実売2万円の船タコロッド
一昔前までは兵庫県明石のご当地的な釣りものでしたが、今やその人気が東京湾などにも飛び火して各地で盛り上がりをみせる船タコ。
従来はテンヤ仕掛けが主流でしたが、近年はタコエギを用いた釣り方がポピュラーになり、それにともなって各社から専用ロッドが続々とリリースされています。
今回はそんな船タコロッドの中から、実売約2万円の「ラグゼ オクトライズ フネタコ」を紹介します!
ラインナップ
番手 | 全長(m) | 自重(g) | 仕舞寸法(cm) | 継数(本) | 適合重量(号) | 先径(mm) | 使用材料(%) | 定価(円) |
極先調子170 | 1.7 | 145 | 127 | 2 | 25-80 | 1.4 | カーボン:90.0,グラス:10.0 | 22,500 |
先調子178 | 1.78 | 145 | 135 | 2 | 25-80 | 1.4 | カーボン:90.0,グラス:10.0 | 22,500 |
オクトライズ船タコの特徴
まずはオクトライズフネタコのスペック的な特徴から紹介します。
ブランク
ブランクのメインマテリアルはカーボン素材です。(先調子・極先調子ともにカーボン90%、グラス10%)
グラスの割合が多いロッドと比較すると、ハリがあり、40〜50gほど軽量に仕上がっています。
とはいえ、カーボン比率の高い船タコロッドの中では特別軽さに特化しているわけではなく、「操作性とパワーのバランスを重視したロッドなのかな?」という印象です。
穂先
穂先は柔軟なグラスソリッド仕様です。
穂先自体に塗装はされていませんが、トップから3番ガイドまでのスレッドがオレンジとグリーンで交互になっています。
先調子と極先調子を比べると、極先調子は入り幅が短くなっていることが特徴です。
ガイド
穂先の1〜4番ガイドにはLDBガイドを採用しています。
LDBは穂先側に傾斜した形で、これによって糸を拾いにくく、絡んだとしても解きやすいことが特徴。
ちなみに、トップガイドのみSiCリングです。
タコ釣りの聖地明石で実釣!
「竿は使ってみないとわからない」ということで、タコ釣りの聖地“明石”に行ってきました!
価格と性能のバランスは如何程なのか?
先調子と極先調子はどちらが使いやすいのか?
実釣は7月の半ば、当日の天候は晴れ。潮周りは中潮、水温は近辺で25℃程度でした。
近況の釣果は、竿頭で10〜20杯程度とのとこ。
ここ数年はタコの個体数が減っていることもあって、大釣りをするのは難しそうな状況です。
10杯を目標に頑張ります!
まずは王道的な調子の先調子178から使います。
ポイントの水深は10m程度。
潮は緩めで風も弱く、仕掛けも船もさほど流されない状況です。
しかし! というか案の定、1時間ほど経ってもまったくアタリがありません……。
周りではポツポツとタコが上がり、両隣の方も釣っていたので、完全に取り残されています。
周りを見てみると白系のエギや脂身への反応が良さそうなので、スパイクロー(がまかつ)に脂身をセッティング!
それに加えて、フワフワ感を演出しつつフッキング率を上げるために、蛸墨族スッテ(ハリミツ)も組み合わせます。
潮が緩くて船も流れないので、ロングキャストして広範囲を探るようにしました。
仕掛けと釣り方がマッチしたのか、ようやく待望の初ヒット!
200g程度の小型ですが、ようやくタコの顔を拝めて一安心。
オモリが浮きにくく、ボトムキープもしやすいですね!
今度は少しだけサイズアップ。
脂身が付いているとタコが離しにくいので、じっくり待ってから確実にアワセられます。