極先調子170をインプレ
次に極先調子170の使用感をインプレします。
ベーシックな先調子178に対し、少し尖った玄人好みの1本でしたよ。
ロッドが操作を求めてくる
穂先の入りが短くて全体的にシャープな分、細かく速い誘いがしやすく、深場にもアクションを伝えやすいです。
その反面、仕掛けを浮かせやすく、慣れていない方はボトムキープが難しいかもしれません。
実釣中はクラッチを切った状態でアクションしたり、少しずつ糸を出したりして対応しましたが、流し過ぎないように注意が必要です。
オートマチックに釣りができる先調子178に対し、極先調子170はアングラーの操作を求めてくるロッドだと感じました。
また、先調子よりも張りがある分、アンダーハンドキャストでの飛距離が伸びる印象です。
操作感度が高い
穂先の入り幅が短く、硬くて張りがある分、底質や潮の流れなどの変化が判りやすいです。
全体的に操作感度が高く、障害物が多い釣り場でテクニカルな釣りが楽しめます。
また、感度の高さからオモリを微妙に浮かせて海底を叩く誘いをしやすかったのも印象的でした。砂地をオモリで叩くと砂煙が舞うので、タコを寄せられている気がします。(アマダイ釣りのようなイメージです)
その一方でアタリに対する感度は先調子178でも十分で、操作時の感度が大きな違いだと思いました。
根周りで真価を発揮
地形変化が判りやすくてダイレクトに仕掛けを動かせるので、底が荒い釣り場には極先調子170がハマります。
感度と浮かせやすさを活かせば、根掛かりを回避しつつタコを誘うテクニカルな釣りが可能。
根の荒いポイントが多い東京湾などには適しており、明石でもロープや海藻が多いエリアでは使いやすかったです。
実釣での検証は行えませんでしたが、水圧によって誘いやアワセが効きにくくなる深場でも良さそうな気がしました。
プラスαの安心感がある
先調子と比較してベリー部分にハリがある分、タコを引き剥がしやすい印象です。
実釣時には、アワセが効きにくい船下でキロオーバーがヒットしましたが、難なく引き剥がして取り込めました。
パワーは先調子178でも十分ですが、タコの足が障害物に届きやすい荒い場所ではより安心感があると思います。
両機種とも良いロッドです!
両機種ともコスパに優れた良いロッドでしたが、使用感や適した釣り方は明確に違うことが印象的でした。
どちらか1本を選ぶなら(初めてタコロッドを買うなら)、万能でオートマチックな先調子178がおすすめです。
根が荒いポイントを想定したり、既にベーシックなタコロッドを持っているなら、極先調子170が良いでしょう。
もちろん、2本使い分けると釣りの幅が一気に広がりますよ!
がまかつ ラグゼ オクトライズ フネタコ 先調子178
がまかつ ラグゼ オクトライズ フネタコ 極先調子170