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スモールマウスのワームアクション

スモールマウスのワームアクションに悩んでいる方へ

スモールマウスバスに有効なワームのアクションは、動かし続けるか、止めておくか

みなさんは、こんな話を聞いた事ありませんか? 実際の所はどうなのか? どうしてそう言われるようになったのか? 桧原湖プロガイドである高梨洋平が解説します。

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目次

「動かし続けるか、止めておくか」

スモールマウスバスのワームアクション
スモールマウスバスに有効なワームのアクションは、動かし続けるか、止めておくか

みなさんは、こんな話を聞いた事ありませんか?

他にも、「野尻湖は止める。桧原湖は動かす」「1分以上は止めておく」なんて話もあります。

これを実践して、成功している人もいれば、惑わされて終わってしまった……という人も居ると思います。ちなみに僕は後者でした(笑)

では、実際はどうなのか? そして、何故そう言われるようになったのか?

高梨
今では自分なりの答えを持っているので紹介したいと思います。

高梨は最初、噂に惑わされた

野尻湖

今から遡る事10年前。2009年~2011年の3年間JB桧原湖シリーズに参戦した後、2012年からJBマスターズシリーズに参戦し、毎年秋の野尻湖戦が組まれていました。

桧原湖のスモールの釣りについては、まったく情報を入れない状態からスタートしたので、先入観なく釣りをしていました。

2012年に初めて野尻湖を訪れる際に「野尻湖のスモールは桧原湖より癖が強い」「動かし続けるか止めておくか」「引っ掛かった所でずっと止めておく」という話を多方面から聞きました。

高梨
で……その結果、それらを実践しても全然釣れない!

それらしきスポットで1分以上止めるという事をやっても釣れないし、そんな調子だから自信を持って止めておく事もできなくなってくるしで、釣れなくなる一方。

自分の釣り人生で最も噂?定説?に惑わされました(笑)

結局、この2012年の野尻湖戦はいかんせんワームで釣れなかった為、シャッドキャロに頼らざる得ませんでした。(シャッドキャロが割と効いてくれたから助かりましたが)

桧原湖でやっている普段通りの釣りをしたら……

野尻湖戦のプラクティス

前年で、すっかり野尻湖のワームの釣りに苦手意識を持ってしまった2013年、再び秋の野尻湖戦のプラクティス。

「一度、普段通りに桧原湖と同じように釣りしてみよう」と、普段通りにライトキャロをズル引き&ちょいステイしたり、ダウンショットをシェイクしたり、普通の釣りをすると、普通に釣れるではありませんか!(笑)

高梨
なんなんだよあの都市伝説は!全然桧原湖と一緒じゃんかよ!去年戸惑った時間返せよ!

……なんて思ったりもしましたが(笑)

釣り込んでいくうちに「動かし続けるか止めておくか」「野尻湖は止める。桧原湖は動かす」と言われるようになった理由というか、真相を自分なりに理解して来ました

と、いう事で、次項から詳しく自分なりに解説して行きます。

「動かし続けるか、止めておくか」の真相

スモールマウスのワームアクション

「動かし続けるか止めておくか」だけではちょっと言葉足らずかなと感じています。

正確に表現するならば「不自然な動きを抑えて、なるべく一定に動かし続けるか、止めておくか

つまりは「不自然を極力排除する」所にあると思います。

「止めておく」事も人間が動かさない訳ですから自然ですよね。サイトでも放置で食わせるのは常習手段です

一定のリズムで動き続ける。これも自然です。サイトで魚の反応を見ながら食わせるアクションを入れる時以外は、基本的に一定の動きで食わせるのがバスフィッシングの主流になっていると思います。

近年のスモールマウスの釣りにおいては特にその傾向は強いかもしれません。

高梨
もちろん、絶えず動かす事でワームの実態を観察し難くして見切らせないという考え方もありますね。

大切なのはバスに「不自然」と捉えられないようにする事

ダウンショット

例えば、桧原湖の今昔。昔は極端(不自然)なハングオフでも良く食って来ました。

しかし昔よりプレッシャーが高くなった昨今は、極端なハングオフで食って来る事は少なくなり、小さく優しいハングオフ程度ならバイトチャンスになり得るという感じ

極端なハングオフが、バスに「不自然」と認識される事が増えたんだと思います。

シェイクも同じ。一定のシェイクと不安定なシェイクとでは、一定の方が基本的に釣れます。不安定だと、どうしてもバスには不自然と捉えられていると思います。

高梨
なので、バスに「不自然」と認識されてしまうかどうかが、運命の分かれ道。

言ってしまえば、不自然と認識されなければ最初の関門は突破。その先の動かし方は多岐に渡り、その日その時の魚の好み次第。それに合わせる事が最優先です。

シェイクとステイを織り交ぜる、もしくはズル引きとステイを織り交ぜる動きでも、魚から見て不自然でなければOK。問題なく食って来ます。

もちろん、状況次第でリアクション気味にトゥイッチ&ステイでメリハリを効かす方法だってアリ。ハマれば良く釣れます。

つまり……ここまで書いておいて、こんな事を言うのもなんですが、結局は「その時次第」なんですよね。

ただし、スモールマウスは感覚器官が優れておりルアーを観察する能力に長けているが故に、どうすればより食わせられるか試行錯誤した結果、延々放置という究極系に辿り着く事があるのも事実。

「放置が釣れる」が定説になっているのは、その辺りが関係しているのでしょう。

「野尻湖は止める、桧原湖は動かす」の真相

スモールマウスバス

これについては、両者を比較した言い方をすると確かにそうかもしれません。

野尻湖は桧原湖より水の透明度が高く、湖の面積に対して釣り人が多くプレッシャーも高め。ストラクチャーも乏しい。

桧原湖よりもワームを動かさないでいた方が良い要素は多いですよね。

ただし、それはあくまでも比較した場合です。野尻湖でも動かした方が釣れる時、動かして釣るメソッドはいくらでもあるりますし、桧原湖で放置がよく食う時もあります

僕のガイドの桧原湖スモールレコードも水面放置で釣れています。

野尻湖だから放置が良いだろう。桧原湖だから動かした方が良いだろう……とは思わず、その日の正解を探して行きましょう

その結果、定説通りかもしれないし、逆が良いかもしれません。

高梨
野尻湖だから、桧原湖だから、なんて考えていると昔の僕みたいになっちゃいますよ~。情報は魔物です(笑)

結局、スモールを釣る上で間違いないアクションとは……

スモールマウスのワームアクション

相手は生き物(自然)。結局は、その日その時の魚の好みに合わせるしかないので、“間違いないアクション”は明言できません。

ただ、それでもやはり「基本」は存在するので、それをお伝えします。

全てのライトリグに共通する基本

まず、過度なスタック、極端なハングオフはなるべく避けましょう

先述した通り、ある程度プレッシャーが掛かったフィールドでは極端なハングオフは魚に不自然と捉えられ見切られる事が多いです。(それが効く事もたまにありますけどね)

その為には、引っ掛かりが多いエリアではなるべく軽めのシンカーを使う事、スタックを躱せる張りのあるロッドを使う事

例えば、桧原湖のライトキャロ用ロッドとして生まれたワイルドサイドWSS-ST66Lというロッドがありますが、スタックを躱す事ができる一方、軽量シンカーでの操作感も損なわない絶妙な硬さのハードソリッドティップを持つロッドとなっており「釣れるズル引き」をサポートしてくれます。

レジットデザイン(LEGIT DESIGN) ワイルドサイド WSS-ST65L Solid Tip Model

全長6ft5in
自重 86g
継数1本
適合ルアー1.8-7g
適合ライン3-6lb

30トンカーボンハードソリッドティップを搭載

シェイキングの基本

ダウンショットやネコリグ、ジグヘッドでのシェイキングでは、「一定のリズム」がとても大事です。

簡単そうで、じつは難しい「一定」。

操作時に視線を向けるべきはロッドティップではなく、ラインです。ラインが一定の波打ちをしていれば、一定のアクションができていると思って良いと思います。

ラインをピンピンと張り過ぎる事なく、波打たせる程度でルアーを手前に動かして来れるタックルのバランスも重要ですね。

ズル引きの基本

リグを問わず、ズル引きをする場合は「ズル引き&ステイ」が基本。

僕の場合、5~40cmくらいズル引いて、一瞬~5秒程度のステイを入れる感じ。極端に長いステイはあまり入れませんが、こまめにステイさせます

ベースはこのような感じで、それで魚は居るけど食わない……という状況になった時、目線やリグ、ワーム、カラー、動かし方等を変えて食わせる方法を探って行きます。

基本から、応用へ

スモールマウスのワームアクション

基本はあくまでも基本ですので、それに縛られてしまうのはNG。

僕も毎日のように湖に浮いていても「どう動かすのが良いかな~」と日々探しながら釣りをしています。

高梨
まずは基本を習得して、そこから応用力を磨いていきましょう!

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