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船から釣ったヤリイカ

5分でわかるヤリイカの船釣り!仕掛け・釣り方を元釣具屋が詳しく解説

低水温期の人気ターゲットであるヤリイカ。100杯超えの釣果も珍しくありません。一見難しそうに思える釣りですが、道具と仕掛けさえ用意すればわりと簡単に楽しめます。元釣具屋がタックルや仕掛け、釣り方を詳しく解説します!

目次

アイキャッチ画像提供:tsuki

胴付き仕掛けで狙うヤリイカ

プラ角で釣ったヤリイカ

ヤリイカは冬場に狙える美味しいイカで、船釣りでも人気のターゲットです。

プラ角やスッテと呼ばれる擬似餌を用いた仕掛けで狙うのが昔から定番。

本記事では、元釣具屋の筆者が胴付き仕掛けで狙うヤリイカ釣りを詳しく解説します。

ヤリイカ釣りの時期

ヤリイカの釣果

ヤリイカ釣りは、冬場がメインシーズンです。

秋から冬にかけてヤリイカが産卵で浅場に回遊してくるため、沿岸部でも釣りやすくなります。

筆者のメインフィールドである若狭湾を例に挙げると、具体的な釣期は例年12月〜3月頃。

地域によっては多少前後しますが、大体は冬から早春にかけてがハイシーズンです。

ヤリイカ釣りのタックル

ヤリイカの仕掛け図

まずはヤリイカ釣りのタックルについて解説します。

竿

アブガルシア 黒船ヤリイカ KYIC-170MH

全長1.7m
自重:177g
継数:2本
仕舞寸法:88.3cm
オモリ負荷:80-150号

長さは2m前後、オモリ負荷120〜150号程度に対応するヤリイカ専用竿がおすすめです。

関東方面では、水深200m以上の深場を狙うことも多いので先調子の竿が適しています。

そのため、ヤリイカ専用竿は8:2や9:1調子に設計されているものがほとんどです。

逆に、関西方面などの浅いポイントで釣る場合は、専用竿ではなくて十分釣りができ、オモリ負荷さえ対応していれば汎用の船竿なども使えます。

リール

ダイワ レオブリッツ 300J

自重:545g
ギア比:4.4
最大ドラグ力:10kg
糸巻量:PE3号-400m
ベアリング数:13/1

深いポイントで重たいオモリを使うため、パワーの強い中型の電動リールが適しています。

3号のPEラインを400m以上巻けるものが好ましく、ダイワなら300〜500番、シマノなら1000〜3000番サイズが適切。

水深100mより浅いエリアでは、ダイワの200番、シマノの600番程度でも十分対応できます。

ライン

PEラインの3〜4号を400m以上巻いておきましょう。

ショックリーダーはつけてもつけなくてもどちらでも構いません。

遊漁船によっては、「オマツリした時に解きにくくなる」という理由でリーダーを嫌うところもあるので注意しましょう。

ヤリイカ釣りの仕掛け

ヤリイカの仕掛け

次は仕掛けを紹介します。

仕掛け

枝数や枝の間隔、仕掛けの全長はさまざまです。

地域や状況によって有効なものは異なるので、遊漁船に確認した上で数種類揃えましょう。

慣れていない方は、はじめからプラ角やスッテがセットになっているものを選ぶのもおすすめです。

プラ角

ヤリイカ釣りではスタンダードな、プラスチック剥き出しの擬似餌です。

長さは11cm程度がスタンダードで、大型を狙いたい場合は14cmや18cmが活躍します。

リーズナブルなうえに壊れにくく、手返しよく釣れることがメリットです。

スッテ

プラ角とは異なり、布が巻かれた擬似餌です。

プラ角よりもアピールが強く、状況によってはスッテにアタリが集中することもあり、ローテーションとして用意しておくのがおすすめ。

アピール力が高い分、サバなどにもよく喰われ、歯でボロボロにされるリスクがあります。

オモリ

オモリは遊漁船が指定する号数を使いましょう。

地域によって異なるため、釣行する前に確認しておいてください。

ヤリイカ釣りの釣り方

仕掛けの着底後、糸フケをとってアタリがなければ、竿をシャクって誘います。

ゆっくりめの誘い上げや誘い下げも効果的。誘った後は、仕掛けを止めてアタリを待ちます。

電動でのスロー巻きも有効で、ある程度巻き上げてアタリがないようであれば、再度着底させて誘いを繰り返しましょう。

ヤリイカ釣りのコツ

釣ったヤリイカ

ヤリイカの釣果を伸ばすためのコツを紹介します。

ブランコと直結を使い分ける

ヤリイカの仕掛けには、エダスにツノを接続するブランコ仕掛け、幹糸に直接ツノを結ぶ直結仕掛け、の2種類があります。

ブランコ仕掛けはエダスがある分、掛かったイカをバラしにくいですが、サバなどの外道に飲み込まれやすいのが弱点です。

直結仕掛けはアタリがダイレクトに伝わり、仕掛けの落下速度も速いので外道に捕まりにくいのが特徴。

ただし、直結仕掛けはちょっとしたテンションの緩みが、バラシに繋がるのが難点です。

どちらの仕掛けも一長一短なので、状況に応じて使い分けるようにしましょう。

巻き落としを活用

反応が無ければ、仕掛けを一気に巻き上げ、イカの視界から一度仕掛けを消すのも有効です。

20〜30m程度巻き上げてから底まで落とし直せば、スイッチの入ったイカが反射的に抱いてくることがあります。

ずっと仕掛けを見せていると見切られたり、飽きられたりするので注意してください。

投入や取り込みに注意

絡んだ仕掛け

ヤリイカの仕掛けは全長が長いため、トラブルに注意して扱いましょう。

投入時はオモリから順番に落とし、取り込み時は絡まないように上から順番に手繰っていきます。

投入器やツノマットがあると仕掛けの管理がしやすく、手返しもよくなるので、用意しておくのをおすすめします。

ハマれば連発!数釣りを楽しもう!

船から釣ったヤリイカ

針数の多い胴付き仕掛けは、非常に効率よくヤリイカを狙えます。

上手くいけば1流しで5連、6連と上がり、100杯以上釣れることも珍しくありません。

食べても美味しいので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

画像提供:tsuki

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