカ用サビキも販売されています。

コマセを手返し良く針に擦りつける為の道具スピード餌付け器を使うことで、コマセカゴを使わずとも効率良くチカを釣り上げることができますよ。

がまかつ スピード ウーリー チカ

コマセが染みやすいウイリータイプのチカ用サビキ。


掛かりの良い秋田狐針が使用されています。

大チカは1本針で釣っても面白い

チカ釣り

25cmを超えるような大チカが群れている場合は、一本針を使って1匹ずつ釣るのも楽しいですよ。

のべ竿やウルトラライトタックルを使って小気味いい引き味を感じながら釣り上げてみましょう。

チカの美味しい食べ方

大きいチカは骨を取ると食べやすい

チカの食べ方ワカサギと同様にチカもとても美味しい魚ですが、ワカサギよりもやや骨が硬いため、大きなチカは開いてから背骨を取っておくと食べやすいでしょう。

釣りたて新鮮なチカは包丁で、1日経ったチカであれば指を使って背骨を取り去ることができますよ。

ワカサギと同じく揚げ物で美味

チカの揚げ物

チカは、フライや天ぷら、唐揚げなど揚げ物との相性抜群です。

20cm程度のチカであれば、高温でしっかりと揚げることで骨も気にせず食べられますよ。

甘露煮が定番、大チカは煮つけも旨い

チカの煮付け

ワカサギと同様にチカも甘露煮が定番料理。甘露煮にすることで頭も骨も美味しく食べられます。

大きなチカが釣れたら煮つけもオススメ。甘辛いやや濃いめのタレとの相性が良いですよ。

大きいチカは塩焼きもGood

チカの塩焼き

大チカは塩焼きでも美味しく食べられます。

サッパリとして香ばしく、ついつい何匹も食べたくなる一品です。

チカにもアニサキスは寄生していた

チカの生食は要注意

チカはアニサキスに注意

釣りたて新鮮なチカは刺身でも美味しい魚として知られていますが、アニサキスが寄生する魚なので注意が必要です。

地域や時期、サイズによって寄生率は大きく異なると思われますが、僕が11月に道東で釣り上げたチカ35尾のうち4尾でアニサキスの寄生を確認しました。

▼アニサキスの基礎知識

手軽に釣れて美味しい魚『チカ』

チカ

今回の記事では、北海道の大衆魚とも言えるチカについてご紹介しました。

手軽にたくさん釣れて、美味しい魚ですので、北海道で魚釣りを始めてみたい方は狙ってみてはいかがでしょうか。

撮影・文:山根 央之

ライタープロフィール

怪魚ハンター山根ブラザーズ(兄)の記事一覧

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