ヒラメの捌き方
ここからはヒラメの捌き方を解説します。
一般的な魚とは異なり、鱗をすき引きし、身は5枚に卸すのが特徴です。
鱗をすき引き
ヒラメの鱗は細かい上に硬く、鱗引きでは鱗が取りにくいため、薄皮ごと鱗を取る「すき引き」がおすすめ。
包丁を平行よりやや斜めくらいの角度で尻尾側から入れ、常に前後に動かしながらゆっくり剥いでいきましょう。
すき引きが終わるとこのような状態に。
裏面も同様の手順ですき引きします。
力加減を誤ると身も削ってしまうため、注意してください。
自信がない方は、カナダワシを使って鱗を取るのも良いでしょう。
5枚卸し
まずは背骨に沿って体の真ん中に切り込みを入れましょう。
上下2つに分かれた身を取り外していきます。
背骨を刃先で引っ掻くようにし、少しずつ身を切り離していきます。
背中側も同様の手順で。
片側ができたら、裏返して同様の手順で身を取り外しましょう。
表裏合わせて4枚の柵が取れ、5枚卸しの完了です。
柵が取れたら腹骨はすいておきましょう。
エンガワも外しておきます。
刺身などで生食する場合は尻尾側から皮を引きましょう。
これで柵取りの完成です。
おすすめの食べ方
簡単かつ美味しくヒラメを味わえる、おすすめの食べ方を紹介します。
刺身
まずはシンプルにお刺身で食べてみましょう。
弾力のある食感と上品な味わいがあり、まるで根魚と真鯛が合わさったような風味です。
釣りたては食感を楽しめますが、より旨味を味わいたい方は2〜3日熟成させるのもおすすめ。
お寿司にしても絶品です。
えんがわユッケ
希少部位のエンガワは刺身も美味ですが、筆者のイチオシはユッケ。
コチュジャン・醤油・砂糖・にんにく・ごま油・ネギ・ゴマと混ぜ合わせ、卵黄を落とします。
強めの味付けながら、エンガワ独特の食感と旨味が味わえ、お箸が止まりません。
ムニエル
生食に飽きたら、塩胡椒と小麦粉をまぶしてバターで焼き、ムニエルにするのがおすすめです。
バターのコクがヒラメの旨味をさらに引き出してくれ、相性は最高。
レモンやオリーブオイル、カレーパウダーなどを加えてアレンジしても美味しいですよ。
ヒラメを美味しく食べよう!
高級魚のヒラメといえど、釣った後の処理が適切でなければ、鮮度が低下して味が落ちてしまいます。
美味しさを存分に引き出すためにも、締めて血を抜き、しっかり冷やして持ち帰りましょう。
捌くのに少しコツがいる魚ですが、その味は格別ですよ!