シガテラとは?

日本では沖縄での発生がほとんどでしたが、近年本州でも発生が確認されています。
食物連鎖が原因

シガテラ毒を作り出す、渦鞭毛藻(うずべんもうそう)が付着した海藻を小魚が食べ、さらに大きい魚が捕食、そして人間が……といった具合に発症します。
渦鞭毛藻(うずべんもうそう)とは

シガテラ毒を作り出す種は、サンゴ礁海域の海藻に付着して増えていきます。小さい体から始まる食物連鎖の毒は、頂点に立つ人間の体までも侵していきます。
シガテラの中毒症状

中毒症状は通常1~8時間ほどで発症することが多いようですが、2日以上かかってから発症した例もあるそうです。
症状は大きく分けて2種類あります。
■消化器系
嘔吐、下痢、腹痛が数日~数週間続く
■神経系
頭痛や筋肉に対する痛み、不整脈、血圧低下、徐脈、めまい、など。重症の場合、数か月続くこともある。
ドライアイスセンセーションが現れたら要注意

もし、魚を口にした後にこのように感じることがあれば、シガテラ中毒の疑いもあります。早めに医療機関で診察してもらいましょう。
現在シガテラ毒に治療法はない

医療機関では薬剤投与などにより、症状を軽くすることはできます。
根本的な治療ができなくても、疑わしい場合は早めに診察を受けたほうがいいでしょう。
シガテラ毒を回避するには

そして厄介なことに加熱調理しても毒素が消えることはないのです。
釣った魚に毒素があるかどうかは、食べてみて体調に異常が出てから初めて気付くことになります。
シガテラ毒を保有する可能性のある魚
シガテラ毒は見た目にはわからないため、毒化した魚を回避することでしか対策ができません。保有する魚は400~500種類以上いると言われています。ここでは代表的な魚を紹介します。
なお、紹介した魚が全て毒を持っているというわけではありません。
■ヒラマサ

■イシガキダイ

■ウツボ

ここで紹介した魚以外でも、シガテラ毒を持つ可能性がある種類が確認されています。
詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
厚生労働省HP シガテラ毒
釣りあげた魚を食べる前に……

しかし知識のない場所で釣りあげた場合には、充分注意してください。
シガテラは、その土地の魚に詳しい人を連れていくことが、最大の予防策かもしれません。