欲深き、釣り人という生き物
釣りにいくと好調な日にあたることがあります。いわゆる『大漁』と呼ばれる日で、みなさんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
長期保存(冷凍)は食味が落ちる!
大当たりの日に遭遇すると、夢中になって釣りすぎてしまうことがあります。なにせ、自分で釣ってきた魚をいただく(食べる)ことほど、幸せなことはありません。
すぐ食べきれない魚は冷凍すれば良いのですが、長期の保存は明らかに食味が落ちるのも事実です。
“高性能冷凍庫”という新たな選択肢
しかし、そんな問題を解決してくれるのが、今回ご紹介するハイアールの高性能冷凍庫(150L上開き式冷凍庫 JF-TMNC150A)です。
正直、“お手頃価格”とは言えません。しかし、「魚の鮮度落ちが気になる」人や、「できるだけ長期保存したい」と考えている人にはおすすめのアイテムです。
この冷凍庫、独立した大容量のスペースを確保できるだけでなく、一般的な冷凍庫とは一線を画す、“とある機能”を備えています。
ハイアール『JF-TMNC150A』とは?
さて、この冷凍庫……「超低温冷凍を大容量で可能にする」という、今まで家庭向けの製品には無かった、非常に意欲的な製品と言って良いでしょう。
実際に運用してみたところ、魚を釣って食べることが常態化している釣り人にとっては、あまりにもマッチしすぎる逸品だったのです。
−50℃の超低温冷凍
この冷凍庫の一番の特徴であり、特筆すべきポイント。それは−50℃という超低温で冷凍保存が可能ということ。(一般的な家庭用冷凍庫のほとんどは、−18℃で設定されています)
「釣った魚を冷凍したら、スカスカになってしまった」、そんな経験をお持ちの方も多いことでしょう。
魚や肉にはミオグロビンという成分が含まれており、時間が経過するとともに成分が変化(メト化)します。それが味や見た目に影響を及ぼすと言われているのです。
※飲料メーカー指定の凍結用ペットボトル以外は破損する恐れがあります。
超低温冷凍ともなると、モノを取り出すときには手袋が必要です。当然、凍り方も−18℃とはケタ違い。カチカチに凍ります。
安全性を考慮して、管理者以外が簡単に開けられない様に、鍵を標準装備しています。万が一に備え、お子様がいる人も安心です。
庫内温度は−50℃から−15℃まで任意で設定ができます。そのため魚や肉などを保存しないようなときには、消費電力を抑えた使い方もできるので、非常に便利です。
150Lの大容量で安心
冷凍庫のサイズは幅940mm×奥行565mm×高さ880mm。150Lと大容量です。超低温冷凍により長期保存が可能であるため、備蓄庫として運用することもできます。
大型ではあるので、軒下やガレージなどのスペースをお持ちの方がベストかもしれません。

150Lと聞いても、いまいちピンとこないかもしれませんね。70cmほどの魚であれば、まるごと入ってしまうほどの大きさです。
横幅が狭く縦長な形状の冷凍庫だと、どうしても下に保存したモノが取り出しにくいもの。長期保存を考えると、この横長の形状は利便性が非常に高いのです。
直冷式の冷却で、長期保存による“乾燥”を防ぐ
長期間冷凍すると、乾燥や冷凍焼けが気になるところですね。この冷凍庫はファンを回さないタイプの直冷式。冷却器の冷気によって冷凍するので、風による乾燥を防ぐことができます。
参考までに、こちらは−18℃の冷凍室で数ヶ月保存していたサバ(釣りエサ)です。気がついたらこんなに乾燥しています。
運転音は45dBと静粛性にも優れる
−50℃まで冷える冷凍庫なら、それなりに運転音もうるさいのでは? そう気になる方も多いかと思います。この冷凍庫のスペック上の運転音は45dB。
45dBが一般的にどれぐらいかというと、室内で日常会話している程度。道路騒音で例えると「聞こえるがほとんど気にならないレベル」と言われています。
実際の体感ではどうでしょうか? 冷凍庫の真横に居たら「ブーーー……」という鈍い音がして、流石に気になります。
しかし、窓一つ挟めば本を集中して読めるほどの微音。
気になる電気代は?
家電を選ぶ上で気になるのは電気代。ランニングコストは軽視できません。−50℃時の年間消費電力量は、メーカー表記で50Hzで1150kWh/年、60Hzで1050kWh/年といったところ。
1kWh/27円として換算すると、それぞれ年間50Hz/約31,050円、60Hz/28,350円。これをどう捉えるかは、正直なところ人それぞれでしょう。
このあたりは「釣れた魚の鮮度を保ち、ベストな状態で保存できるならやむなし」「備蓄用品としては必要」と、割り切ってしまうのも手でしょう。