LINE公式アカウント 最新の釣り情報をチェック! 友だち追加はこちら

秋が魚釣りのベストシーズン?!10〜11月が釣れると言われるワケ。(2ページ目)

じつは、秋でも海水温はまだ暖かいんです!

最高気温が20℃前後に。でも、海水温は?

秋 釣り ベストシーズン

10月に入ると、夏日になることも少なくなり、涼しくなってきますよね。

でも、所によっては海水温を測ると意外と20℃以上あったりして、まだまだ高いんです。

秋の海水温の低下は1~2ヶ月遅れなんです

秋 釣り 水温

魚釣りをする人の間では、『海の中の季節は、陸上の1ヶ月遅れ』とよく言われます。

陸上の気温はお盆休み頃を境にして下がっていきますが、海の水温はおおむね9月初旬ごろをピークに低下していきます。

これは水の比熱の大きさに要因があり、簡単に言えば“水は空気よりも暖まりにくく、冷えにくい”といった性質があるため。

大海原ともなると水温が低下し始めるのに、約1ヶ月も掛かるというワケです。

※余談ですが水の比熱は、空気の約4倍、鉄の約9倍です。

秋の荒喰いも!魚達はまだまだ高活性ですよ

秋の荒喰い 釣り ベストシーズン

11月になると偶に肌寒くなる日もでてきますよね。寒くなると魚は釣れなくなりそうと感じてしまうかもしれませんが、海の季節は進行が遅れるので10月から11月にかけてはまだ問題ありません!

それどころか、10月から11月にかけての海水温は、夏に「暑すぎ!」と感じていた魚達が活発に動き出したり、越冬に向けて“荒喰い”のスイッチを入れる魚もいます。

地域や魚種によって水温は異なりますが、岸からの魚釣りに出掛ける目安として、海水温が18℃を下回らなければOKと考えると良いでしょう。

秋は魚が大きく成長している季節です

秋は幼魚達が育ってくる季節!

秋釣り ベストシーズン 

春よりも秋の方が魚釣りに適したシーズンと言える要素として、初心者向けの小物達が良く釣れる時期であることが挙げられます。

春には生まれていなかった魚達が、秋に釣れるのですから大きなアドバンテージですよね!

秋に大きく育っている魚

秋 釣り ベストシーズン

サンバソウ(イシダイの幼魚)や子アジ、ハゼなどは、春から初夏に生まれ、夏から秋にかけて釣り物として楽しめる魚の代表格といえるでしょう。

いずれも初心者の方でも簡単に狙える魚ですので、この秋『魚釣りを初めてみたい!』という人にオススメです。

秋に数釣りができる魚

秋 釣り 数釣り

秋は、釣れる魚が多いことも嬉しい要因ですね。アオリイカやカマス、タチウオなど食べて美味しい魚達が数釣れることが珍しくありません。

とくにカマスやタチウオは、群れに当たれば入食い状態になったりもしますよ!

一度体験すると『秋って最高!』って思えるコト間違いなしです。

秋はベイトフィッシュ(餌となる魚)の種類や量が豊富!

海釣りはベイトに支配されている?!

秋 釣り ナブラ ベイトフィッシュ

海の魚釣りで水温と同じくらい重要になってくるのが、魚の餌となるベイトの存在です。

岸近くにベイトが近づいている時はチャンスですよね。

秋はベイトの種類が多く、そして大きい。さらに接岸するので、岸釣りをする人にとっては願ったり叶ったりな季節なんです。

秋を代表するベイト

秋ベイト コノシロ

秋のベイトといえばイワシ、コノシロ、サヨリ、落ち鮎。どれをとってもサイズが良いですよね。

イワシやサヨリなんて、もはやメインターゲットにしたい魚でさえあります。

秋の釣りはダイナミックだ!

ルアー フィッシング 秋 ベストシーズン?

秋には、そんな大きな餌を求めて岸に寄ってくる、スズキや青物、ヒラメやサワラがサーフや堤防から狙えるチャンス!

ベイトが大きいということは、それを捕食しようとする魚達は餌に逃げられまいと必死にルアーを追いかけます。

また秋の堤防やサーフでは、大きな魚が小魚を追い回す『ナブラ』という現象をしばしば目にしたりしますね。

大きな魚が小魚を追い回して狩りを行う姿は、魚釣りをしない人でさえも心躍らせる自然現象ですよ!

秋の魚釣りにも弱点やデメリットがあります

秋は台風シーズン|無理は禁物です

秋 台風 季節

出典:PIXTA

秋の魚釣りで最も大きなデメリットは、ズバリ『台風』です。

多い年には毎週のように台風が発生し、全然釣りに出掛けられない……なんて事も。

台風は遥か彼方にありながらも、高い波をぶつけてきます。

台風が発生している状況では、まだ日本に近づいてきていない場合でも、油断せず海況に合わせて安全な港内などで魚釣りを楽しむようにしましょう。

水温が急落すると、何やっても駄目……ってことも

台風後の釣り

猛烈な台風が通過し水温が急落すると、今まで高活性だった魚達が一時的に活性を落とすことがあります。

魚達は水温と体温が同じ『変温動物』なので、急な温度変化が起こると調子を崩しやすいんですね。

秋の魚釣りでは、気温よりも海水温を気にしながら釣行に出かけると良いでしょう。

淡水域ではターンオーバーが発生することも

秋 ターンオーバー

淡水域では、気温の急落により表層水温が底層水温より低い温度に冷やされることで、『鉛直混合(ターンオーバー)』が生じます。一時的に酸素量が減り、魚が釣れなくなることがあります。

明け方の冷え込みが大きく、水面の泡が中々消えないような日はターンオーバーを疑いましょう。

秋は天候が良い日の海釣りがオススメです!

台風さえ除けば、秋は魚釣りをするにはうってつけなシーズンだと僕は感じます。

心地よい海風に吹かれながら、鮮度抜群な美味しい魚を狙って、この秋こそ、魚釣りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?!

撮影・文:山根 央之

ライタープロフィール

怪魚ハンター山根ブラザーズ(兄)の記事一覧

関連記事

2 / 2ページ