カマスの釣り方や時期、よく釣れる時間帯について
カマスの釣れる時期や場所について
カマス釣りの時期は、秋から初冬にかけてがベストシーズンと言われます。
水温の高いシーズン序盤から中盤は、朝夕に堤防の先端や漁港の中を群れで回遊し、夜と昼は少し沖合に出ていくという規則的な動きをしますので、“マヅメ時”が狙い目になります。
カマス釣りのシーズン終盤。水温が下がってくると、夕方に港内に入って来たカマスが夜に沖に出ずに港内に残るようになります。
こうなってくると常夜灯まわりなどで夜釣りでも狙えるようになります。
カマスはルアーでも餌でも釣れる人気者
魚食性の強いカマスは、ルアーでも餌でも群れの回遊に当たれば比較的簡単に釣ることができる魚なため、様々なジャンルの釣り人から人気なターゲットです。
餌釣りの場合はウキとキビナゴを使った釣り方が一般的で、ルアーの場合は小型ミノーやメタルジグ、アジング用のワームなどでも釣ることができます。
▼カマスのルアーフィッシングについてはコチラの記事
もっともお手軽なのは『カマスサビキ』!
今回は色々な釣り方があるカマス釣りの中でも、もっともお手軽で初心者向けな『カマスサビキ』についてご紹介いたします。
サビキといえども、コマセや付け餌は使用しないのでご安心ください!
「投げて、落として、巻くだけ!」カマスサビキは本当に簡単な釣り方なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
カマスサビキに使う仕掛けの特徴
専用のカマスサビキが販売されています
カマスを狙うために使用するサビキ仕掛けは、「カマス専用」の製品をオススメします。
おもに動物プランクトンを食べているアジやイワシと違い、カマスは小魚を主食としているため、疑似餌のサイズが大きい必要があるんです。
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カマスサビキの針は“バケ”がデカい
カマスサビキに使用される仕掛けは、疑似餌が大きいのが特徴。
小魚を追いかけるカマスにはキラキラと光る色が効果的なので、バケの色は金色で目立つものが主流です。
初心者の方は、針数が少なく仕掛けが短い商品がオススメ。具体的には3~4本針、1.5m前後が扱いやすいですよ!
カマスサビキのハリスは太い
カマスは鋭い歯を持っているため、ハリスや幹糸が太いのもカマスサビキならではの特徴です。
3~4号の太さの糸が一般的ですが、活性の高いカマスの群れに当たると太い糸でも頻繁に切られてしまいます。
大きな群れに当たることに備えて、仕掛けの予備は3~5セットくらい用意しておいた方が安心です。
カマスサビキに適したロッドについて
シーバスロッドやライトショアジギングロッドでOK
カマスサビキは遠くに投げ込んで使うことが多いので、普段使い慣れたルアーロッドがオススメです。
カマスサビキに使用するオモリは5~8号(約19~30g)ですので、シーバスロッドやライトショアジギングロッド、エギングロッドなどが良いでしょう。
また、カマスサビキは全長1.5~2.0m程ありますので、8ft前後の長さがあるとキャストしやすいですよ。
磯竿3号前後や投げ竿でもOKです!
餌釣り用の竿の場合は、磯竿の3号前後やサビキ用の竿でも良いでしょう。
タックルについては、餌釣り用もルアー釣り用も20~30gのオモリが投げられるものであればこだわる必要はありません。
道糸はPEであれば0.8~2号程度、ナイロンであれば2~3号、これらのラインを150mほど巻ける小型スピニングリールを用意しましょう。
カマスサビキの動かし方について
テンションフォールで着底させよう
カマスは中層を群れで泳ぐ生態を持つ魚なので、カマスがどの位の深さを泳いでいるか分かれば効率良く釣ることができます。
カマスサビキを投げ込んだら糸を張りながら海底まで沈めましょう。カマスは落ちていくサビキにも反応しますので、活性が高ければ着底する前にヒットしてきます。
このとき着水からアタリがあるまでの時間をカウントしておくと、次のキャストから効率よくカマスの泳ぐ深さを狙い打ちにできます。
ただ巻きが一番簡単で良く釣れます
着底までにアタリが無ければ、リールを巻いて誘いをかけます。
カマスサビキは、ただただリールを巻くだけのアクションが最も良く釣れる動かし方です。
リールを早く巻けば仕掛けは水面に向かって浮き上がってきますし、ゆっくり巻けば一定の深さを進みます。
カマスの群れている深さがイメージできていれば、ゆっくりと巻いて狙い打ちに。カマスの群れの位置が分からなければ、早巻きで幅広い深さを探ると良いでしょう。
活性が低い時は、ロッドを煽ってサビキを動かすワンピッチジャークを試してみよう
カマスの群れはいるはずなのになかなか食いついてこない場合は、ロッドをしゃくりあげて仕掛けを動かしてみましょう。
ワンピッチジャークで誘いあげて、テンションフォールで沈める。ただ巻きで釣れない場合でも、このアクションの繰り返しでヒットすることがあります。
カマスサビキの注意点について
フリーフォールは効果的だがラインブレイクの危険あり
カマスはリールのスプールをフリーにして落とし込んでもよく釣れるのですが、活性が高い時はラインブレイクが多発するので要注意です。
基本的には、テンションをかけながらカマスサビキを動かすように心がけましょう。
カマスの時合は短いことが多い
カマスは日の出・日の入り前後1時間が時合になることが多く、日が昇っている時間帯は釣れにくいことが多い魚です。
しっかり時合に釣りができるように、日の出や日の入りの時間に余裕を持って到着するようにしましょう。
たくさん釣れている時程、釣り場の混雑に注意しましょう
カマスの群れが港に入っているという情報が流れると、普段は閑散としている釣り場が満員状態……なんて事も珍しくありません。
混雑した釣り場でこそお互いに声を掛け合いながら、譲り合いの精神を大切にカマス釣りを楽しみましょう。
カマスの群れの回遊が無い時は釣れないことも
昨日まで爆釣だったのに、今朝はまったく釣れない……なんて事もあるのがカマス釣りです。
カマスに限らず、群れで泳ぐ回遊魚に共通するリスクですね。そんな時に備えて、カマス以外の魚を狙える釣り具も持っておくと良いでしょう。
カマスサビキで釣果を伸ばすコツと本カマスの見分け方
オモリの代わりにメタルジグを付けよう
カマスサビキに付けるオモリの代わりにメタルジグを付けると、アピール力が向上し釣果UPに繋がります。
実際に、メタルジグに掛かることも多いので、お財布に余裕があれば20~30gのメタルジグも合わせて購入すると良いでしょう。
ちなみにメタルジグに交換しても基本アクションは、ただ巻きで問題ありませんよ!
ダイワ TGベイト
じつは釣れるカマスは2種類います
一括りに「カマス」と呼んできましたが、じつは2種類のカマスが釣れます。
外見上はよく似ているのですが食味が大きく異なり、本カマスと呼ばれる「アカカマス」の方が、身質が締まっており脂も良く乗ります。
対して、水カマスと呼ばれる「ヤマトカマス」は、その名の通りやや水っぽく柔らかな身質です。
一般的にはアカカマスの方が喜ばれますが、ヤマトカマスも美味しい魚です。
本カマスと水カマスの見分け方について
アカカマスとヤマトカマスの見分け方は、背ビレと腹びれの位置で判断できます。
背ビレより腹ビレが前方にあればアカカマス(本カマス)、背ビレの下に腹ビレがあればヤマトカマス(水カマス)になります。
投げて巻くだけで釣れるカマスサビキを試してみてはいかがでしょうか
秋から初冬の人気ターゲット『カマス』を、専用サビキを使って簡単に釣ってみてはいかがでしょうか。
釣果を伸ばすコツは、日の出1時間半前には釣り場に到着すること!
脂が乗って美味しい秋のカマス釣りに、ぜひチャレンジしてみてくださいね!