ウサギアイナメ

ウサギアイナメの生態や釣り方、アイナメとの違いは?

今回ご紹介したい魚は、真っ赤な魚体が美しい“ウサギアイナメ”という魚。

釣りのターゲットや食材として高い知名度を誇るアイナメとの違いや、見分け方もお届けしていきます!

目次

ウサギアイナメの生態や特徴

ウサギアイナメとは

ウサギアイナメ

ウサギアイナメは日本海北部、オホーツク海、ベーリング海といった冷たい海に棲むアイナメの仲間で、日本ではおもに北海道に生息する魚。

アイナメの仲間としては大型で、最大で70cm前後にまで成長します。

ウサギアイナメの特徴

ウサギアイナメ

ウサギアイナメの特徴と魅力と言えば、ズバリっ“真っ赤な体色”でしょう。

もうひとつの特徴として、身が青っぽいんです。ちょっと食欲を欠く色味ですが……上質な白身魚で、とくに加熱料理との相性が良く美味しく食べられます

記事後半では、ウサギアイナメの青い身を使った料理もご紹介しますよ!

ウサギアイナメの生態

ウサギアイナメ

じつは、この真っ赤で青い身をしたウサギアイナメは全部オスなんです。

ウサギアイナメは雌雄や個体差で体色が異なり、おおむねオスは赤く、メスはやや青や緑がかった褐色です。

ウサギアイナメとアイナメの違いや見分け方

アイナメの仲間は12種類

ウサギアイナメとホッケの見分け方

アイナメの仲間は12種類が知られ、食材として有名なホッケもアイナメ科に分類される魚です。

本州ではアイナメやクジメ、北海道ではこの2種に加えて、ウサギアイナメやホッケ、スジアイナメなどを釣ることができます。

ウサギアイナメとアイナメの違い

ウサギアイナメとアイナメの見分け方

ウサギアイナメとアイナメの違いは、尾びれの形状に注目すると比較的簡単に見分けることができます。

ウサギアイナメは尾びれの後縁が丸みを帯びているのに対し、アイナメの尾びれ後縁は真っすぐです。

ウサギアイナメという名前の由来と別名

ウサギアイナメルアー釣り

おそらく『横顔がウサギに似ている』というで付けられたウサギアイナメという名前ですが、何とも微妙な感じですよね。

また、北海道ではアイナメやスジアイナメと区別せずに総じて「アブラコ」と呼ぶ場合もあります。

ウサギアイナメの釣り方

ウサギアイナメが釣れる時期と場所

ウサギアイナメ釣りポイント

ウサギアイナメの産卵期は秋とされており、産卵期になると深場から浅場へ移動してくるため、堤防釣りで狙う場合は9月から11月が好機とされています。

岩礁帯が隣接するような漁港や、堤防の敷石の切れ目やテトラ周りが狙い目です。

エサ釣り|ブラクリや投げ釣り

ウサギアイナメエサ釣り

ウサギアイナメはアオイソメを使った餌釣りで狙うことができ、ブラクリや投げ釣り用の仕掛けがオススメです。

ウサギアイナメは岩礁帯や敷石など、根掛かりやすい場所に潜んでいることが多いので、根掛かりを恐れずに海底が硬い場所を積極的に狙ってみましょう。

ルアー釣り|ワームを使ったロックゲーム

ウサギアイナメルアー釣り

根魚のジャンルに入るウサギアイナメは、ワームを使ったロックフィッシュゲームの対象魚として人気があります。

3~5in程度のクロー系やシャッドテール系のワームを使ったテキサスリグフリーリグで、ウサギアイナメが潜んでいそうな根をタイトに狙ってみましょう。

ウサギアイナメを釣るためのルアータックルについて

シンカーの重さ

ウサギアイナメを狙う際のシンカー

ウサギアイナメを狙う場合に使用するシンカーの重さは10~21gがメインとなり、状況によっては28g前後を使用する場合もあります。

メインラインとリーダーについて

ウサギアイナメ釣り

根掛かりの多い釣り方であるため、メインラインを太く、ショックリーダーをメインラインよりも若干弱くし、リーダーを長くとることを心掛けると良いでしょう。

基準としてはPE2~3号+フロロショックリーダー20lb~30lbを2ヒロ程度の組み合わせがオススメです。

ロッドとリール

ウサギあいなめを狙うタックル

ロックフィッシュ専用のベイトタックルが扱いやすいですが、シーバス用のスピニングタックルでも代用可能。

ロングキャストを必要とする釣りでは無いので、メインラインは100m程度巻ければOKです。

憧れのウサギアイナメを釣ってみて感じたコト

北海道でウサギアイナメを狙ってみた

北海道ウサギアイナメ釣り

子供の頃、魚釣りのゲームでウサギアイナメの存在を知って以来、ずっと釣って見たかったウサギアイナメを狙って北海道へ遠征してきました。

道東の堤防をランガンしながらウサギアイナメを探していきます。

真っ赤な魚体がとっても美しい

ウサギアイナメ釣り

丁寧に敷石の切れ目にワームを落とし込んでいくと、「トンッ!」っと吸い込むような感触のアタリ……そして、思いっきりロッドを煽ってフッキングを入れます。

イメージ通りの海底地形で、魚のコンタクトがあった瞬間からフッキングが決まるまでの流れがロックフィッシュの醍醐味ですよね!

根に戻ろうと突っ込む引きを往なしてキャッチできたのは、真っ赤な雄のウサギアイナメでした。

ウサギアイナメ以外にも色んな根魚が釣れて面白い

北海道ロックフィッシュゲーム

北海道のロックフィッシュゲームは、釣れる魚種が豊富なのも醍醐味です。

ウサギアイナメの他にも、各種カジカ達やギンポ類、クロソイやエゾメバルなど沢山の魚が釣れてくれました。

そんな楽しい北海道のロックフィッシュゲームで良く釣れたワームをご紹介しますね!

ウサギアイナメに効果的だったワーム

バークレイ ガルプ!ソルトウォーター パルスワーム 4in

独特な味とニオイで圧倒的な釣果を挙げるバークレイのガルプシリーズは、北海道でも大活躍!


ウサギアイナメを狙う場合は4in前後のサイズ感がオススメです。


 

サイズ4インチ
入数7本

バークレイ ガルプ! SWパワーホッグ

パルスワームより長さボリューム共にサイズダウンさせたいと感じた時に重宝するワーム。


今回の釣行では、ウサギアイナメだけでなく、ギンポの仲間やスジアイナメといった口の小さな根魚をヒットさせることができました。

サイズ3インチ
入数7本

エコギア ロックマックス

ガルプは液漏れや独特なニオイが苦手……そんな方にはエコギアのロックマックス4inがオススメ。


今回の北海道遠征でも良型のウサギアイナメがヒットしてきましたよ!

サイズ4インチ
入数8本

ウサギアイナメは美味しくないって本当?

ウサギアイナメを食べる人は少数派

ウサギアイナメ

北海道の堤防釣りをしている時に、ウサギアイナメの食味について地元の方に尋ねてみたんです。

すると、「アブラコを好んで食べる人は少ないんじゃないかな」と教えてくれました。

なんでも、ウサギアイナメなんかより、コマイやホッケといった美味しい魚が釣れるというのが理由だとか。

ウサギアイナメを捌いていく

ウサギアイナメを捌く

そうとはいえ、やぱりウサギアイナメの食味が気になるので雌雄1匹ずつだけキープさせてもらい、冷凍便で自宅へ発送しました。

帰宅してすぐにカッチコチのウサギアイナメを解凍して捌いていきます。

本当にオスの身は青かった

ウサギアイナメの身

3枚におろしてみるとビックリ、オスの身が青いんです。

確かに、この色味は食欲が落ちるというか、美味しそうには思えません……。

ちなみに、メスの身は綺麗な白身魚といった印象です。

ウサギアイナメは焼き料理との相性が良い

ウサギアイナメの刺身

ウサギアイナメの身

まずは、ウサギアイナメの刺身からいただきます。

オスとメスの身を並べるとオスの青さが際立ちますが、意外と雌雄で味に大差はなく、臭みはまったくありませんが脂や旨味が少ない印象です。

今回は冷凍庫で4日間保管したため、アニサキスのリスクは少ないと判断しましたが、ウサギアイナメの生食はアニサキスに充分注意しましょう

▼アニサキスの基礎知識

ウサギアイナメの塩焼き

ウサギアイナメ塩焼き

刺身と並んで素材の味が分かりやすい塩焼きでもウサギアイナメを食してみますが、やはり刺身と同様にやや味気無さが気になります。

臭みがなくサッパリとしていてとても食べやすい反面、やはりどこか物淋しさを感じる食味です。

ウサギアイナメの煮つけ

ウサギアイナメの煮付け

続いて、ウサギアイナメの煮つけを作ってみましたが、コレはまずまず旨い!

煮付けても身が硬くならず、身離れも良く、魚体が大きいこともあって食べ応え抜群です。

ウサギアイナメのソテー

ウサギアイナメソテー

ニンニクで香り付けしたオリーブオイルでウサギアイナメの切り身をソテーし、チーズと合わせてみました。

チーズとニンニクの香りが引き立ちとても美味しい一品です。

さっぱりとした食味なので、上手く味付けすると一気に美味しい魚に変身する印象ですね。

ウサギアイナメの味噌汁

ウサギアイナメ汁

ウサギアイナメのアラや頭を使って出汁をとった味噌汁。想像どおり、あっさりとした出汁ですが味噌との相性は良く、汁物でも美味しく食べられることが分かります。

大きな頬肉は触感がとても良く美味。これを捨てるのはもったいないですよ!

確かに、北海道にはもっと美味しい魚がいる

ウサギアイナメ

他にも天ぷらやフライなどでも美味しく食べることができたウサギアイナメでしたが、脂が乗ったホッケと比べてしまうと道民の方の言葉の意味がよく理解できました。

ちなみに、アイナメと比べてもウサギアイナメは旨味や脂が少ないかなといった印象。

ウサギアイナメは決して不味い魚ではありませんが、どちらかと言うとルアーフィッシングでのゲーム性を楽しむ魚かなと僕は感じました。

自分のイメージする海底地形とウサギアイナメの居場所がマッチした瞬間に訪れる明快なバイトが病みつきになる魚ですよ!

撮影・文:山根 央之

ライタープロフィール

怪魚ハンター山根ブラザーズ(兄)の記事一覧

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