朝帰りする人が多いけど……

“ショアジギングの時合いは朝”だと思っている方がとても多いのではないでしょうか?
朝マズメはズラリと人が並んでいて、昼が近づくと徐々にみんな帰っていく。なんてのは釣り場でよく見かけますよね。
しかし結論から言うと、青物は昼にも釣れる魚です。むしろ、朝より昼の方がよく釣れることも珍しくありません。
今回は、知っていると釣果が伸びる“時間に対する考え方”を解説します。
青物は朝にだけ捕食するわけではない

「青物は朝にエサを食べる魚」
このように考えている人も多いかもしれませんが、青物が捕食活動を行うのは朝だけではありません。
オフショアジギングでは昼に釣れるのは当たり前のことですし、電気ブリという青物の夜釣りが定着している地域もあります。
こう言うと、「それは船釣りだからでしょ」「オフショアはプレッシャーがないから」なんて意見もありそうですが、おそらくこれらは見当違い。
まずは事実として、“青物の捕食活動は時間に依存しない”ことを頭に入れておきましょう。
とはいえ、朝が好条件なのは間違いない

朝以外にも釣れるとお話ししましたが、朝が好条件(ポジティブ要素)なのは間違いありません。
時間以外の要素を無視した場合、つまり時間以外を同条件としたら、一番釣れる可能性が高いのは朝でしょう。
しかし、ここで無視できないのは“時間以外の要素”です。
時間以外の要素とは

時間以外にもさまざまな要素が。
中でも考えなければならないのは、ベイト(エサ)の有無と潮流です。
ベイトがいないと青物もいない確率が高く、ベイトの存在は最低条件もしくは前提条件といえるでしょう。
そして、青物の活性を左右するのが潮流です。青物の捕食活動は、時間ではなく潮流に大きく影響されます。
基本的に青物は、潮流が大きく動くことで活性が上がる魚です。そのため、潮流は“緩いより速い方が良い”傾向にあります。
ズバリ、こんな日は日中に釣れる

朝よりも日中が釣れる日とは、日中に大きく潮が動く日です。
言い換えると、「潮が動くタイミング=釣れやすい時間帯」ということ。

こちらのグラフは潮流推算表です。※潮汐表(タイドグラフ)ではないので注意してください。
1日の中での潮流の向きや速さを示したもので、この表の場合は縦軸の絶対値が潮流の速さです。
このように、朝よりも昼の方が流れる日は昼の方が釣れやすい傾向にあります。

逆にこのような朝に潮が動く日は、朝の期待値が高いです。
好条件が2個(朝&潮)重なっているので、かなり期待が持てる1日だと思います。

また、このように夕マズメに潮が動くタイミングも“好条件×2”なので狙い目です。
青物は夕より朝のイメージが強いかもしれませんが、夕方にもバンバン食ってくる魚です。
釣り場の特性に合わせることも大切

青物を狙うにあたって、「潮が動くことが大切」だと解説してきました。
しかしながら今回紹介したのはあくまでも一般論。最後は釣り場の特性に合わせることが重要です。
例えば、潮が動きすぎると急潮流で釣りが難しくなる場所や、流れの方向が重要な場所もあります。
場所と潮の関係性を把握できれば、より高い精度で釣果を得られるようになるはずです!