密封パックの効果が凄かった
密封パック機は魚が劣化する原因となる酸素を遮断し、良い状態で保存する事が可能になるそう。
その実力がどれほどのものか、サク取りしたサワラの身を半分に分けて検証します!
比較するのは、一般的な魚の保存方法であるキッチンペーパーとラップで包む方法です。
密封パック、ペーパー+ラップともにこの状態で冷蔵庫の氷温室で保冷します。
サワラという身崩れしやすく、臭みも出やすい魚なので保存は2日間、釣ってから3日経った状態で結果をみていきます。
検証開始から2日経過
保存開始から2日後、それぞれの包装を開けてみました。
この時点で両方とも臭みなどはなく、ぱっと見は大きな違いがなさそうに見えます。
が、血合いの部分を並べてみるとかなり色の違いが……
下の密封パックサワラはまだ血合の赤さを残していますが、ラップサワラの血合は茶色く酸化しています。
皮を引いてみるとさらに差がはっきりと出ています。
ラップで包んだ身は明かに酸化が進んでいて、身も若干柔らかく皮引きがしにくい状態です。
密封パックの方は、釣った日ないし翌日くらいの状態がまだキープされ、血合も赤々としています。
身もある程度の硬さが残った状態で、皮引きも楽にできました。
刺身に切り付けて、味の差を検証します!
どっちが美味しいか、この時点でわかる人にはわかっちゃうくらいの差があります……
まずはキッチンペーパー+ラップで包んだ身から。
角も丸くやや身割れしており、保存中にサワラ自身の消化酵素で柔らかくなってしまったのがわかります。
研ぎたての柳刃包丁でも綺麗に切るのに難儀しました。
腐敗はしてないし不味くもありませんが、鮮度の良いサワラの味を知っているとちょっとこれは……という感じ。
食べてみてもグズグズと柔らかく、若干脂が酸化した時の嫌な後味も。
生食できる限界の状態という印象です。
次に密封パックした身。
断面にハリがあって角もパリッと綺麗に立ち、身の赤みからもいい状態がキープされているのがわかります。
みるからに美味そう!
あー、全然違う! 抜群に美味い!
釣った翌日の魚だよって出されても、全然わからないレベルの鮮度の良さです。
適度な歯応えはしっかり残っていて、脂が酸化した時の嫌な感じも一切ありません。
同時に密封パックで保存していた腹身も食べてみます。
脂の量が多い分、劣化が進みやすい部位ですが、2日間冷蔵庫に入っていたとは思えない見た目。
はい130点! オカワリ!!
やっぱり釣ってから3日も経っているとは思えない美味しさ。
ちなみに、棒身状態で密封パックしたサワラを、3日間保冷ののち編集部イシカワにお裾分けしたのですが、こちらも鮮度劣化は感じられなかったそう。
青物の中でもとくに鮮度落ちが早いサワラを、3日経っても釣りたてレベルの味で楽しめるのです。
とくに、歩留まりがいいばっかりに食べ切る前に鮮度が落ちてきがちな中〜大型青物の保存には、密封パックがその威力を発揮すると感じました。
また、いわゆる熟成(冷蔵のまま数日寝かせる処理)も、密封パック機を使えば劣化を極限まで抑えた状態で、身の味を引き出すのが可能になるでしょう。
全キャッチ&イート派にオススメしたい
ロッドやリールの性能が年々進化するように、釣った魚を美味しく食べる技術や道具もどんどん進化しているんだなぁ……
と、津本式ツールで仕立てた美味しいサワラを食べながら、しみじみと感じる結果となりました。
道具への課金というと竿やリールがその筆頭ですが、釣って食べる派なら津本式ツールへの課金は間違いなく損なしでしょう!
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