“マルコス”の素顔に迫る
2022年、釣竿公正マーク(CFRJマーク)のイメージキャラクターに就任された、世界を釣り回る女こと“マルコス”さん。
2019年には、アマゾン川にて開催された国際釣りトーナメントで日本代表選手として選抜され、初代アマゾンクイーンアワード受賞。
自身の運営するYouTubeチャンネル登録数は55万人を超えるなど、うなぎ上りの人気を見せています。
そんな彼女の素顔に迫るべく、インタビューにお答えいただきました。
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この際だから、やってみよう
釣りと出会ってから、まだ4年足らずなんですが、それまでは会社員をしていました。
ですが、いろいろなプレッシャーからノイローゼ気味なってしまい、その後、退職。
半年ほど何もしない“ニート生活”を送っていました。その中で、ふと「釣りしてみようかな」と思い立ったんです。
――どこから、【釣り】というキーワードが降りてきたのでしょうか?
基本的に生き物が好きなんです。いま、メダカの飼育にハマっているんですが、もともと淡水の魚を飼うのが好きでした。
魚を飼育する中で、次第に「野生の魚を見てみたい」という気持ちが芽生え、その延長線上に“釣り”があった……と、いったイメージです。
釣りは、今まで一度もした事がなかったんですが、どこかで興味はあったんだと思います。
幸い時間はたっぷりありましたし(笑)、「この際だから、やってみよう」って。
――女性がひとりで始めるにはハードルの高い趣味にも感じますが、抵抗はなく?
昔からアウトドアをバリバリします! といった感じではなかったんですが、とくに抵抗は感じませんでしたね。
本当に何もわからない状態でしたが、ひとりで釣具屋さんに行って、初心者セットを買って……
気がついたら、近所の野池に通う毎日でした(笑)
魚に呼び起こされた“本能”
――その後、全国バス釣り旅(YouTubeの人気企画)をスタートされましたが、そのきっかけは?
はじめて魚(ブラックバス)を釣った時に、もの凄い衝撃が走ったんです。
「何!?この野生!?」みたいな(笑)
うまく言い表せないんですが、今までの人生の中では“感じた事のない衝撃”を受けて、釣りに魅了されていきました。
そこから毎日、近所の野池に通っていたんですが、「もっと大きい魚を釣ってみたい」「違うフィールドを見てみたい」という気持ちが、ふつふつと沸き起こり、全国バス釣り旅をはじめました。
その時は、「YouTuberになりたい」というよりかは、自身の釣りの成長記録を残しておきたい、自己満足的な要素が大きかったですかね。
――何かに熱中しやすい体質なのでしょうか?
学生時代は帰宅部で、今までも何かに熱中した経験というのが、殆どありませんでした。
自分自身、「自分は何にもハマら無いタイプの人間なのかな」と勝手に思っていたんですけど、なぜか釣りにはハマっちゃいましたね。
“釣り”って“狩り”にも似ている所があると思うんです。人間の潜在的な本能、それこそ狩猟本能みたいなものが、刺激されやすいモノなのかなと。
あの魚(初めての1匹)に触れた瞬間、今まで私の中でひっそりと眠っていた狩猟本能が、呼び起こされてしまったのかもしれません(笑)
考えるよりも先に
――初の海外遠征時、クラウドファンディングで資金を調達されました。すごい行動力です。
釣りをしていく中で、世界には“スゴイ魚がいっぱいいる”という事を知り、その魚を「釣ってみたい!」という気持ちがどんどん膨らんでいきました。
当時、お金のなかった状況の中で見つけたのが、クラウドファンディングという選択肢でした。
――なかなか前例を見ない、チャレンジングな事だっと思います。
バス釣り旅の時もそうだったんですが、思い立ったらすぐ行動に移したい性格なんです。
それが可能か不可能か、考えるよりも先に、まず一歩を踏み出してみようって。
どうにか遠征費を工面しようと、釣り番組に売り込んだりもしましたね。
いきなりメールで「怪魚を釣りにいくから、密着してくれませんか?」って。その時は、断られてしまいましたけど(笑)