本格仕様の青物竿!
バンディットアオモノは、シマノから発売されている青物用船竿です。
バンディットには落とし込みシリーズもありますが、アオモノシリーズはより強度が高くて強靭なブランクに設計されています。
本記事では、元釣具屋の筆者がバンディットアオモノの使用感をお届けします。
ラインナップ
品番 | 全長(m) | 継数(本) | 自重(g) | 仕舞寸法(cm) | オモリ負荷(号) | 調子 | 定価(円) |
MH205 | 2.05 | 2 | 350 | 168.2 | 60-150 | 7:3調子 | 51,000 |
MH235 | 2.35 | 2 | 365 | 198.2 | 60-150 | 6:4調子 | 52,000 |
H215 | 2.15 | 2 | 355 | 178.2 | 80-200 | 7:3調子 | 52,000 |
MH235を購入
筆者が釣行するエリアでは60〜100号程度のオモリを使うことが多いため、オモリ負荷を考慮するとMH205とMH235の2本が候補に。
この2本は長さと調子が異なり、ゆとりを持ったやりとりがしたかったため、長くてしなやかなMH235をセレクトしました。
バンディットアオモノの特徴
バンディットアオモノシリーズ共通の特徴を紹介します。
ブランク
ブランクには、シマノが誇るスパイラルXコアを採用。
東レのナノアロイ®︎テクノロジーにより実現した高強度樹脂を採用したカーボンテープにより、従来のスパイラルX以上に高強度化されています。
メイン素材にはUDグラスが採用されており、グラス特有のしなやかでトルクフル、高強度なブランクです。
ガイド
ガイドはすべてステンレスフレームのSiCリング。
バット側の12〜14番ガイドはダブルラッピング仕様、トップガイド以外の1〜11番ガイドはすべてダブルフット仕様です。
リールシート
リールシートはシマノオリジナルのアルミリールシートが採用されています。
リールを載せる部分には樹脂製クッションが付いており、リールのガタ付きと傷つきを防止。
シート内部までカーボン素材が貫通しているので強度も高いです。
バンディットアオモノMH235をインプレ
ここからはバンディットアオモノMH235の使用感をお届けします。
和歌山県中紀エリアと福井県越前エリアでの落とし込みで使ってみました。
80号前後のオモリに最適
オモリ負荷は60〜150号と表記されていますが、実際にオモリを付けた感じでは80〜100号程度が使いやすかったです。
しなやかな竿のため、120号以上になると大きく曲がって扱いにくさを感じました。
ベイトの動きが判る
6:4調子のムーチング系ロッドなので感度を少し心配していましたが、落とし込みで使ってもまったく問題ないレベルでした。
釣行時は10cm前後のアジやウルメイワシがメインベイトでしたが、穂先がしなやかで大きく動いてくれるので目感度に優れ、弱り具合なども十分に判ります。
とはいえ、より小型で遊泳力も弱いカタクチイワシがベイトになると少し判りにくくなりそうで、そのような状況では繊細な穂先を備えた落とし込み専用竿が良さそうです。
喰いこみに優れる
6:4の柔軟な調子なので喰い込みは十分です。
落とし込み釣りでは、アタリを弾くことなく前アタリからしっかり喰いこみ、フッキングまで持ち込めました。
青物に負けないパワー
特大サイズの魚はまだ掛けていませんが、カンパチやメジロ、ハガツオなどを釣ってみた感じでは、ブリクラスが掛かったとしてもまだまだ余力がありそうな印象です。
今まではライトゲームロッドで青物を釣っていましたが、安心感がまったく違います。
近海での落とし込み・泳がせでは、ライトゲームロッドや汎用船竿を使っている人も多いと思いますが、使い比べると余力の差に驚かされるはずです。
重い
細身軽量を謳っているとはいえ、あくまでも“この手の竿の中では”という話。自重は365gあるため、筆者は重たく感じました。
青物用の竿の中では確かに軽量な部類ではありますが、ライトゲームロッドのように軽快な操作ができる類のロッドではありません。
とはいえ、泳がせ釣りや落とし込みでは繊細な操作はあまり必要ないため、大きな欠点にはならないと思います。
船で青物狙うならコレ!
お世辞にも軽いと言えるロッドではありませんでしたが、その分パワーがあって安心して青物を釣れるロッドでした。
泳がせや落とし込みはもちろん、天秤フカセ(コマセ釣り)での青物狙いにも良さそうです。
ガイドやリールシートは価格の割りに豪華仕様なので、青物竿を検討している方はぜひチェックしてみてくださいね!