偏光サングラスに使われている『偏光レンズ』とは
偏光レンズは眩しさの原因と言われる反射光を、「本体に挟まれた特殊なフィルム」によってカットする色付きレンズ。実は通常の色付きサングラスでは眩しさを軽減することしかできず、反射光をカットすることはできません。そこが偏光レンズとの大きな違いになります。
■偏光フィルムはわずか0.03ミリ
偏光フィルムはわずか0.03ミリ程の厚みしかありません。このフィルムが反射光をカットする役割を担ういわば心臓部のような部分です。偏光膜には肉眼では確認できない微細なスリットが入っています。
偏光レンズの仕組み
水面の照り返しなどの反射光は、横方向の偏った光が大半を占めます。「偏光レンズは横方向の光は通さない」という性質があるので、照り返しや乱反射だけをカットし、心地よい視界を確保してくれるのです。
偏光レンズに透明なものはある?
偏光レンズは色のついたフィルターで、乱反射をカットします。そのため、薄い色の偏光レンズはありますが、完全に透明なレンズは今のところは開発されていません。また色の濃度と偏光度(反射をカットする度合い)はおおよそ比例関係にあるため、「色が薄い=偏光度も下がる」という傾向にあります。
偏光レンズはメガネフレームに入れることもできる
偏光レンズを普段かけているメガネフレームに入れることも可能です。偏光レンズを取り扱っている眼鏡店であれば、フレームも自由に選ぶことができますので、詳しくはお店で相談してみましょう。
偏光サングラスと普通のサングラスの違いは?
偏光サングラスのレンズは内蔵のフィルターが反射光をカットするため、路面のギラツキや水面の反射をカットする機能があります。これに対し、通常の色付きサングラスレンズは日光などの眩しさを抑えるだけにとどまります。
サングラスに「乱反射をカットする機能」が付いたものが、偏光レンズと考えていただくと、わかりやすいと思います。
偏光レンズは運転に適したレンズ
■裸眼の視界
■偏光レンズの視界
普段何気なく運転していると気付きにくいですが、路面からの照り返しはセンターラインを捉えにくくします。また晴れた日の日中、車のフロントガラスにダッシュボードの映り込みが気になったりと、運転時は様々な光で溢れています。
■雪道からの反射は想像以上
積雪量の多い地域にお住まいの方は、実感することも多いと思います。偏光レンズを使い運転することによって、雪道からの反射が抑えられ、轍などもくっきりと捉えられるようになります。
偏光レンズと釣りについて
釣りは最も偏光レンズのアドバンテージを感じることができます。釣りを職業とするプロはみな、偏光レンズを道具の一つとして駆使し、多くの魚を手にしているのです。ついつい後回しにされがちな偏光レンズですが、実は釣果と密接に結びつくこともあるのです。
水面を見た時のイメージ
■裸眼の視界
■偏光レンズの視界
乱反射によって遮られていた、水面下の状況を観察したりすることができます。水面を見ている時間が長く、それに伴い目にかかるストレスも大きくなります。偏光レンズが釣りにおいて必需品なのは言うまでもありません。
サイトフィッシングで大活躍
サイトフィッシングは魚を見ながら、駆け引きし、口を使わせる釣りです。水中の魚を見ることが第一のため、「偏光レンズがなければ成り立たない釣り」と言っても過言ではないでしょう。サイトフィッシングを得意とするプロたちが、偏光レンズに拘るのはそのような理由からです。バス釣りだけでなく磯釣りなども同様に水中の仕掛けの動きや、磯際の流れを読む必要があります。そのようなシチュエーションで偏光レンズが活躍でしょう。
濁った水でも必要!?
「水が綺麗じゃなきゃ、魚が見えないし必要ないのでは?」と、思う方もいるでしょう。実は水が濁っているフィールドでも、「水面下に隠れたストラクチャーを発見」するのに役立ちます。また霞ケ浦のようなマッディフィールドでも、川の上流などは意外なほど水がきれいなこともあり、上がってきた魚を素早く発見することもできるのです。
偏光レンズのメーカーについて
偏光レンズの製造・販売を手掛ける主なメーカーをご紹介します。
TALEX(タレックス)
タレックスは様々なプロの釣り師のサポートも行っている、老舗偏光レンズメーカー。40年以上、長年にわたり研究・改良を繰り返してきた製品は、釣り以外でもゴルフやドライブをする人からも支持率が高いブランドです。
KODAK LENS(コダックレンズ)
カメラ用フィルムのメーカーとして、知られる「KODAK」ブランドのレンズ。スポーツタイプのサングラスや、度数が強い人にも幅広く対応します。アメリカ生まれのブランドですが、偏光レンズは国内で生産管理されています。
HOYA(ホヤ)
メガネレンズのメーカーとしては、業界で随一のシェア率を誇るメーカー。従来品とは異なる製法で作られる、「ポラテック」は組み合わせるフレームの幅が広いのが特徴です。遠近両用などの設計の豊富さは、レンズメーカーならではと言えます。
偏光レンズ搭載のサングラス
釣りでの使用だけではなく、タウンユースでも使える偏光サングラスをご紹介します。普段の運転や、海などのレジャーで役に立つアイテムです。
レイバン
ファッション性の高いレイバンのフレームは、普段使いでも違和感なく着用できます。
レイバン ジャスティン
レイバンのサングラスのなかでも、ファッション性の高いアイテム。釣りとドライブで兼用できるサングラスを探している方はぴったりです。
レイバン ジャスティン
ブラックフライ
カリフォルニアのサーフカルチャーから生まれたサングラス。機能性やスタイル、ディティールなどに拘りが表現されています。
ブラックフライ フライ スクランブラー
薄めの偏光レンジを採用した釣りにぴったりのサングラス。フレームはウェリトンタイプになっているので、どんな方でも合わせやすいアイテムです。
ブラックフライ クルーザー
大きめのフロントデザインが印象的なサングラス。実用性はもちろん、おしゃれのアクセントとしてもさまざまなスタイルで活躍しそうです。
ブラックフライ クルーザー
コールマン
アウトドアメーカーがリリースするサングラスは、偏光レンズ入門にもおすすめ。価格はお手頃ながら本格派のアイテムです。
コールマン 偏光サングラス CO3008-1
クラシックなデザインのリーズナブルなサングラス。専用ケースが付属されているので、ライフジャケットにいれて手軽に携帯できます。
コールマン 偏光サングラス CO3008-1
コールマン CO3020-2
スポーティーなデザインが印象的なアイテム。2重成型でグリップ力がアップしており、藪漕ぎといったタフなランガンにも活躍しそうです。
オークリー
スポーツサングラスで有名なオークリーも、タウンユースを想定したファッショナブルなアイテムが揃っています。
オークリ― フロッグスキン
オークリーを代表する大定番アイテム。釣り、ドライブ、ファッションとどんなシチュエーションでも活躍するおすすめのサングラスです。
オークリー ホルブルック
ホルブリックは釣り人からの人気が高いサングラス。金森隆志さんや吉田撃さんも愛用しているのでバサーの方は要チェックです。
オークリー ホルブルック
拘り派は、専門メーカーがおすすめ
釣り専門のメーカーが作る偏光サングラスは、実用性の高さが何よりの特徴です。中にはトッププロが愛用しているモデルも販売されています。釣り用の偏光サングラスについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
■レンズに高品質タレックスを採用した人気のブランド
■トッププロにも愛用者が多い、実力派サングラス
■自分だけの拘りの偏光サングラスが欲しい方は必見
偏光レンズをもって出かけよう
偏光レンズは釣り以外にも、海水浴やドライブにピッタリです。特に雪道の運転ではその効果を大いに実感できるでしょう。一度偏光サングラスの視界を体感すると、もう普通のサングラスには戻れないほど快適ですよ!