アルティメイトスペックで実釣してみた
6万円の釣り堀竿って……ちょっとやりすぎなんじゃないの?
1万円の竿で十分楽しめていますが?
こんな声が聞こえてきそうですが、ぶっちゃけ、筆者もそう思います(笑)
その一方で、海上釣堀はシビアな状況も多く、仕掛けや釣り方で釣果が大きく変わることも周知の事実。
そこで今回は、今まで安い竿で海上釣堀を楽しんでいた筆者が実釣を行い、アルティメイトスペックの“存在価値”を確かめます!

ということで、7月の半ばに淡路島の「淡路じゃのひれフィッシングパーク」へと行ってきました。
天候は曇りで潮周りは大潮、水温は23℃ほど。
貸切ではなく、他4名の方と同じマスで釣りをします。
まずはズボ万能400でウキ釣りから始めます。
とにかく食わせることを優先し、グレ針8.25号+ハリス2号+ウキ5Bのフィネスな仕掛けをセレクト!
タナ取り後、底から10cm程度を狙いダナに設定し、マダイを狙います。
すると、前アタリの後にウキがしっかり消し込む、“THE・マダイ”なアタリが!
かなり細いハリスですが、竿の真価を見るために糸を一切出さずにやりとり。
難なくアベレージサイズのマダイをキャッチ。
魚を強引に浮かせるというよりは、無駄に暴れさせず、スムーズにタモへと入ったのが印象的でしたね。
ウキ釣りを続ければマダイはそれなりに釣れそうでしたが、泳がせ330を曲げたかったので青物狙いにチャレンジ。
向かいの方がダンゴエサで青物を釣っていたので、青物の活性も上がっていそうです。
結局すぐには釣れなかったのですが、ここでチャンス到来!
待望の青物放流タイム。
水中を観察すると、放流された青物が表層を泳ぎまわっています。
すると、投入直後にイケスの真ん中でヒット!
アワセを入れると強烈なダッシュで突っ込まれ、思わず竿をのされてしまいました(笑)
こちらも体勢を立て直して反撃!
竿のパワーを信じ、曲げ込んで魚を浮かせます。
素早く寄せてくるも、際でかなり抵抗します。
なんと、ブリかと思ったら上がってきたのはヒラマサ!
ネットインした瞬間にハリが外れて焦りました(笑)
日中に差し掛かると青物もマダイも活性が下がり、周りの方も竿が曲がらなくなりました。
風もなく、鏡のようになった水面をフグの幼魚が波紋を作りながら泳いでいます。
ウキ釣りをしていると、色付き針の塗装が剥がされるので、底付近にもフグとベラがたくさんいるのでしょう。
ここでアプローチを変え、へち誘い300を使って探り釣りで低活性なマダイを狙ってみました。
イケスの角にダンゴエサを落とし込み、底から1m付近を竿で誘い下げます。
Bのガン玉を針の軸に打ったものをダンゴエサで包み、できるだけナチュラルにフワフワと落とすことを意識。
少しずつ落とす位置を変えながら、エサ取りらしきアタリがある場所は避けます。
探り続けていると、エサ取りとは異なるもたれるようなアタリが! しかし、体が反応できず(笑)
「これは!」と思って、再度同じ場所を誘い直すとヒット!
やはり違和感の正体は本命!
終了間際の時間帯になんとかマダイを追加できました。
これは間違いなく、へち誘い300の感度で獲れた1枚でしょう!
釣れない時間にくわせ350を使った置き竿釣法も試してみましたが、残念ながら釣果はありませんでした。
カメラマンとして同行していた編集部しみけん氏が、撮影の合間に魚を掛けていたようなので、後ほど使用感などを聞いてみました。
今回はヒット数が少なかったものの、掛けた魚はすべてキャッチでき、なんとか少ないチャンスをモノにできた釣行でした。
使う前は疑いの目で見ていましたが、1匹でも多く喰わせ、1匹でも多くキャッチしようと考えると、「釣り堀竿も“このレベル”になるのか」と納得させられました。
たしかに安い竿でもそこそこ楽しめる釣りですが、使ってみると各動作において価格相応の出来を感じられると思います!
海上釣り堀をよく研究して作った竿だと感じさせられました!