デカさゆえの“引力”。霞水系のビッグルアー戦術はアプローチ方法がキモです

2021/08/27 更新

霞水系でもビッグベイトやマグナムクランク、クローラーベイトはときに大活躍するルアーです。有効なタイミングやアプローチ方法をプロガイド安江が、実践に基づき解説します。


デカいからこその“引力”


結論から言ってしまうと、霞水系におけるビッグベイトやデカトップによる釣りは、コンスタントに釣果を残すことが難しい釣りと言えます。

しかし、ときにルアーが持つ力によって凄まじい釣果を叩き出したり、状況が噛み合ったときにしか味わえない魚が釣れたりと……なにより狙って釣ることができたという満足感に浸ることができます。

安江
強気なスタイルで楽しみ、1本1本の価値に酔いしれる。霞水系におけるデカいルアーの威力や、アプローチ方法について今回は書いてみたいと思います。

デカいルアーが釣れる理由

ルアーサイズによる存在感


近年のビッグベイトブームもあり、バスもデカいルアーに対してスレてきているとはいえ、デカさによるルアーパワーはまだまだ健在です。

安江
やはり霞水系も例外ではなく、ビッグバスを狂わす力を持っていると感じます。

強波動


シルエットと強波動で広範囲にアピールできる力は、この手のルアーの強みでしょう。朝・夕マズメ・ローライト時に広範囲にアピールしたいとき、濁りが入ったときなどはとくに有効です。

安江
低水温期は強めの波動に反応するバスが必ず存在するので、冬時期こそ、ビッグベイトの強みが発揮される時期だと思います。

デカいルアーでバイトを引き出すコツ

アプローチは丁寧に!


霞ヶ浦と言えば、その大半がマディウォーター。遠くから視覚でバスを引っ張ることが困難な霞水系では、いくらアピールの強いビッグベイトといえども、細かくアプローチする必要があります。

そして、着水音をかなり嫌う傾向にあると感じます。水深が50cmを切るようなスポットでは、限界まで着水音を抑える必要があるでしょう。

安江
昔からよく聞く、「ビッグベイトは着水音で寄せる」といったアプローチは、霞ヶ浦では効果的な場面が少ないので、常に着水音を抑えるアプローチを心掛けましょう。


▼ 着水音を抑える方法


ピッチングでもサイドハンドキャストでも共通して言えることですが、とにかく“低弾道”を意識して投げましょう。

軌道が山なりになってしまうと落下する力が加わり、着水音が大きくなってしまいます。

この時、飛んでいくルアーのスピードをしっかりと殺さないと、せっかく低弾道で投げても着水音が大きくなってしまうので気を付けてください。

サミングのタイミングは、目標とする場所の10cm程度上でビタドメするイメージで。ピッチングよりもサイドハンドキャスト、遠ければ遠いほど着水音を消すのは難しくなります。練習あるのみです。

安江
霞水系ではピッチングのキャスト範囲(1〜5m程度)で魚と対峙するシチュエーションも多いので、着水音を抑える技術が身に付けば、おのずと釣果が伸びます。


▼ 着水音を抑えなくても良い場面&方法


バイトが発生しそうなゾーンを予想し、そこを通過する関係のない位置にルアー落として巻いてくるという方法。とても原始的ですが、着水音で場荒れすることがなくおすすめです。

おかっぱりで遠方を狙いたいときや、写真と同じようなシチュエーションで“点”ではなく“面”でアプローチしたい時にも有効です。

安江
また例外として激しい雨風が吹き荒れるような天候では、周りの音に着水音が誤魔化されるため、そこまで神経質になる必要はありません。

タイミングを意識する


ビッグベイト・デカトップを投入するタイミングとして、もっとも有効だと思うタイミング……それはずばりローライトです。

ただ曇っている場面ではなく、雨が降りそうなくらい分厚く雲がかかったとき、雨が降っているタイミングでその強さを発揮してくれます。

ローライト時はカバーを利用して捕食行動をすることがあっても、その場所に依存し難い。そのため広範囲をサーチできるような、バスを遠くから引っ張ってくるアピール力が求められます。

安江
活性も高くなる傾向になりやすく、ビッグなルアーを投入するには絶好のタイミング。積極的に投げてみましょう!

有効なレンジを理解する


ステイン~マディの水質が大半を占める霞水系。深くなればなるほど視界が悪くなるため、ビッグベイトが持つ視覚による強みが消されてしまいます。

その“視覚によるアピール力”をMAXに発揮するためには、浅いレンジ(表層~50cm程度)をメインに考えてみると良いでしょう。

安江
そもそも沈み物が多い霞水系では、不用意にルアーを沈ませるのは超リスキー。高価なルアーならなおさらですね。根掛り回避という点からみても、視認できるレンジで勝負することが大事です。





霞水系おすすめビッグベイト&デカトップ

スウィートキラー


ビッグベイトの中ではかなりコンパクトサイズ。自重の軽さからくる扱い易さ、アクションの切れの良さはビッグベイト初心者にもおすすめです。

この釣りのアプローチで、もっとも大事な着水音を消しやすいのも◎。

安江
MHクラスに16lbでもギリギリ扱えるため、専用タックルを持ち歩く必要がないビッグベイトです。まだまだ登場したばかりのスウィートキラー。今後の展開にも期待しています。

NZクローラー


僕の記事では毎回のように出てくるNZクローラー。このルアーはやはり外せません。

薄暗い時間帯や大雨のタイミングなど広範囲をサーチするために使ったりもしますが、「ここにバスがいそう!」そんなスポットで喰わせルアーとしても活躍してくれます。


安江
いかんせん、トップの釣りなので天候や時間帯のプラス要素は必要不可欠。しかし、薄暗くなった時間帯には際立って力を発揮します。


ITEM
deps デプス NZクローラー
全長:134mm
自重:3ozクラス

アベンタクローラーRS


酷使して筆者2代目となるアベンタクローラーRS。とにかくデッドスローに動かせるため、ピンスポットで威力を発揮します。

ルアーの動くスピードを極限まで遅くできるので、まだ水温が高くない時期の、動きが鈍いバスにも有効です。

ITEM
イマカツ アベンタクローラー RS
全長:80mm
自重:25g

イヴォーク3.0&4.0


自分の中でも使うタイミングが難しくまだまだ謎が多いジャンルのビッグクランク。試合のプラクティス釣行で鬼ハマりし、キロアップを連打した釣りです。


近年の霞水系トーナメントシーンでも稀に見かけるようになり、ハマれば凄まじい力を持っていると感じます。


安江
まだまだ投げていてる人が少ないので、バスがスレていない強みも感じられます。基本はただ巻きですが、5~6月はストップ&ゴーが有効です。試してみてください!


ITEM
デプス イヴォーク 3.0
全長:80mm
自重:28.0g


ITEM
デプス イヴォーク4.0
全長:100mm
自重:56.5g

まとめ


今回は霞水系のビッグベイト・デカトップについて書かせていただきました。

やりこんで楽しい釣りでもありながら、霞水系を攻略する際のローテーションの一部としても、その役目をしっかり果たしてくれます。

安江
とにかく釣れたバスに対して、とんでもないくらい感動できるのが、この釣りの魅力。体感したことのない方は、キモである“丁寧なアプローチ”を意識して、ぜひチャレンジしてみてください!

撮影・文:安江勇斗

ライタープロフィール

安江勇斗安江 勇斗
霞ヶ浦をメインにバスボートでのガイド業を営んでいます。霞ヶ浦に魅了され、愛知県から茨城県に移住。釣りの勉強をしながら、7年間霞ヶ浦の漁業も経験しました。おかっぱり、レンタルボート、バスボートまで様々なスタイルでバス釣りを楽しんでいます。

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