スモールマウスバスに有効な4大ライトリグを徹底解説!

2022/02/25 更新

スモールマウスバスの定番リグを徹底解説。ダウンショット、ライトキャロ、ネコリグ、シーシンカー。それぞれのリグが何故スモールに有効なのか。得意なシチュエーションや出しどころを語ります!

制作者

高梨洋平

桧原湖プロガイド。元JB TOP50メンバー。超ライトリグからビックベイトまで駆使するオールラウンドスタイルでスモールマウスバスを追い掛けています。趣味は強く惹かれる魚を釣りに行く事。ここ数年はイトウ、ウケクチウグイ、ブラウントラウトetc.。スポンサー➡️レジットデザイン/バリバス/ニシネルアーワークス

高梨洋平のプロフィール

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有効な4大ライトリグの前に

スモールマウスバスとライトリグそもそも何故ライトリグが定番なのか

前回、前々回と、巻き物等を使ったベイトタックルでのスモールマウスの釣りを紹介して来ましたが、何だかんだ言っても「あらゆる状況下でより外しが少なく確実性が高い釣り」はやっぱりライトリグ。

そもそも「確実に釣りたいならライトリグ」という考えはスモールに限った事はなく、当然ラージにも当てはまります。ラージとスモール、そこまでかけ離れた種ではありませんからね。

では、どうしてスモールの方がより強くライトリグのイメージが定着しているのか?

それは事象として、ライトリグの方が釣れる状況がより多い事や、ラージと比べても、より小さいワームの方が釣れる状況が多い事が言えるでしょう。

スモールマウスバスの側線 そしてスモールは、ラージと比べて感覚器官が優れている・身体能力が高い・更に臆病で慎重な一面がある、といった事が、主な要因として考えられます。

視覚、側線で水中の振動や音を感じ取る能力が高いが故に、ラインやルアーの実態を観察する事に長けている。

臆病で慎重が故に、普段捕食しているエサからかけ離れた動きやサイズ感に対して違和感を覚え易い……などなど。仮説を上げるとキリがありません(笑)

高梨
ザックリまとめると、スモールはより小さなワームが効いたり、その小さなワームを自然に動かす為に軽いシンカー、細いラインが必要になってくる。という認識を持つと良いでしょう。

強い釣りが機能するケースももちろんある

クランクで釣り上げたスモールマウスバス 一方で、身体能力が高い獰猛な肉食魚である事もまた事実。1つのルアーに対して違和感よりも魅力が勝れば躊躇なく食って来ます。

一度本能的な部分にスイッチが入ると我を忘れてルアーに襲い掛かって来たり、大きな物や強い動きに対して高速のリアクションバイトや威嚇とも取れるバイトをしてくることも。

そんな部分に訴えかけると、前回、前々回で紹介したような強い釣りが機能します。

高梨
前置きが長くなりましたが、スモールを釣る上で切っても切れない関係のライトリグ。今回はその4大定番を紹介します!

ダウンショット

ダウンショット ラージスモール問わずライトリグの大定番。シンカーの上にワームが来る唯一無二のライトリグです。

シェイク良し、ズル引き良し、止めて良し、リーダー分フォールさせて良し、スイミングさせて良し!

使い手の意図した動きを出し易いリグですから「こうやって動かす」といった固定概念はNG。

その日に合った使い方、動かし方を探して行きましょう。それが見つかる事もあれば、見つからずに終わるなんて事もありますが(笑)

ダウンショット 基本はボトムを取ってのシェイク。シェイクをしながら少しずつ手前に寄せるのが基本であり、食わせの奥義でもあります。

この時に気を付けるべきはシンカーの重さ。理想はラインを緩めて僅かに張ってを繰り替えす程度の軽いシェイクで、少しずつ手前に寄せられるくらいのバランス。これを行うには軽いシンカーが必須です。

シンカーが重過ぎると軽いシェイクでは手前に引いて来れません。それを無理矢理動かそうとするとラインが張り過ぎてワームにも不自然な動きが出て食わせ難くなります。

高梨
食わせのライトリグシンカーは“自分がボトムを取れる中で最も軽い重さが基本”。という事を覚えておいてください!


もしシンカーを重くしてゴリっゴリっと動かして来た方が食うのであれば、その動きのメリハリに反応している時で、リアクション気味とも取れます。

そして食わせのみならず、シンカーの重さと竿捌きによってそんなバイトも出して行けるのがダウンショットですね。

なぜスモールで有効なのか?

そもそも優秀なライトリグであり、自然に動かす・トリッキーに動かす・止めて漂わす等々、あらゆる使い方ができるので、それぞれの使い方を的確に行えれば効かない訳がありません(笑)

逆に言うと、少し使い手を選ぶリグにはなります。

ロッドワークの的確さは求められますが、基本的にはゆっくりを心掛ければOK。

また、比較的ボトムを取り易いので、7~11月に多くのスモールが居るディープで扱い易いというのが、多くのアングラーに選ばれる理由でもあると思います。

高梨
スモール特有というか、ラージではあまりやらない使い方を紹介すると、“1~1.5mの超ロングリーダーダウンショット”


これが最も効くのは真夏のサマーパターン時で、この時期スモールはディープでサスペンド傾向となり、その上浮いたバスがボトムまで食いに行ってくれず、横方向にも追わないという状況になります。

こんなバスに対して、あまりキャストせずにボートの近くに落として、シンカーをボトムに付けた状態でワームを数十センチ落として、ゆっくり上げてを繰り返します。

バスフィッシングの夏の定番「スローな縦の釣り」をディープで行う方法です。これはダウンショットならではのスモールの釣り方ですね。

得意なシチュエーションや出しどころ

基本的にいつどこで投げてもOK。ただしシンカーが独立している為、ゴリゴリの岩場の浅い所などでは、根掛かりのリスクが増えるのであまり使わない方が良いでしょう。

しっかりとワームにアクションを与えられるリグなので、やはりワームをしっかり動かした方が良い時にとくによく釣れます。

高梨
活性が高いため、濁っているためしっかりアピールした方が良い。低水温期で短い移動距離でより沢山アクションさせたい。そんな時がダウンショットの出し所です!


 




ライトキャロ

ライトキャロ ザ・スモールマウスの大定番。スモール=ライトキャロのイメージを持つ方も少なくないのではないでしょうか。

ダウンショットやネコリグがラージでも定番である一方、ライトキャロはラージ釣りにおいてそこまでの定番感はなく、スモール特有な部分はあるかもしれません。

※もちろんラージも釣れます。とくにクリアウォーター系リザーバー等ではよく用いられる印象です。

高梨
使い方は難しく考えず、ズル引き&ステイ。5~30cm引っ張って1~10秒ステイ。それで十分です。


20秒、30秒、1分止めておいた方が釣れる……なんて事も無くはないですが、決して頻繁ではありません。

中層狙いでキャロを巻いて来る「巻きキャロ」も魚が浮いていて中層を横方向に移動するルアーに反応が良い時に絶大な威力を発揮します。

なぜスモールで有効なのか?


ライトキャロの強みはなんと言っても“極めて自然にボトムを這わせられる事。

ワームはシンカーの数十センチ後ろをただただ『ススっ……』と付いて来るだけですし、シンカーから後ろのワームに繋がるリーダーはボトムにペタッと張り付いています。

高梨
つまりライトキャロはラインの存在を誤魔化せるんですよね。


基本的にラインはどんなに細くても魚からは見えますし、波動も出てしまいます。

そんなラインの存在感よりも、ルアーへの興味が勝るか否か、というのがルアーフィッシングの一部分ですが、そのラインの存在感を消せるのがライトキャロなんです。


更に“ボトムを這う”という動きは水中の生き物達にありふれたものです。

エビやゴリがボトム付近を這ったり泳いでいる姿、よく目にしますよね。バスにとってボトムを這うライトキャロは不自然や違和感が少ないはず。

さらに言うと、ボトムの堆積物にワームの一部が埋もれたり、もしくは舞ったりする事で、更にバスはワームを観察し難くなるかもしれません。

高梨
ここまで書くと、感覚器官が優れ観察能力が優れるスモールを釣る上で合理的だと思いませんか?

得意なシチュエーションや出しどころ

ダウンショットと同じく、いつでもどこでも。シンカーが独立しているので浅瀬の岩場等は根掛かりが多いのでNG。

高梨
ダウンショットと対局でワームアクションが出ないリグであり、ボトムにも同化させられるので、プレッシャーが高い時や水がクリアな時、晴天無風な時等、バスがワームを観察し易い状況で威力を発揮します。


スプリットショットとどう違うの? とよく聞かれますが、一番の違いはシンカーがフリーか固定されているか。これによる釣果の違いは、とくにロックエリアで顕著となります。

引っ掛かりが多いロックエリア。例えばシンカーが軽くスタックした時にバスがバイトしたとします。

バスは反転してワームを持って行こうとしますが、シンカーが固定されている為、違和感を覚えてしまう……といよりも、そもそもバスがワームを持って行けません。

結果、せっかくバイトしても、すぐに離してしまうという状態が生まれるのです。ここで、シンカーがフリーであればバスが違和感を覚えることはありません。

高梨
つまりライトキャロは、シンカーを固定するメリットがない。リグる時はシンカーをフリーしましょう!


逆に、シンカーがスタックする心配のない泥底のフラットエリアでは、スプリットショットでもライトキャロでも、シンカー固定のライトキャロでも大差は生まれません。

また、ライトキャロはその性質上、シンカーを重くしてもワームの食わせ能力にさほど影響が出ない為、シンカーをダウンショットやネコリグよりも重くできます。

よってディープのライトリグでボトムを取る事に自信が無い方にもオススメですし、荒れてダウンショットやネコリグができない時でも使えるのが強みです。

ネコリグ

ネコリグ
これまたラージスモール問わないバスフィッシングの大定番ライトリグ。フォールスピードも速く、ボトム良し中層良しの万能リグですが、注意しなくてはいけないのがワームの身切れ。


ワームが身切れして飛んで行ってしまいフィールドに残ってしまう事を極力減らせるように、必ず身切れ防止チューブを使ったり、針持ちが良いワームを使いましょう。


使い方はダウンショットと同様。シェイクしながらボトムを這わせて来るのが基本で、シンカーの選択もダウンショットのそれと同じです。リアクション気味に使う時はネイルシンカーを重くします。

アクションからのステイや着底後のステイの倒れ込みが効くという説もあります。

高梨
リグを作る際は“どの辺にフックをセットすればボトムで立ち易いか?”を意識して、ワームのバランスからセット位置を決めて行きましょう。

なぜスモールで有効なのか?


僕が思うネコリグが釣れる理由はにおもに以下の通り。

①アクションしている限り常時ワームの形が変化し続ける故に興味を持たれ易く見切られ難い。

②ワカサギ等の小魚、エビ等の甲殻類、どちらを捕食している魚もネコリグの動きや波動が好き。

③常にワームの頭がボトムに付こうとする為、ボトムで騙し易い。

②は、経験上、ネコリグやワッキーリグの動きや波動は甲殻類食いの魚の反応が良いと思っています。

更に、桧原湖ではワカサギがボトムベタベタを群れで泳いでいる時、やはりボトムでネコリグをシェイクすると非常に反応が良いんですよね!

確かに、グリーンパンプキン系のワームでボトムシェイクしている所を上から見ると、ボトム付近を泳ぐワカサギを上から見た雰囲気と似ています。

もちろん中層で使っても、ネコリグの細かいテールアクションは小魚のそれと似た雰囲気です。

③は、スモールの釣りをしているとフィールド問わず、“ボトムから決して離さないようにしていると食う”という事が起こります。その際に使用するのがネコリグです。

ライトキャロでも確かにボトムはボトムですが、ワームそのものにシンカーが付いていないので、一瞬のフワっと感は出てしまいます。(もちろんそれが良い時もある)

得意なシチュエーションや出しどころ

↑ボトムにポジションを取る10匹以上のバスの群れ。
スモール狙いでネコリグがとくに効くのは前項にも書いた“ボトムでの反応が良い時”。

ボトムが有利になる理由は、ボトムの物や堆積物で見え隠れして見破り難くなるからかもしれませんし、捕食しているエサがボトムに居るからかもしれません。

高梨
また、もう1つネコリグが効き易いタイミングとして特筆すべきは、6月のアフタースポーン期。


アフタースポーンのスモールはとにかくエサを食べたがりで、ライトリグなら何を使っても釣れてしまうのですが、とくに4~6inchの、スモールで使うには少し大きく感じるかもしれないサイズのネコリグが非常に効きます。


細身で軽いけどボトムで立って目立つストレートワームのネコリグは、体力回復しきっていないけどエサを食いたいスモールにベストマッチ。

ボリュームがあり過ぎると引かれてしまい、シンカーウエイトがあり過ぎると上手く吸い込めない事が多くなります。

また、この時期のウィード周りのスモールはボトムでの反応が良い事が多いです。

よって、6月のスモール狙いでは4~6インチワームのネコリグが定番化しています。




ノーシンカー

ノーシンカー
スモールでのノーシンカーと言えば、水面ORボトム。同じリグでも狙いは両極端。それぞれ紹介していきます。


①表層系ワームの表層I字、水面放置、トゥイッチ。

②シャッドテールワームの表層ピロピロ。

③イモ系ワームのボトムズル引き&ステイ。

④バンクのエビ食いバスに対してのイモ系のフォール。

上記4つが定番メソッドでしょうか。

高梨
ちなみに③はライトキャロと一緒。ライトキャロでは引っ掛かってしまうような浅瀬のロックエリアでも、根掛かりさせずにボトムを這わせられるのが強みです。

なぜスモールで有効なのか

ノーシンカー
スモールを釣る上で“表層”と“ボトム”は狙う層の定番。(ラージもか……笑)

やはりルアーの観察能力に優れるスモールを騙し易いんだと思います。

高梨
“表層”と“ボトム”は、どちらもエサが追い込まれる場所でもありますから、そんな所にあるルアーは彼らにとっても、捕らえ易そうに見え、狩猟本能を掻き立てられる……という考え方もできます。


表層は表層系ワームノーシンカーの独壇場ですし、根掛かりが多い岩場でボトムを確実に這わせるには、ボトムを取れさえすれば、やはりノーシンカーほど根掛かり知らずのリグはありません。

イモ系ワームについては、スモールの遺伝子にそれを好む事が刻まれているような気がします(笑)

イモがボトムを這う様子、落ちる様子は確かにゴリやエビのそれと似た雰囲気です。

表層系の得意なシチュエーションや出しどころ


表層系ワームはやはり魚の目線が上の時。朝夕やローライト時。晴れていてもベイトが水面付近に居てボイルが頻発する事もあります。

基本的に穏やかめなら水面に完全に浮くタイプ、荒れれば水面下が良くなりますが、桧原湖を例にすると風速4mくらいまでの風下の波くらいなら、水面放置したノーシンカーも難なく見つけて食いに来ます(笑)

高梨
それを目の当たりにすると、スモールがエサやルアーを見つける能力って凄い! と思いますね!


4mよりも荒れると、流石に水面下に沈めた方が良くなりますが、少し沈めさえすれば結構荒れていても、問題なく食って来ます。

また、波風があれば同じ水面系でもハードルアーが有効な事が多々ありますが、穏やかな時はワームの独壇場となるので覚えておいてください。

イモ系の得意なシチュエーションや出しどころ


イモ系ノーシンカーが活躍するのは先述した通り。ライトキャロでは引っ掛かってしまうような場所と、バンクのエビ食い、もしくはイモムシ食いの魚を狙う時。

シンカーを使うリグでは引っ掛かってしまう場所は言わずもがなノーシンカーが大活躍する訳ですが、水深次第ではネイルシンカーを入れて調整するのも良いです。

高梨
バンクで虫の釣りをしていると、着水音に反応はするけど虫ルアーにはさほど興味を示さずスルー……なんて事が良くありますが、そんな時はだいたいエビやイモムシを意識している時。


イモ系のノーシンカー、もしくはストレートワームを切り、イモムシ風に曲げてフックセットして、着水後フリーフォールさせると、どんどん食って来るなんて事があります。

まとめ

ずいぶん長く書いてしまいましたが、やはり感覚器官が優れるスモールをいかに騙すかがライトリグで釣るキーだと思います。

が、しかし、ラージとスモールの違いを意識し過ぎると、かえって釣りが難しくなることも。

高梨
まずはあまり難しく考えず、ほどほどに意識して釣りをしてみてください。

撮影・文:高梨洋平

前回、前々回の記事



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