人家近くの小川や都市型河川でも手軽に楽しめるルアーフィッシング
ルアー フィッシングを始めたいけど、どこでどんな魚が釣れるんだろう?
右も左も分からない入門者の方は必ず通る道かと思います。
そんな方に、身近な川でも手軽にルアーで狙えるターゲットたちを紹介します!
カワムツ|小川の好ターゲット
カワムツは10~15cm程度と小ぶりなコイの仲間ですが、虫や弱った小魚も食べてしまう食欲旺盛な雑食性の生態を持っています。
そんな性質があるため、ルアーで簡単にカワムツを釣ることができるんです。ちなみに綺麗な川で釣れたカワムツは、唐揚げで美味しく食べられますよ!
▼カワムツが釣れるポイントの探し方はコチラ
カワムツに適したルアーは“スプーン”
カワムツは、キラキラと光るルアーに好反応を示します。
とくにスプーンやスピナーといった、マスの管理釣り場用の小さなルアーがオススメです。カラーはゴールドやシルバーなど光る色が良いでしょう。
ルアーの動かし方は、リールを巻くだけでOK! カワムツは落ちてくる虫を狙って水面を見ていることが多いので、表層でルアーを泳がせてみましょう!
ウグイの仲間|春に釣れるウグイは綺麗
ウグイは別名「ハヤ」とも呼ばれ、古くから身近な川魚として親しまれているコイの仲間です。
地域によって若干種類が異なりますが、最も一般的な種である「ウグイ」の平均的な大きさは25cm前後。
ウグイの仲間は春に産卵期を迎えますが、その際にとても鮮やかに発色するんです。
ウグイにもスプーンがオススメ
カワムツと同じようにウグイも雑食性の魚で、キラキラと光るルアーが大好きです。
カワムツよりも魚体が大きいので、渓流用のルアーが丁度良いでしょう。スプーンやスピナー、ミノーのただ巻きがオススメです。
都会近くを流れる川にもウグイは生息していますので、ぜひ狙ってみてはいかがでしょうか。
▼多摩川でマルタウグイを狙った記事はコチラ!
ブラックバス|ルアーフィッシングの魅力が満載!
現代の身近な川魚として忘れていけないのが「ブラックバス」です。
ブラックバスは、動くものに反応しやすい好奇心旺盛な生態を持っているので、ルアーフィッシングの対象魚としてうってつけな魚です。
池や湖はもちろん、川にもブラックバスは生息しています。
ブラックバスは警戒心の強い魚ですが、夏から秋にかけては20cm前後の釣りやすいバスが水面に浮いていることが多いので狙ってみましょう。
手堅く釣るなら“ワーム”を使ってみよう
20cm以上もある巨大なルアーから2cm程度の極小ルアーまで、とにかく色んなルアーで釣ることができるブラックバスですが、初心者の方が手堅く釣るには“ワーム”が良いでしょう。
3~4インチの大きさで細身の形状が汎用性が高くてオススメです。
流れが強い場所ではなく、流れが緩やかな淀みや深み、倒木やテトラポッドなどバスが隠れやすい場所の周りなどにワームを投げ込んでみましょう。
動かし方はルアーによって様々ですが、カットテールの場合ハリをワームの真ん中付近に刺し、川底まで漂わす様に落とします。
落としている時に食いつかなければ、川底をズルズルと引っ張ってくるように動かしてみましょう。
▼バス釣りの基礎知識を10分でマスター!
里山を流れる川ではルアーフィッシングで綺麗な渓流魚が狙えます
ヤマメ・アマゴ|美しい魚体に感動間違いなし
都市部から少し離れることができる場合は、里山を清らかに流れる川でルアーフィッシングを楽しんでみましょう。
サケやマスの仲間であるヤマメやアマゴは、人家近くの里川にも生息していることがあります。
青いパーマークが美しいヤマメやアマゴの綺麗な魚体に、思わず息を呑むことになるでしょう!
渓流魚を釣るために適したルアーについて
ヤマメやアマゴは虫や小魚を食べる肉食性の魚なので、ルアーで狙うには最高のターゲットです。
専用ルアーが数多く販売されていますが、初心者の方は投げて巻くだけで使える3g前後のスピナーが断然オススメです!(ウグイと同じルアーでOK)
ソルトルアーの経験者の方は、5cm前後のヘビーシンキングミノーが流れの中でも扱いやすいですよ! 連続トゥイッチで狙ってみましょう。
▼里川で狙うアマゴ(ヤマメ)のルアー釣り入門!
川の河口域では海の魚をルアーで釣ることができます
シーバス|何キロも川を遡上する生態があるんです
海の魚でも川に侵入する種類の魚がいます。なかでもシーバスは真水でも生きられる性質を持っているため、しばしば餌を食べに川を遡上します。
川にいるシーバスが頻繁に食べる餌は「ボラ」と「アユ」です。
川に入ってきたシーバス達が追う餌は、季節によって変化します。
春は海から川に遡上する稚鮎、夏は小ボラ、秋は産卵のため降ってくる落ち鮎などを捕食します。
他にも、ハゼやエビなど、川にはシーバスにとって嬉しい餌がたくさん生息しているんですね。
▼シーバス釣り超入門の記事はこちら
シーバスを川で釣るためには
橋脚やテトラポッドなど人工物が目立つ川では、これらのストラクチャー周りを狙ってみましょう。流れのヨレや明暗部が狙い目です。
人工物が無い河川では、河川のが大きくカーブしている場所や川と川の合流点が狙い目です。日中は深い場所、夜は浅い場所を意識してシーバスを狙ってみると良いでしょう。
▼シーバスは状況に合わせたルアー選びが“キモ”
チヌ・キビレ|潮の満ち引きがある川が狙い目
クロダイの仲間も川に侵入してくるフィッシュイーターの代表格です。
スズキよりも遡上距離は短く、潮の満ち引きが起こる汽水域までと考えて良いでしょう。
汽水域は、クロダイやキビレの大好物であるカニやゴカイの仲間がたくさん生息する環境なので、食い気が立った魚が多いですよ!
トップウォーターからワームまで!色んな釣り方があります
川底に棲む生き物を好んで食べるクロダイを狙う場合は、ジグヘッドを使ったワームやバイブレーションなどで川底を狙ってみましょう。
バイブレーションよりも根掛かりしにくい、専用ルアーもありますよ!
基本は川底を意識したルアーフィッシングになりますが、干潟などの浅い場所ではポッパーを使った表層の釣りでもクロダイやキビレを狙うこともできます。
夕方から夜にかけてはルアーのナマズ釣りが面白い
ナマズ|夜行性の肉食魚です
“都市部近郊の川でルアーで狙える大きな魚”と言えば「ナマズ」でしょう。最大で70cm前後まで成長します。
ナマズは夜行性の肉食魚で、春から秋にかけて浅い川や用水路でカエルや小魚を捕食します。
水面を泳ぐトップウォータールアーにド派手に食らいついてくる姿や捕食音は、一度体感すると病みつきになりますよ!
ナマズはカエルが大好き
ナマズをルアーで釣る場合は、堰の下や流れ込みなどカエルや小魚などが流れ落ちてきそうな場所が狙い目です。
ナマズは昼夜問わず釣れる魚ですが、夕方から夜にかけての方がより簡単に狙うことができますよ。
夜はトップウォータープラグがオススメです。ルアーが上手に泳ぐスピードでただ巻きで狙ってみましょう。
▼ナマズ釣りはコチラの記事で詳しく紹介!
川でも色んな魚がルアーで狙えますよ
身近な川釣りでもルアーフィッシングは充分楽しめます! 皆さんも身近な川で、ルアーを投げてみてはいかがでしょうか。
筆者紹介
山根央之(やまねひろゆき)
初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。
テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活動中。
どえらい魚を獲った!もはや釣りを越えて!色んな人と繋がって!特大天然メコンオオナマズ! 240 cm175 kg 捕獲です!!ホント色んな人に助けられてこの魚と出会うことができました!メコンオオナマズに関わる全ての人に感謝でいっぱいです!! pic.twitter.com/JHWpNdLAvX
— 山根ブラザーズ(兄)@kimi (@chillkimi) September 16, 2017