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鈴木斉インタビュー「いい道具は自分の腕をカバーしてくれる」すべての海と魚たちに愛される男が語った、釣りの成功哲学とは?(2ページ目)

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Chapter 2

いい道具は自分の腕をカバーしてくれる

 

ーー 鈴木さん自身、釣りを仕事にしてみて難しいと感じる点はありますか?

一番悩ましいことは、「毎年同じ結果にならない」ということかな。自然が相手である以上、去年通用した釣り方や場所が、今年は当てはまらないというのはザラにあります。たとえば、冬から春へと向かい、どんどん気温が上がっていくのに、海の中はまだまだ冷たく冬のままだったりする。まずは魚の居場所を探すこと。それが本当に大変な作業です。

ただ、そういった海の状況を察知して、フィールド(ロケ地)そのものを変えたり、自分で試行錯誤して魚に近づくことが、釣りの楽しみとも言えます。

 

 

ーー 釣りの撮影は、常に失敗できないプレッシャーとの戦いだと思います。準備も入念にされているのではないでしょうか?

準備は大事ですが、漠然と準備するのではなく、「いい状況」と「悪い状況」どちらも想定して準備するのが大事ですね。魚がどんな状態にあったとしても、アングラー側が合わせられるようにしておきます。

 

 

ーー メンタル面での準備はどうしていますか?

正直、深く考えてもしょうがないんですよ(笑)。「いれば釣れるでしょ?」くらいに楽観的に考えているので、プレッシャーもない。極論、そこに魚がいなければ釣れないわけだから。ただし、スポットを見切るにしても、「これだけやって釣れないなら魚はいない」、そう断言できるくらいには精度を上げているつもりです。長年の経験からくる、自分の直感を信じること。それも魚を釣るために大事なことだと思います。

 

 

 

ーー 道具選びについて、鈴木さん流の哲学があれば教えてください。

タックル(道具)はできるだけいいものを使った方がいいですよ。いい道具は腕をカバーしてくれます。よく初心者の方で、「始めたばっかりだから、そんないい道具はいらないんですよ」と言う人がいますが、僕はまったく逆の考えです。腕もなくていい道具もなかったら、どうやって釣るのよ? と(笑)。

どちらかと言うと、いい道具に見合うように自分の腕前を磨くほうが、釣りも楽しくなります。「これ以上のモノはない」という道具を使って、それでも魚に逃げられたときは、道具のせいではなく自分の腕のせい。自分に言い訳をしないためにも、いい道具を使うんです。

 

 

 

 

ーー マグロやヒラマサなど、ビックゲームを得意とする鈴木さんですが、シーバス釣りの魅力についてはどのようにお考えですか?

シーバスはシーズナルパターンが確立しやすく、他の釣りに比べると再現性も高いことが魅力だと思っています。海に行かなくても身近な河川で釣れて、その気になれば仕事が終わったあとのちょっとした時間でも楽しめる。そんな手軽さがあるのに、メーターオーバーの魚と出会えるチャンスがあるなんて、それだけで夢があるじゃないですか? いろんな釣りをしてきましたけど、こんな釣りはなかなかありません。

 

ーー 「手軽」とはいえ、ロケ(撮影)で魚を引き出すことは容易ではないと思います。

やっぱり、いくらシーバスと言っても、1日のうちにチャンスはそう頻繁に巡ってくるわけじゃない。だから確実に一匹を獲るためにも、タックルやウェア、細かいギアに至るまで、妥協しない道具選びをすることです。とくにナイトゲームにおいて、刻一刻と変わるフィールドの状況を正確に把握するためにも、ヘッドライトは軽視できないギアだと思っています。

 

 

ーー ついつい後回しになりがちなヘッドライトですが、鈴木さんにとっては、こだわるべきタックルの一つなんですね。

フィールドの情報収集だけでなく、安全面においても重要な役目を果たしてくれます。ルアーを選んだり、ラインを結んだり、魚を取り込んだりと……一連の流れはヘッドライトがないとまず成立しない。選ぶときに重視するのは、圧倒的な光量があるかないかです。

 

 

 

ーー この度、着用されているレッドレンザーのアンバサダーに就任された鈴木さんですが、じつは以前から同社の製品を愛用していたそうですね。

僕がレッドレンザーのライトを使い始めたのは、当時、たまたま目にした広告がきっかけでした。洞窟だか森林だったと思うんですが、そのライトで前方を照らすと、目の前が“パッ”と明るくなるという、センセーショナルな広告だったんです。「これ、絶対嘘だろ〜!?」って半信半疑でしたが、どうしても気になったので取扱店に行ってみた。

 

 

ーー 実物を手にしてみて、いかがでしたか?

びっくりしましたね(笑)。試しに暗い倉庫でスイッチを入れたんですが……もうその瞬間、照明で照らしたみたいに明るくなって。「これは今までのライトとは、光量のレベルが違うなぁ!」と。

すぐに1本購入させていただいて、さっそく夜のフィールドで試してみたら、それまで見えなかったものが“見える”んです。水面の小魚だけでなく、地形の変化(消波ブロックやストラクチャー)まで透けるように見えた。同行者のライト(他社製)の光がかき消されるほど強烈な光量に、感動すら覚えるほどでした。

 

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出典:レッドレンザージャパン株式会社

 

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Chapter 3

バカ」になれば、道は開ける

 

ーー 「好きなことを仕事にしたい」と考えている人も多いと思います。なにかアドバイスはありますか?

もうとにかく、自分が好きなことに対して、バカになることですね。〇〇バカというのは褒め言葉で、そのことを考えすぎるあまり、時間も情熱も金もすべて注ぎ込んでしまう人のことを言います。でも実際には、“ホンモノのバカ”になれる人って少ない。SNSウケを狙いすぎていたり、他人からどう見られるかを気にしすぎている人が多いんですね。

自分がやりたいこと、好きなことは世間が決めるわけじゃない。釣りでいえば、「もっと釣りたい」「誰も釣っていない魚を釣りたい」っていう強い情熱が、いつかどこかで誰かの目に留まり、日の目を見ることになる。だから、自分が好きなことを、誰にも負けないくらいクレイジーに、とにかく突き抜けて極めることが大事なのかなぁと思います。

 

 

ーー プロとして成功するためには、腕を磨くこともそうですが、人脈を築くことも重要だと思います。

これは釣りだけの話じゃなくて、一つのことにエキスパートな人たちは、僕のまわりをみても魅力的に見える人が多いですよ。そうすると、同じような高い志をもった人たちが自然と集まってくる。僕がグルーパーボーイズ(※1989年結成。JGFA最大の釣りクラブ)に加入したのが16歳のときで、オフショアで言えば、茂木陽一さん、北村秀行さん、皆川哲さん、永井誠一さんと知り合うことができた。参加したイベントをきっかけに、村越正海さんに釣りを教えていただいたこともあります。第一線で活躍する人たちと関わる中で、自分の品格や腕も磨かれていく。

当時はSNSもなかった時代。今に比べれば、人脈を作りにくかったかもしれません。でも、釣りバカも極めれば、すごい人たちとどこかで必ず交わる機会が出てくるんです。ただの“釣り好き”ってだけでは、そこまでは辿り着けなかったと思います。

 

 

ーー 最後に。鈴木さん自身の今後の展望について聞かせてください。

もともとアウトドアショップに務めていたときから、釣り業界の中でもインストラクター(釣りの魅力や釣り方を教える側)のような立ち位置で仕事ができれば、それこそ理想的だと考えていました。トップアングラーで在り続けたいというのも、昔から変わらない夢であり目標です。ラッキーなことに、それが今なんとなく叶ってきているのかなぁと。

だから次の目標は、「まったく仕事をせずに、釣りだけをやる生活」を実現することです(笑)。魚が東にいれば東へ行き、西にいればそれを追いかける。「GT釣れているよ!」と聞けば沖縄に行きたいし、「マグロ釣れているよ!」と聞けば、今すぐ青森に行きたい。バチが抜ければ、シーバスにも行きたくなるのが釣り人の性ってものでしょ?

釣りに行きたいけど、仕事があって行けないという状況をどう打破するのか。もうそれが、最終的なゴールなのかなと考えています。

 

撮影 / Trevor Williams (Tdub Photo)
文 / TSURI HACK編集部
Sponsored by レッドレンザージャパン株式会社

 

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鈴木 斉
高校卒業後、「釣りがしたい」という一心でアウトドアショップに就職。在籍中も有数のメーカーとスポンサー契約、メディアへの出演など、フィッシング部門のカリスマ店員として名を馳せる。その後、「釣りの時間を今以上に確保したい」という思いで独立。技術レベルの高さはもちろんこと、長時間におよぶロケにおいても“切れない集中力”には、業界でも定評がある。茨城県出身。1973年生まれ。

 

この記事で取り上げたアイテム

出典:レッドレンザージャパン株式会社

「MH4」の詳細をチェックする

 

出典:レッドレンザージャパン株式会社

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出典:レッドレンザージャパン株式会社

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