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本荘ケーソンの画像

【本荘ケーソン】明石海峡の西に位置する沖堤防を実釣レポ!くさべ渡船の利用方法も紹介

本荘ケーソンは明石海峡の西側、神戸製鋼所加古川製鉄所から伸びる全長約1kmの沖堤防。ハイシーズンになると青物が頻繁に回遊する人気の釣り場です。そんな本荘ケーソンの模様をレポートし、くさべ渡船の利用方法も紹介します。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

アイキャッチ画像提供:tsuki

明石海峡の西側に位置する沖堤防

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本荘ケーソンは、兵庫県加古川市の神戸製鋼所がある埋立地から南東に突き出た沖堤防。

明石海峡の西側に位置し、青物やシーバスなどの実績が高く、足場も良いのでファミリーでも釣りを楽しめるフィールドです。

本記事では、元釣具屋の筆者が本荘ケーソンへの渡り方や釣り場の模様をレポートします。

本荘ケーソンの概要

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本荘ケーソンは、神戸製鋼所加古川製鉄所から伸びた全長約1km程度の大きな堤防です。

年間を通して釣れる魚種が豊富で、ハイシーズンには多くの釣り人で賑わいます。

釣れる魚種一覧

時期釣れる魚
1〜3月アジ、サバ、スズキ、クロダイ、カサゴ、コブダイ
4〜6月アジ、サバ、スズキ、クロダイ、カサゴ、コブダイ、キス
7〜9月アジ、サバ、スズキ、青物、クロダイ、カサゴ、キス、アオリイカ、タチウオ、タコ
10〜12月アジ、サバ、スズキ、青物、クロダイ、カサゴ、コブダイ、メバル、アオリイカ、カレイ、タチウオ

本荘ケーソンにはくさべ渡船 or へぐり渡船で

くさべ渡船の画像

本荘ケーソンで釣りをするには、阿閇漁港から出船する「くさべ渡船」か「へぐり渡船」を利用して渡ります。

筆者は今回、くさべ渡船を利用したので以下ではくさべ渡船について紹介します。

出船時間や出船状況は変わる場合があるため、事前にHPを確認しておくと安心です。

くさべ渡船 HP

へぐり渡船 HP

料金

・基本料金

料金
大人(通常)2,200円
中学生1,300円
小学生800円

・長時間料金

送り迎え料金
5:0017:002,500円
6:0017:002,500円

・半夜料金

送り迎え料金
12:0021:302,500円
14:0021:302,500円
17:0021:302,500円

・通し料金

送り迎え料金
5:00翌日5:00(6:00)2,500円
12:00翌日5:00(6:00)2,500円
14:00翌日5:00(6:00)2,500円
17:00翌日5:00(6:00)2,500円

※10名以上の利用で団体割引あり

出船時間

・定休日

毎週月曜日

・通常渡船時刻表

送り迎え
5:00(4月〜11月末まで)11:30
6:0013:30
17:00(定休日前日は無し)

※気候などによって12月も朝1番船が午前5時になる場合もあり。

※定休日前日は午後13:30の便が最終便

・半夜/通しの渡船時刻表

送り迎え
11:3021:15
13:30翌日5:00(6:00)
17:00

※定休日前日は半夜・通し営業はなし

※12〜4月末まで半夜営業なし

アクセス

受付前に駐車スペースがあります。

くさべ渡船の女将さん

くさべ渡船の画像

くさべ渡船を運営されている女将の草部さん。

同船して釣り場や乗り降りの案内などをしてくれます。

親切丁寧に対応していただけますので、初めての方でも安心して利用できますよ。

乗船の流れ

くさべ渡船の画像

ここからは、乗船当日の流れを紹介します。

なお、釣り船のような事前予約は不要です。

受付

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受付で乗船名簿を記入し、料金を支払いましょう。

乗船券と駐車場管理用の番号札が貰えます。

出船

くさべ渡船の画像

受付を済まし、指示があれば乗船してください。

出船前に渡船券の半券は回収されるので、あらかじめ用意しておきましょう。

番号札は、車のダッシュボードなどに見えるように置いておいてください。

船頭さんの合図で降りる

くさべ渡船の画像

ポイントまでは港から10〜15分程度。

船を着けた後、指示を待ってから降りるようにしましょう。

危険ですので、慌てて降りないようにしてください。

帰り

くさべ渡船の画像

帰港時間になると各ポイント(根元・真ん中・先端)に迎えの便が来ます。

道具は余裕を持って片付けておき、来た時に船を降りた場所で待機しておきましょう。

帰る際も指示を待ってから船に乗るようにてください。

ポイント紹介:先端

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本荘ケーソンでもっとも潮通しが良く、青物の実績も高い人気ポイントです。

水深は足元で10m程度、沖の深いところでは20m近くあります。

潮流が速いため、ショアジギングをする方は60g以上の重たいメタルジグが必要です。

ショアジギング以外の釣りでも速潮対策は必須で、灯台付近は釣りの難易度が高いと思います。

ポイント紹介:真ん中

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先端と比較するとスペースが広く、混雑しにくいポイントです。

水深は先端ほど深くなく、外向きで8〜10m程度、内向きは10m前後。

沖向きは流れが速くなることも多いため、青物を狙う際は重めのジグも必要です。

青物が好調な時は、先端以上に釣れることもあるとのこと。

ポイント紹介:根元

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先端や真ん中ほど潮は通しませんが、混雑しにくく、さまざまな釣りが楽しめます。

内向きはパイプラインが通っていて、それがストラクチャーとなっており、シーバスやメバルがよく釣れるようです。

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根元から階段を上がるとテトラ帯が続き、足場が悪いものの、投げ釣りやノマセ釣りなどが楽しめます。

夜間はライトが点くので明るく、温排水もあるようで、シーバスやライトゲームの好ポイントです。

真ん中で実釣してみた

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10月中旬に、真ん中に渡って実釣してみました。

連日青物が好調のようで、平日にも関わらず早朝から多くのアングラーで賑わっています。

午前4時過ぎには到着しましたが、既に一番船は定員に達していて通常より前倒しで出船していました。

次の5時に出船する便に乗り、この日はショアジギングにチャレンジしてみることに。

当日の状況は曇り、小潮で午前7時頃に干潮、そこからは上げ潮のタイミングでした。

風速3〜4m程度の比較的穏やかな日で、近くの二見では水温25度が計測されています。

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水深や流れをチェックするためにジグを軽くキャストすると、まさかのいきなりヒット!

青物より引きが弱いのでシーバスかと思いましたが、上がってきたのはヒラでした。

「有明ターポン」とも呼ばれる魚で、小骨は多いものの美味な魚みたいです。

ヒットルアーはメジャークラフトのジグパラ40g。

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明るくなってからも数は少ないもののボイルがあり、足元にもベイトの姿を確認できます。

ベイトの種類は、サヨリとカタクチイワシらしき小さなベイトが混ざっているような状況でした。

周りでもちらほらと竿が曲がっていて気配はありますが、連日の好調ぶりとは一転してこの日はかなり渋いようです。

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結局アタリもなく、潮が止まり出したので一旦休憩し、周りの方の様子を確認します。

先端付近では渋いながらもほとんどの人がハマチをキャッチしていたようでした。

この日はとくに内向きでの釣果が良く、多い人で4本程度とのこと。聞いた限りでは、みなさんジグでの釣果でした。

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真ん中に近づくと、筆者達も含め釣れていない人が増え出します。

どうやら当日は先端側がアタリだったようです。

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根元付近はだいぶ渋かったらしく、青物の釣果はかなり少なめ。

ただ、まったく釣れていない訳でもなく、メジロサイズを釣られている方やフライでハマチを釣っている方もいました。

毛針で釣れるということは、食っているベイトのサイズはかなり小さかったのかもしれません。

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根元の内向きではチヌやコブダイを狙っている方、テトラ側では投げ釣りをされている方もいましたが、どちらも目立った釣果はないとのことでした。

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9時頃、潮がまた少し動き出したので元のポイントに戻ってショアジギングを再開。

ほどなくして隣の方にハマチがヒットしていました。ヒットルアーは60g程度のジグです。

チャンスタイム到来かと思いきや、その後は結局誰もヒットせずタイムアップ。

どうやら渋い日に当たってしまったようなので、またリベンジしたいところです。

本荘ケーソンに初めて行かれる方へ

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初めて本荘ケーソンを利用される方に確認しておいてほしいポイントを紹介します。

駐車場に注意

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駐車場は受付前のスペースと、受付下に数台停められるスペースがあります。

渡船屋や遊漁船が何軒かあり、それぞれの区画が決められているので間違えないようにしてください。

HPにも駐車場の案内が掲載されています。

ライフジャケットの着用

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ライフジャケットの着用が義務付けられています。

お持ちでいない方は、渡船屋での貸し出し(無料)もあるので受付で伝えてください。

数に限りはあるため、事前に確認しておくのがおすすめです。

朝一はヘッドライトが必要

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朝の1番船で渡ると夜明けまでの暗い時間が長く、スムーズかつ安全に準備するためにヘッドライトを用意しておきましょう。

本荘ケーソンにおすすめアイテム

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本荘ケーソンに適したおすすめのアイテムを紹介します。

釣行される方は、ぜひ参考にしてください。

メタルジグ

ジグは40〜60g程度で十分底取りできますが、先端付近などの速潮に対応するためには80g程度の重いジグも持っておくと安心。

タングステン製のジグはフォールが速く、潮が多少飛んでも釣りをしやすいです。

ノマセ仕掛け

ショアジギングだけではなく、ノマセ釣りでも青物が狙えます。

ウキ釣り仕掛けは流されやすいため、胴付き仕掛けがおすすめです。

オモリは15〜20号、潮が速い場合は20号以上が必要な状況もあります。

ジグサビキ

ショアジギングのお供に持っておけば、アジやサバなどの小型回遊魚を狙えます。

マイクロベイトを捕食している時にも活躍しますので、ショアジギングをするなら1つは忍ばせておきたいアイテムです。

エギ

狙っている方は少ないですが、春・秋ともにエギングでアオリイカが狙えます。

浅いポイントではないため、底取りしやすく、手返しよく探れるダートマックスがおすすめ。

アオリイカは根元のテトラ側などで実績が高いようです。

コブダイ仕掛け

堤防の壁際にはコブダイが回遊して来ます。

置き竿や探り釣りで実績アリ。エサはカニやアケミ貝、アサリ、エビなどがおすすめです。

いろいろ釣れる瀬戸内の好フィールドです!

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本荘ケーソンは青物以外にも、年間を通してさまざまな釣りが楽しめる魅力的なフィールド。

釣り場も広く、神戸・大阪湾方面の沖堤防に比べれば混雑もしません。

気になった方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

画像提供:tsuki

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