丹後ジャークとは?
丹後ジャークとは、丹後エリア(京都府北部)でのオフショアジギングにおいて用いられるメタルジグのアクションです。
このテクニックが生み出された背景には、この海域の特性があります。
日本海の丹後エリアは太平洋や瀬戸内とは異なって強い潮流が無く、水深が深いうえに二枚潮が多発するため、普通にロッドをシャクってもジグが動かないのです。
また魚の活性が低い状況も多く、これらの状況を打破しようとして丹後ジャークが誕生しました。
丹後以外でも全国で通用するはず!
これが丹後ジャークだ!
ではまず、丹後ジャークを実際に見てみてください。
リールをとにかく速く巻き、その後ロッドを激しく煽ってジグを一気に飛ばすことが特徴です。
手順ごとに丹後ジャークを解説
1. 着底後リールを一気に巻く
水深の深さと二枚潮の関係から、まずは海中のラインを真っ直ぐの状態にしなければなりません。
そこで着底後にリールを一気に巻いて海中の糸フケを回収し、その後のジャークでジグがしっかりと動くように準備します。
ゆっくり巻くと見切られてスレるので、速く巻くことが大切です!
▼速く巻くコツ
重たいジグを深い場所から速く巻こうとすると、大きな負荷が生じるので巻き方がとても大切です。
速巻きする際は、リールのハンドルを握る手だけに頼らず、逆の手でロッドを使ってリールを巻くようにします。
伝わりにくいかもしれませんが、両手で自転車を漕ぐように動かすイメージです。
2. ロッドを2〜3回ほど大きく煽る
ハンドルを10〜15回転ほど速巻きしたら、ロングジャークを数回織り交ぜます。
ティップを水面付近の低い位置に下ろしておき、そこから一気に振り上げましょう。
この時、ロッドは真上に上げるのではなく、斜め上に向かって振り上げるのが大切です。
斜め上に振り上げた方がストロークを大きく取れ、上体の捻りも利用できるので、腕への負担を軽くしながらもキレの良いジャークができます。
▼大きくシャクるコツ
大きく速くシャクると体には大きな負荷が掛かるため、ロッドを持つ手と上体の捻りに加えて、リールのハンドルを持つ手も同時に上げるのがコツ。
リールのハンドルでロッドを持ち上げるようにジャークすることで、負荷を一箇所に集中させず、体全体に分散させます。
長時間の釣行に耐えるには、疲れないシャクリ方を覚えることも大切!
3. これを2〜3回ほど繰り返す
1〜2の動作を2回か3回繰り返すのが1セットです。
1回当たり10〜15mほどジグが移動するので、これを2回か3回繰り返せば30〜45mの距離を探れる計算になります。
これを基準に、状況に応じてもっと上の層まで上げたり、逆にハンドルの巻き数を少なくして狭いタナを重点的に攻めたりしてみてください。
次項では応用編を紹介します!
丹後ジャークの応用編
では、ここからは僕がよく行う必殺の丹後ジャークをご紹介します。
着底後やシャクる前に速巻きするのは共通ですが、いろんなシャクリ方やスピード変化を加えてアレンジした応用編です。
ロングジャークからのワンピッチ
速巻き後のロングジャークで激しくアピールした後、ワンピッチジャークで食わせの間を与えます。
ラインはある程度まっすぐになっているので、ワンピッチでもしっかりジグは動いていますよ!
スーパー丹後ジャーク
これは筆者が勝手に命名しました(笑)
魅せる、追わせる、喰わせる間、という3要素をイメージして組み合わせました。
徐々にスピードアップさせるジャークからの高速巻きで捕食態勢に入れ、その後のロングジャーク&フォールで喰わせる算段です!
丹後ジャークは青物に効く!
初見の方は大げさに見えるかもしれませんが、間違いなく丹後ジャークは青物によく効きます。
ベイトの種類等でも反応が変わりますが、イワシやアジがメインベイトの際は効果抜群。
「少し渋いな〜」とか「二枚潮かな?」といったタイミングには、丹後ジャークでしっかりとジグを動かして青物を誘ってみてくださいね。
なんといっても、丹後ジャークをマスターしていればかっこいい! はずです(笑)