真夏の炎天下は何かとリスクが多い
近年、猛暑日が当たり前になっていますよね
最近の夏は35℃以上は当たり前、40℃に迫るような地域も続出しています。
こんな暑さの中での釣りは身の危険すら覚えますよね。
僕も先日、39℃の炎天下で雷魚釣りをしていてフラフラになりました。本当に熱中症には気を付けましょう。
真夏の高温は釣り具に対してもダメージがあるんです
この危険とも言える暑さは人体だけでなく、釣り道具にも悪影響を与える場合があります。
とくに炎天下で釣り具を車内に放置したり、コンクリートやアスファルトの上に置きっぱなしにすることは良くありません。
高温下でワームを放置すると柔らかくなったり変色します
熱でワームが軟化することがある
ワームは素材によって熱に対する耐性が様々ですが、弱い物は一日車内に放置したりボートのデッキに置いておくだけで柔らかくなってしまいます。
稀にドロドロに溶けてしまうようなワームもありますので、50℃を超えるような車内、コンクリートの上、ボートデッキは要注意です!
直射日光を当てすぎると変色することも
ワームは熱による軟化だけでなく、紫外線によって変色してしまうことがあります。
真夏は高温と直射日光を避けて保管するように心掛けましょう。
あえて熱を加えて柔らかくする人もいます
マニアックな手法ですが、あえて熱を加えることでワームやフロッグを柔らかくするチューニングも。
僕も、雷魚用のフロッグは70℃前後のお湯に漬けてソークしています。
あくまでも、自己責任で試してみて下さいね……失敗すると変形しちゃいます。
ハードルアーの天日干しは背中が割れる可能性あり
ハードルアーは熱膨張によって割れることがある
多くのハードルアーは中空のプラスチック製品であるため、中の空気か温められて膨張すると、ハードルアーの形が変形したり、場合によってはプラスチックの継ぎ目がパキッと割れてしまいます。
それだけでなく、連日のように高温や紫外線に晒されるとルアーの塗装が劣化したり日焼けしてしまいます。
気分の問題かもしれませんが、カラーが劣化したルアーって釣れる気がしなくなりますよね……。
ボートの上や車内放置は危険
真夏にボートでバス釣りをしていた僕の経験談ですが、朝マズメに使ったトップウォータープラグをデッキに放置……。
夕マヅメにもう一度使うと思ったら「アレッ?背中割れてるじゃん!」っていう経験があります。
同じように車のダッシュボードも危険です。無意識にポンッと置いて、そのままポイントに向かってしまわないように注意しましょう。
洗ったあとに炎天下で干すのもNG
ソルトゲームで使ったルアーを洗って乾かす時も、真夏の炎天下に干すのは避けた方が良いでしょう。
確かに一瞬で乾くかもしれませんが、ちょっとでも放置しすぎるとルアーにとって大きなダメージになります。
熱がこもりやすいタックルボックスに入れた状態で、高温になっているコンクリートやアスファルトの上に置くと、ものの数分で高温になり継ぎ目が弱いルアーは簡単に割れてしまいます。
真夏はリールにとっても辛い時期
オイルやグリスの流出に注意
真夏はリールにとっても辛い季節です。オイルの種類によっては暑さが原因で流出しやすくなるので、夏はこまめにメンテナンスを行いましょう。
またグリス切れも夏場に生じやすく、巻き心地にゴロゴロ感が出てきてしまいます。
▼リールマニアが語る夏のリールトラブルの対処法はコチラの記事でご紹介
塩噛みが起きやすい
リールに限った話ではありませんが、真夏は海水で濡れたものが急速に乾きますので潮噛みが起こりやすく注意が必要です。
リールやロッドも注意が必要ですが、タモのフレームやジョイント部分はとくに塩噛みしやすいですね。
塩噛みを起こさないように、適宜、真水で洗い流すように心がけましょう。
ロッドは比較的暑さに強いが固着に注意
カーボンやグラスは熱に比較的強い
最近のカーボンやグラス製の釣り竿は、リールやプラスチック製のルアーと比べると熱に強い性質を持っています。
とはいえ、涼しい場所で保管するに越したことはないので、無暗に直射日光が当たるような場所や車内に放置しないように気を付けましょう。
継竿は抜けなくなることがあるので要注意
真夏に頻発する釣り竿のトラブルと言えば、2ピース以上のロッドで発生する熱膨張による継ぎ目の固着です。
この場合は、氷などでブランクスをしっかり冷やすことで抜けます。
無理やりねじりながら抜こうとすると破損に繋がりますので、気を付けましょう。
冷やしても抜けない場合の対処法。潤滑油は絶対NGですよ
竿の継ぎ目の固着は、熱膨張だけが原因ではありません。先ほど紹介した塩噛みがロッドの固着の原因になる場合もあります。
とくにひと夏、継ぎっぱなしで使った竿などは塩噛みが原因で固着しているかもしれません。
塩噛みが疑われる場合は、40~45℃程度のお湯を掛けて数分間温め、キッチンペーパーでジョイント部を包んで5分程放置します。
続いて、冷水や氷でしっかり冷やしてから抜いてみてください。
それでも抜けない場合は、継ぎ目に水分が入ってしまっている可能性があるので、釣具店に持ち込むことをオススメします。
間違っても、潤滑油をジョイント部に掛けたりしないでください。水分+潤滑油は固着にとって致命傷になりかねません。
自動膨張式ライジャケの車内放置も良くない
自動膨張式ライジャケは高温多湿での保管はNG
真夏に自動膨張式のライフジャケットを車に積みっぱなしにしていると、稀に勝手に膨らんでしまうことがあります。
この時は、源流釣行で濡れた靴やらロープをそのまま放置して、次の釣りに出掛けてしまったことにより、車内が異常なまでに高温多湿になったのが原因かなと反省しました。
ちなみに膨らんでしまったライジャケは、シリンダーを交換することで再び使えますので、焦って捨てちゃわないでくださいね。
車内に釣り具を積みっぱなしにするのはあまり良くない
真夏の車内平均温度は、白系の車でも47℃、黒色の車では51℃、ダッシュボードにいたっては70℃にもなると言われます。
防犯面も含めてできる限り、車に釣り具を積みっぱなしにしない方が良いでしょう。
釣行中など、釣り具を車内に乗せておく際は、サンシェードを活用し窓を3cm開けておくだけでも、車内の平均温度を5℃〜7℃も低くすることができます。
真夏の暑さが釣り具に与える脅威についてご紹介しました
今回は、真夏の直射日光と高温が釣り具に与える悪影響をご紹介いたしました。
大切な釣り具を長持ちさせるためにも、日差しと温度に気をつけて釣り具を保管してみて下さいね。