魚の剥製の魅力について
釣った魚の『実物』が剥製として手元に残る
苦労して釣り上げた魚の思い出を残す方法には、写真・動画・魚拓・レプリカなど様々な方法があります。
そんな中でも、実物として手元に残せる方法はたったひとつ。それが剥製の制作です。
実物だからこそ大きさや太さがリアルに残りますし、剥製という物になったとしても、自分が釣り上げた魚であれば愛着がずっと続きます。
思い出の魚が剥製としてインテリアになる
完成度の高い剥製は、インテリアとしても美しく機能します。自分の釣った魚に囲まれながら生活するなんて最高ですよね。
いつか年老いて、魚釣りができなくなったら……一生かけて釣り上げてきた魚達を見ながら余生を過ごすのも良いかもしれませんね。
夢のような時間がずっと続きます
僕も実際に魚の剥製を何度か作ってもらったことがあるのですが、じっくり見返す度に釣り上げた瞬間が鮮明に蘇ってきます。
魚の剥製を作ろうと思うキッカケ
自分にとって思入れの強い魚が釣れた時
剥製を作ろうと決心するタイミングは人それぞれですが、多くの場合自分にとって記録級の魚が釣れた時でしょう。
他にも、人生最初の魚だったり、新婚旅行で釣り上げた魚とか。必ずしも大きい魚ばかりを剥製にする訳ではありません。
釣り上げた魚やペットが死んでしまった時
仕方なく、魚を剥製にすることもあります。よくあるのが、運悪く釣り上げた魚が死んでしまった時ですね。
また、ペットとして飼育していた魚が死んでしまって剥製に残す場合もあります。
ペットのナイフフィッシュは現在制作依頼中
じつは僕も、長年飼育していたナイフフィッシュという東南アジア原産のペットが死んでしまったので剥製依頼中です。
ジャングルの奥地でお世話になった友人から頂いた思い入れの強い魚。
魚の剥製にするデメリットと価値観
剥製の相場と納期について
魚の剥製をオーダーする場合、片面剥製で1cm当たり1,000円~というのがおよその相場です。
つまり40cmのイワナの片面剥製を依頼すると、剥製制作料として40,000円+ボードや梱包・発送料が掛かるので約55,000円は必要となります。
魚種や大きさはもちろん、剥製屋さんによって料金体系は様々です。いずれにしても魚の剥製の制作費用は、お世辞にも安いとは言えませんね。
納期に時間が掛かることも覚えておきましょう。
剥製にする魚は、当たり前ですが必ず死んでしまいます
剥製を作る最大のデメリットは、剥製にする魚が死んでしまうことだと僕は思っています。
僕はこのデメリットのせいで、剥製にするのを諦めた魚がたくさんいるのも事実ですね。
剥製職人の“腕に差”がある。最悪の場合、腐敗することも……
剥製職人によって完成度は様々です。安くて納期の早い剥製屋さんにはそれなりの理由があるのも事実。
実際に僕も、カジキの剥製を相場より安いお店で制作してもらったところ、尾びれはガタガタ……尾柄隆起縁はグニャリと曲がった状態で納品されました。
さらに納品後1ヶ月で脂が染み出し、2カ月後には部屋中に腐敗臭が漂い、コバエが沸きました。
自分にとって大切なファーストマーリンが、日を追うごとに朽ちていく姿に何とも言えない虚しさを感じました。
少なくとも僕の価値観では、大失望な事件……1ヶ月くらい落ち込みました。
ちなみに、相場では15-20万円のところを約9万円で制作してもらって、このような結果なりました。剥製屋選びがどれだけ大事か学びました。