LINE公式アカウント 最新の釣り情報をチェック! 友だち追加はこちら
クロサバフグ

【地獄からの使者】クロサバフグの大量発生時期&対策とその効果を振り返り

2021年に大阪湾や駿河湾で大量発生した、クロサバフグ。

クロサバフグは好奇心が強くて歯が鋭く、目立つ仕掛けやラインを噛み切ってしまうので、釣り人に大きな被害をもたらしました。

そんなクロサバフグの被害状況や対策についてまとめます。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

アイキャッチ画像提供:tsuki

各地でサバフグが大暴れ!

クロサバフグ

昨年(2021年)は、大阪湾などを中心にサバフグ(クロサバフグ)が各地で大量発生していました。

好奇心が強くて鋭い歯を持つサバフグは、仕掛けをバンバン切っていくので、群れに出くわすと非常に厄介です。

本記事では、2021年のサバフグの被害状況、対策とその効果を振り返るので、ぜひ今年の釣行にお役立てください。

2021年の被害状況

クロサバフグに切られたPEライン

2021年の大阪湾では6月〜11月頃にかけて、異常なほどのサバフグが発生しました。

サバフグは4kt(ノット)の速い潮であろうが、魚とのやりとり中であろうが、お構い無しに喰ってきて仕掛けを切ります。

テンヤやジグを10個以上なくす方、リールに巻いたラインのほとんどを切られて釣りが続行不可能になる方も続出。

水深70mの5mラインに浮いていたりするので、一気に70m以上のラインを失うこともあり、とくにPEラインへの被害が深刻でした。

その一方で、港内などの岸沿いには少なく、岸釣りでの被害はそれほど多く聞かれていません。

明石海峡で釣ったクロサバフグ

大阪湾だけでなく、時期に若干差はあるものの、駿河湾や日本海、高知沿岸部でも大量発生して釣り人を悩ませていたようです。

また、トラフグの漁場として有名な遠州灘では、はえ縄仕掛けをサバフグが噛み切ることで深刻な漁業被害が出ており、テレビのニュースでも取り沙汰されていました。

過去にもサバフグが大発生した年があり、その原因は水温の上昇や黒潮の影響とも言われますが、まだ明らかになっていません。

対策とその効果

メタルジグで釣れたクロサバフグ

サバフグ対策やその効果についてまとめてみました。

決定的な解決策は見つかっていませんが、ぜひ参考にしてみてください。

単色のPEラインを巻く

単色PEライン

船釣りではあまり使われることのない単色PEラインを巻けば、サバフグの被害をある程度軽減できると言われています。

1mごとのマーキングが付いているPEラインは、マーカー部分で切られることが多く、とくに白いマーキングは切られやすいようです。

サバフグに切られたPEライン

ラインの色については、「黒が目立ちにくくて切られにくい」「黒はシルエットがハッキリするから切られやすい」「赤やオレンジが切られやすい」「白の単色PEはまったく切られない」など、人によって意見や体験談はバラバラ。

潮の濁り具合や光量、水深によっても海中でのラインの見え方は異なるので、「絶対的な正解はない」というのが筆者の見解です。

ただし、マーカーによってコントラストができて目立ってしまうことは十分に考えられ、実際にマーキング無しの方が幾分かマシに感じました。

また、魚から見えにくいとされているピンク色のハリスも切られるようです。

サバフグに効果があると、一時は人気となった黒色のPEラインです。

見えにくいブルーのマーキングが付いていますが、「普通のPEラインと変わらなかった」との声も。

黒よりもシルエットがボヤけるということで人気となった、グレー単色のPEライン。

マーキングもないため、カウンターリールの設定がしにくく、カウンターに誤差が生じてもわかりにくいことが難点です。

地味な仕掛け・ルアーを使う

タチウオテンヤ

フラッシングの強いシルバーや発光するグローなど、アピールの強いジグやテンヤはサバフグを集めやすいです。

タチウオテンヤの場合、無垢鉛や黒色が切られにくいと評判。

メタルジグはフラッシングを避けられませんが、パープルやピンク、ブルーが有効とも言われます。

また、シルバーのサルカンも狙われやすいため、ノマセ釣りの仕掛けなどはサルカンが黒いものが人気です。

アピールの弱い無垢鉛仕様のテンヤです。

派手なアクションを避ける

明石沖のジギング

激しいジャークやロングフォールは、サバフグに見つかりやすいアクションです。

サバフグが多いとわかっている場合は、ただ巻きやソフトなジャークなど、控えめな誘いを心掛けましょう。

ジグの場合、スライドや水平フォールを抑えたリアバランスタイプも効果的です。

ファイト中にもサバフグが寄ってきて掛かっている魚を食ったり、不規則に動く糸を噛んだりするため、魚を掛けたらできるだけ早く取り込んでください。

タチウオが穴だらけの状態で上がってくることも珍しくないようです。

エサを捨てない

タチウオテンヤのえさ

エサ釣りの場合は、エサを海に捨てると、それがサバフグの撒き餌になってしまいます。

とくに遊漁船が多いタチウオ釣りのポイントでは、毎日多くのエサが捨てられ、サバフグが学習して居ついているようです。

また、魚を捌いて出た内臓などを海に捨てるのもやめましょう。

船の上からエサを捨てると、サバフグが表層付近に集まって一気に大量のPEラインを失う原因にもなります。

リールも仕掛けも予備は多めに

予備のリール

残念ながら、たくさんの釣り人がいろいろ考えて対策をしても、これだけの被害が出たのが現実です。

沖上がりまで釣りを続行できるように、予備のリールやライン、仕掛けは十分に用意しておいてください。

今年はいませんように……!

大量発生したクロサバフグ

サバフグに決定的な対策はありませんが、いろんな釣り人や船長の話を聞くと、単色PEラインと弱アピールの仕掛け・誘いが有効と思われます。

2022年5月時点では、まだサバフグの情報を聞きませんが、6月以降はどうなることやら……。

昨年はPEラインの売り切れも続出したので、今からできる対策はしておき、あとはサバフグが現れないことを祈っておきましょう!

画像提供:tsuki

関連記事