いざ! サワラを捌いて検証してみる
今回釣ってきたサワラは大きいもので6kg前後、小さなものでも3〜4kg。
綺麗に捌いて美味しくいただきます。命に感謝……
まずはエラ切り後に海水に浸ける、従来の血抜き方法で処理した個体を捌いてみましょう。
頭と内臓を取った後のまな板には写真のような感じで血が残りました。
とはいえ青物だしこれくらいは許容範囲。
血もしっかり抜けているじゃん、とこの時は思っていました。
が、究極の血抜きを船上で施した個体を捌いてみてビックリ! 血がほとんど流れ出してきません。
処理を始めてから魚体もまな板も洗っておらず、まごう事なき頭と内臓を取った直後の写真です。
ここまで内臓の血が抜けきっていると、身に回る血も減ってくるでしょう。
密封パック機でダメ押し
魚の下処理が終わったので、今度は密封パック機を使ってみます。
じつは今回試す3つのツールの中で、どのくらいの効果があるのか一番気になっていたのがこれです。
使い方はとっても簡単。コンセントに電源コードを刺し、ふたを開けば準備完了。
まずは魚を入れるパックを作るので、付属のロールパックを赤いカートリッジ内に差し込みます。
この時、ツルツルした面が上になるようにセットしましょう。
ふたの両端をカチッと鳴るまで押してロックし、「シール」ボタンを押します。
カートリッジの前にあるヒーターが加熱され、パックが圧着されます。
圧着が終わったら、ふたでロールが固定された状態のままハサミで必要な長さにカット!
圧着後はこんな感じ。しっかりとくっついています。
ロール状のパックなので、中に入れる魚や身のサイズに合わせて自在にパックの大きさも決められます。
せっかくなので、3kgサイズのサワラを棒身(頭と内臓を取り去った状態)のまま密封するのにトライ!
今回は密封状態にして冷蔵で寝かせておくので、お腹の中に丸めたキッチンペーパーを詰め、外側もペーパーを巻いてパックします。
ちなみに冷凍する場合は、ペーパー無しで密封するのがおすすめ。
脱気ボタンの弱を押すとみるみるパック内の空気が抜けていきます。
割と大きめのパックでしたが、写真くらいの状態になるのに時間にして15秒くらいでしょうか。
ある程度空気が抜け、魚にパックが密着してきたら頃合いを見計らってシールボタンを押して圧着して完成!
せっかくならとことん脱気したくなるところですが、抜きすぎると身が崩れるのでほどほどにしておくのが良さそうです。